1996年にデビュー、現在も活動を続ける 高橋徹也。
彼の九十年代作品からなるコンピレイション盤が出る、かも知れない(詳しくは以下に)。
現在予約受付中で、それが規定数に達すると商品化というシステム(詳しくは以下に)。
その PR で、ユーストリーム番組に出演! 一時間四十五分! これが「期間限定で配信中、五月二十日頃迄」・・・って、それを知ったその日じゃないか! 皆さん急いで御覧下さい(ダウンロードされた方、大きな声では言えませんがコピーして頂けませんか?)(詳しくは以下に)。
→配信は六月六日迄延長されました!
→そして! 商品化が決定したそうです!!
彼のデビュー時、幸運にも音楽誌のレギュラー執筆陣だった僕は「サンプル盤を聴きリヴューを書く」という形で彼を知り、ファンになった。
以降、完全自主制作だった数年間に出した音源を除き、発表した作品はアルバム、シングルとも揃えている。こんなに駄作が無い人も珍しい。
albums
1996 ポピュラーミュージックアルバム
1998 夜に生きるもの
1998 ベッドタウン
2002 Night & Day, Day & Night
2004 Reflections
2006 或る種の熱
どれも本当に素晴らしい。
彼の音楽性を文字で説明するのは難しいのだが、格好良い虚構を作るのが上手い、そして紛れも無くロック、という所が僕にとっては魅力だ。
つまり、自作自演のミュージシャンだが歌詞は「生き様系」ではない。ソロ名義ではあるがメンバーは割と固定的で魅力的なバンド・サウンドを作る。特にベイスは元スーパー・バッドの鹿島達也が変わらず参加、その素晴らしくロックでファンクなサウンドは重要だ。
好きなミュージシャンとしてデイヴィッド(デビッド)・ボウイーやポール・ウェラーの名を挙げた事が有る。サウンドもルックスも英国/欧州の空気を感じさせる。アメリカのソウル/ファンクが好きな英国ロックという感じ。ジャズやラテンの要素も大きく、ひとことでは言い表せない(音楽紹介業を自称する身としては自殺行為的な書き方だが)。
音も歌詞もそうだが、アートワークも含めてとても日活アクション映画や矢作俊彦と共通する匂いを感じるのが僕にとってはツボだ。彼がそれらを好きかどうかは知らない。
彼の一〜三枚目はキューン/ソニーから発売されていた。現在、その時期のコンピレイション盤の発売が準備されている。「準備されている」と書いたのは、「ソニー・ミュージック・オーダーメイド・ファクトリー」という、予約枚数が規定に達すると商品化されるという企画の一枚だからだ。
夕暮れ 坂道 島国 惑星地球
高橋徹也 Ki/oon Records Years Best
Sony (オーダーメイドファクトリー) DQCL-416
CD&DVD ¥4,500-
予約受付期間 〜六月六日
全曲リマスタリング、Blu-spec仕様
本人による選曲、書き下ろしによる全曲解説&制作回想録
未発表ヴァージョン一曲、アルバム未収録曲三曲
シングルのミュージック・ヴィディオ&TVスポットを初DVD化(おそらく初商品化)
全曲コード譜付
キューン/ソニー時代の彼の作品には中古市場ではプレミアが付いている。インタネット・オークションでは定価以上という場合も有る(特にシングル)。評価が高いという意味では嬉しくなくもないが、新品でない以上、彼には一銭も入らないし、彼の音楽が広まらないという意味で健康的な状況とは言えない。オリジナル・アルバムの再発売に繋がる様な成功を今回の編集盤が収める事を祈る。
そして何と!
四月、彼はその PR としてユーストリーム番組に出演している。アーカイヴ化されているのだが、「五月二十日頃迄」という断り書きが。・・・今日じゃないか! →【加筆】六月六日迄延長!
面白い。単に語り、昔の映像に照れているだけなのだが面白い。
この再発企画を知ったのが今日だ。遅過ぎるというかギリギリというか。
一時間四十五分。是非、御覧頂きたい。曲も PV(一部)も流れる。
そして弾き語り生演奏も披露される。十五年以上前の楽曲を、しかもかなりヘヴィなバンド・サウンドがオリジナルの曲を、生ギター弾き語りで遜色無く披露出来るという現役振りはとても嬉しい。
まぁ「番組」としてみると進行や司会者との遣り取りが余りに行き当たりばったりで「難有り」というのが正直な感想ではあるけれど・・・。
(ダウンロードされた[できた]方、大きな声では言えませんがコピーして頂けませんか?)
本人選曲。
「真っ赤な車」が一曲目。
「人の住む場所」も選ばれている。
クライマックスは「新しい世界」「犬と老人」。
嬉しいなあ。僕と趣味一緒じゃん(笑)。
又、彼の PV、CMスポットの類は、僕は全く観た事が無いので、DVD も楽しみだ。
因みにこのコンピレイション盤のアルバム・タイトルは最終曲「犬と老人」の歌詞からとられている。
1972年生まれ。二十代後半だった頃の彼の作品群である。
高橋徹也オフィシャル・ウェブサイト:http://www.tetsuya-takahashi.net/
高橋徹也トウィッター(ツイッター)・アカウント(多くはスタッフによるPR) @takatetsu_info
ブログでフォロウ出来ていない時期になるが、新作が発表される度に番組で全曲紹介している。
特にセカンド・アルバムは、発売十周年のタイミングで全曲をかけた事が有る。
インストゥルメンタル曲「ザ・ガーデン」は番組エンディング曲にしていた事も有る。
九十年代の後半(というより明確に1996年四月以降というべきだが)は個人的に、精神的にとても落ちていた時期なのだが、この時期に登場した若手の中では中村一義、浅田祐介そして彼・高橋徹也にとても助けられた。そんな極めて個人的な思い入れも持っている。
まぁ、本来ポップ・ミュージックなんて個人的な思い入れ無しで聞けるもんじゃないんだけどね。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’12. (音楽紹介業)
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