December 19th, 2008. イシイ ポップス･イン･ザ･ボックス
提供：石井食品
vol. 560.
クリスマス･ソング大行進！！！
M1 リクエスト！：貴方が初めて買ったドーナツ盤、シングル盤は？〈篇〉
16:03 BLUE CHRISTMAS
Elvis Presley
M2
16:05 WINTER WONDERLAND
Linda Lewis
M3
16:09 WINTER WONDERLAND
Aretha Franklin
この曲が、今年彼女が発売したクリスマス･アルバムに入っているかの様な話し方をしてしまいましたが、そのアルバムには未収です。申し訳有りません。
そのアルバム、実は未聴です。去年出たジ･アイズリー（アイズレー）･ブラザーズ級の定番間違い無しの一枚なのでしょうが･･･。
M4
16:11 SOUL HOLIDAYS
The Sounds of Blackness
ミドル４：ザ･シンガーズ･アンリミテッド『クリスマス』
M5
16:20 HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
M6
16:22 O COME ALL YE FAITHFUL
M7
16:25 COVENRTY CAROL
M8 日没ソング 本日の日没 １６：３１
16:28 SILENT NIGHT
The Singers Unlimited
M9
16:34 SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN
Bruce Springsteen & The E Street Band
M10
16:39 STEP INTO CHRISTMAS
Elton John
M11
16:43 LITTLE SAINT NICK (single version)
The Beach Boys
M12
16:46 ALL I WANT FOR CHRISTMAS IS YOU
Mariah Carey
M13
16:50 SLEIGH RIDE
The Ronettes
M14
16:53 CHRISTMAS ALL OVER AGAIN
Tom Petty and the Heartbreakers
「ロックン･ロールのクリスマス･ソングは何と行ってもフィル･スペクター･マナーのパーティー･チューン」という話を今年もしました。時間の関係で、今年は、この路線の白眉の一曲であるロイ･ウッド･ウィズ･ウィザード「アイ･ウィッシュ･イット･クッド･ビー･クリスマス･エヴリデイ」が選から漏れてしまいました（別の番組でオン･エア予定）。御了承下さい。
さて、今回のタイトルに
（と言う事は･･･）
と付けた理由です。
前々回のタイトル「心和むもの」にも付けるべきなのですが。
つまり、と言う事は、この時期以外は和まない、心躍らないという事です。
「せめてクリスマスぐらいはそういう日々であれば」という願いが込められている、と。
だから、
「毎日がクリスマスになればと願う」のであり、
「クリスマスぐらいは家に帰って来て頂戴」と歌うであり（※）、
世界的にも個人的にも戦いのさなかに「戦争は終わった」と強く歌うのであり、
「あなたのクリスマスが『白』であります様に」には、単なる色や雪景色である以上の「平穏」を含んでいるのでは？と深読みをする訳です。
番組でよく話している事ですが、スタンダード化してもう二十年以上となる、洋邦をそれぞれ代表するクリスマス･ヒット･ソングと言える「ラスト･クリスマス」と「クリスマス･イブ」は、失恋がテーマ。
それぞれ、一年前の失恋と、始まりさえしない儚い恋心が歌われています。
「クリスマスは楽しいもの」という幻想を逆手に取って、つまりそう期待しているだけで、実際には多くの人にとっては悲しい時期なのだという事に（別に色恋の話だけでなく）気付かせてくれます。
偶然にもほぼ同時期に発表されたこの二曲が現在も「良い曲」として残っているのは、ある種の必然なのだという気がします。
単純にどちらも大好きですしね、僕（笑）。前者はワム！で一番好きな曲かも知れません（※※）。
ちなみにスペクター云々という話はM10の紹介部でしましたが、M9もスペクターを意識した演奏ですね。大体がバスドラからしてもろに「ビー･マイ･ベイビー」♪ドンッドドンチャッ♪ですから。ハル･ブレインとマックス･ワインバーグが繋がる素晴らしい一瞬でもあります。
尚、去年のクリスマス時期のブログにも色々書きました。そちらも御読み頂ければ幸いです。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08. (音楽紹介業)
（※）フィル･スペクターのクリスマス･アルバムでダーリーン（ダーレン）･ラヴが歌う「クリスマス（ベイビー･プリーズ･カム･ホーム）」。アルバム発表は ’63年。まだアメリカには徴兵制度があった時期です。
（※※）「ラスト･クリスマス」のロング･ヴァージョン（12″）には「プディング･ミックス」と名付けられています。最近知ったのですが、イギリス（のどの地方かな？）ではクリスマス･プディングが各家庭の独自の味（ミックス）で作られるので、それに掛けた洒落たミックス名になっているのですね。
「さいざんす･マンボ（ザンス･ミックス･ヴァージョン）」に匹敵する気の利いたミックス名ですな（笑）。
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