725 フェイセズその後。(どうなんだろう?)

(6/5に末部加筆)
 七ヶ月振りにFaces フェイセズ(フェイセス、フェイシズ)再結成の話題を。

ヴォーカリストに
Mick Hucknall ミック・ハックナル(ハックネル) -Simply Red(※)
ベイシストに
Glenn Matlock グレン・マトロック -The Sex Pistols
 を迎える形で、
Ian McLagan イアン・ムクレイガン(マクラガン)
Kenny Jones ケニー・ジョーンズ
Ronnie Wood ロニー(ロン)・ウッド
 がフェイセズを本格的に再結成させ、夏のフェスティヴァルから来年のトゥアーを行うと発表されている。
 こちらはCDジャーナル誌のウェブサイト。

 フェイセズ再結成。

 現在に繋がるという意味では、2007年晩秋に、僕はその噂を最初に耳にした。
 2008年半ばに Rod Stewart ロッド・ステワート(スチュワート)から「再結成を考えている」旨の発言が出ていよいよ信憑性が高まり、その年末に、四人はロッド・バンドのベイシストと共に音合わせをしたという。「曲を覚えているかどうかを確認する為に」という彼等らしい表現での公式コメントも出た。

 しかし結局、ステワートはソロ活動を優先(十五年振り位に本当に順調だからね、仕方無いかなぁとも思う)、2009年の九月にチャリティ・コンサートを行うべくステワート以外の三人にベイシストとしてビル・ワイマン、ヴォーカリストは複数の回り持ち(含ハックナル)という形で遂にフェイセズとして舞台に立っている。

 尚、此処数年以前の単発的な再結成としては、

1986 ステワートのウェンブリー・ライヴ
 bass: Bill Wyman (ロニー・レインも舞台に上がった)
1993 ブリット・アウォーズ(ステワートの功労賞受賞に際して)
 bass: Bill Wyman

があった。

(あと、ジョン・テイラーが参加した再結成も八十年代にありませんでしたっけ? 記憶が曖昧なのですが、雑誌で写真を見た記憶が有ります・・・)

 彼等の解散は、一人抜け(ロニー・レイン脱退)二人抜け(ウッディ[ウッド]のザ・ローリング・ストーンズへのサポート加入)、ステワートのソロ活動が本格化した等、なし崩し的・自然消滅的に起きた事であり、決定的な不仲が主たる原因では無かったのだと思われる。実際、解散後も関係は良好であり、二人ないし三人が同じ舞台に立つという事は頻繁に行われている(※2)。
 『Some Girls (女たち)』『Tattoo You (刺青の男)』時のストーンズのトゥアーにマック(ムクレイガン)がサポート参加したが、あまりにウッディとマックの仲が良過ぎて(羽目を外しちゃったのか?)降ろされたという噂(笑)。
 『Unplugged … and Seated (アンプラグド…アンド・シーテッド)』時のステワートの来日公演を観に行ったら、メンバーにマックが含まれていたのを知らなかったので、メンバー紹介でそれを知り驚いた、という事も有った。

 一年半前に「もう一喜一憂はしない」と誓った。だからせめて表面上(本ブログ上)は冷静を装っておこう(笑)。
 兎に角、彼等はロッド抜きでもと再結成し、トゥアーも行う事にした。それ程、昨年のチャリティ・コンサートで良い手応えを感じたのだろう。
 願わくば数曲、いや「ステイ・ウィズ・ミー」だけでも良いから、都合のつく時だけでもステワートを含む四人が揃う事を願う。

(6/5加筆)
 そうそう、書き損ねていた。

 ミック・ハックナルの歌うフェイセズ。
 悪くないと思う。ステワートが固辞しているのであれば、これはこれで良い選択だと思う。

 僕より上のフェイセズ実体験世代だと「?」なのかも知れないが、「アイム・セクシー」を許せる(というより其処から入った)僕の世代だと、割とすんなりと「シンプリー・レッドの先輩としてのロッド・ステワート」という繋がりは容認出来るのではないだろうか。米国ソウル・シンガーに憧れて背伸びしまくる若造、という系譜(※3)。
 その「当時の若造」もこの六月で五十歳になる。ステワートも還暦越えだからね。
 まぁ「え? フェイセズにシンプリー・レッドのヴォーカリストが?」という反応は仕方無い。でも、例えば逆にウッディやマックが数曲で客演という形で「Hucknall sings Faces」という内容の彼のソロ・アルバムを出したら意外と歓迎される気がする。
 フェイセズを名乗っちゃうから、しかもステワート存命中だから、彼への風当たりは強いと思う。

 まぁそれならむしろポール・ヤングの方が適役では?とは思うけれど・・・。
 更に思い切ってロビー・ウィリアムズとか。

 あと、ポール・ロジャーズというのも実は良いアイディアですわな。
 もうこの際、七十年代ブリティッシュ・ロック・バンドが再結成する時はみんな彼に頼もう!と(笑)。
 どんなバンドのどんな曲でも、全部我流で、しかし素晴らしく歌いこなして、そして文句も出ない存在だという気がする。その位、現役度が凄く高い。トム・ジョーンズ級。

 まぁ、トム・ジョーンズはポピュラー歌手だから、そのロック版というのがポール・ロジャーズか。
 でもそれを言うならロッド・ステワートの方がより「ロック版トム・ジョーンズ」には相応しく、

 ・・・。

 こんな堂々巡りなオチになるとは考えていなかった。

 やっぱりフェイセズ再結成なら歌ってよ、ロッドぉ〜!
 ミもフタも無い。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)

(※)ハックナルは現在行われているシンプリー・レッドのラスト・トゥアーの一環として秋に来日する。来日公演では屋敷豪太の特別参加もあるという。

(※2)レイン脱退後に後任として加入した山内テツとは連絡は疎遠となっている。というよりも山内自身が消息不明の状態。R&R業界からは足を洗い、ジャズ界で時折その名を見る程度らしい。
 「彼は酔っ払い過ぎ。僕等は酔っ払ってもちゃんと演奏出来たけど、彼は出来なかった」という、それはそれでどうなんだろう?という回想をムクレイガンがしている(彼等らしいけれど)。

(※3)ハックナルは2008年に、ボビー “ブルー” ブランドに捧げたカヴァー・アルバム「Tribute to Bobby」を発表している。現在の所、唯一のソロ・アルバムである。

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. Taro より:

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    おおお~、シンプリーレッドの彼が歌うフェイセズ!聴いてみたいのう。
    レコーディングもしてほしいね。
    Like

  2. hitmejapan より:

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    Taro
     そうそう、本文に書き損ねた(加筆します)けど、実は彼が歌うフェイセズ、結構良さそうだよね。ユー・チューブ辺りに去年の映像はもう在るのかな?
    人見 Like

  3. オビ より:

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    人見さん、ご無沙汰しております
    facebookのやり方、コンセプトが解らなくって(笑)、こっちに
    飛んできました 
    次のレココレでフェイシズの記事を書かせていただきました
    もしよろしかったら 読んでみてください
    では また HIt Me ! ^-^ Like

  4. hit2japan より:

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    おおオビさん!
     いや、フェイスブックは、登録時の先方の策略(周知宣伝作戦)に乗ってしまっただけですから、気になさらず(笑)。
     レコード・コレクターズ次号、それは楽しみです! 『ウー・ラ・ラ』の紙ジャケは、紙の一部を薄くしないと舌がうまく出ないのでは?と余計な心配をしています。
    人見 Like

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