January 2nd, 2009. イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス
提供:石井食品
vol. 562.
M1
16:03 (JUST LIKE) STARTING OVER
John Lennon
M2
16:07 HEADSTART FOR HAPPINESS (album version)
The Style Council
M3
16:11 HAPPY TOGETHER
The Turtles
M4
16:14 IF IT ISN’T LOVE
New Edition
ミドル4:アリーサ(アレサ)・フランクリン
M5
16:22 CHAIN OF FOOLS
M6
16:26 RESPECT
M7
16:28 I NEVER LOVED A MAN (THE WAY I LOVE YOU)
M8
16:31 SHARE YOUR LOVE WITH ME
Aretha Franklin
M9 リクエスト!:貴方が初めて買ったドーナツ盤、シングル盤は?〈篇〉
日没ソング 本日の日没 16:39
16:38 TONIGHT
Richard Baymer and Natalie Wood (Tony and Maria)
M10
16:42 FAMILY AFFAIR
Sly & The Family Stone
M11
16:45 STAY WITH ME (BY THE SEA)
Al Green featuring John Legend
ちなみにバック・ヴォーカルはコリーヌちゃん(笑)。(Corinne Bailey Rae)
M12
16:49 AVALON
Roxy Music
M13
16:53 HEADSTART FOR HAPPINESS (single version)
The Style Council
ザ・スタイル・カウンシルの同じ曲の別ヴァージョンを番組の開始(二曲目)と最後に配置してみました。
カヴァーとオリジナルの様に、演奏者が違う二曲というペアは良く並べてオン・エアしますが、同一ミュージシャンの別ヴァージョンを同じ回にオン・エアしたのはもしかしたら本番組では初めてかも知れません。
僕はこの曲の清々しさがとても好きで、番組内のトークでも触れましたが特にM13(先行シングル・ヴァージョン)の生ギターとオルガンの鳴り方が特に好きなのです。
当初二人組であった彼等が結成されて間も無くの一曲、二人の楽器での新鮮な交歓が、「幸せへの始まり」を、タイトルだけでなく「音」としても具現化している気がするのです。
高校生の時、M13版を「朝の放送」のテーマ曲にしていました(放送委員だったのです)。「朝」「始まり」を想うと浮かぶ一曲で、今でもよく年の初めにオン・エアします。
歌詞をしっかり確認していませんので幸せな誤解かも知れませんが・・・。
さて、今回の「初めてのレコード」はスタッフ、鶴田 克(日曜夜八時[今年より金曜夜十一時より再放送]「シーサイド・シアター」)。
何時の間にやら、湘南ビーチFMのスタッフ仲間として御付き合いをさせて頂いて十年になります。
江戸っ子で今は六十代前半、即ち、全学連と全共闘の間。全共闘世代・カウンター・カルチャー世代が大きく抱える事になる喪失感(※)をギリギリの所で回避出来た、「江戸」の香りを色濃く残していたであろう東京で、幼い時期を過ごされた最後の世代とも言える鶴田さんは、大らかな文化背景を御持ちの方だと思っています。
現在は鎌倉在住。局との往復は専らバイク。「粋」を感じるビーチFMスタッフの筆頭です。
そんな鶴田さんの初めての一枚は映画『ウエスト・サイド物語』サントラより、シングル「トゥナイト」。その後アルバムも買われたそうです。かなり御気に入りだったのですね。
映画を何度も観るには足繁く映画館に通わなければいけない時代(※※)。当時大ヒットしていたこの映画は、仲間の間で「何回観たか」つまり「何回映画館に行ったか」を競ったものだったのだそうです。
「WSS」という略で通じたのだそうですよ。イカす!
今の様に「ウエモノ」「ウエサイ」「ウサモノ」みたいなダッサダサな略し方ではなく、ちゃんと洋モノを洋モノ・マナーで略する所が、きっと江戸っ子なのですね(笑)。
調べたら、ブロードウェイでのミュージカル初演が1957年、映画版の本国アメリカでの封切りが ’61年十月だったこの映画。日本の封切りは同年十二月(ってかなり早いですよね?)、何と一年半のロング・ラン上映を続けたのだそうです。
他の娯楽が今ほど多くなかった(今が多過ぎるのだと思います)とは言え、この人気はさぞかし凄かったのでしょう。
鶴田さん、良い御話をどうも有難う御座居ました!
番組中に、「M12が素晴らしい」と御電話(!)を下さった方、「最初の二曲が良い」とE-メイルを下さった方、どうも有難う御座居ました!
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’09. (音楽紹介業)
(※)
特に「東京オリンピックが何歳だったか」でしょう、東京育ちは。
小学校の頃に遊んだ原っぱが広い道路になった
区画整理で引っ越しとなり、旧自宅の場所が十字路のど真ん中になった
空が高速道路に分断された
といった激変期に小学生だったか中高生だったかの精神的なダメッジの差は大きいでしょうから。
後者が松本 隆、細野晴臣、北方謙三、矢作俊彦(彼は横浜ですが)、少し歳下の山下達郎、の世代。喪失感がある種「ウリ」の面々だと僕は思っています。
洋楽リアルタイムで考えれば、その後者の中高生時代が、ビートルズからストーンズ、クリーム、ジミ、モータウン、オーティスそしてゼップへという時期ですので、ミュージシャン、作家としては後者の方々が大好きなのですが。鶴田さんスミマセン(笑)。
(※※)考えてみればそれが本来です。余程のホーム・シアターでない限り、自宅で観る映画は「疑似体験」ですよね、庶民にはまだまだ。
地上ディジタルが終わるこのタイミングで、何か変化するでしょうか。僕は窓カーテンの代わりにスクリーンが使える時代になったら(価格面で・・・)是非検討したいです。
家で、大画面で、観たいなぁ、「ウルトラセブン」(←結局それかよ)。
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