いつも訃報はタワー・レコーズのフリー・マガジンであるバウンスのウェブサイトを中心にチェックしている。これもそこで知った。
コリーヌ・ベイリー・レイの夫、サックス奏者のジェイスン・レイ (Jason Rae) が亡くなった。何とドラッグの過剰摂取とみられるという。
三月二十二日にハイド・パークで遺体となって発見。
享年三十二。
(2010年一月加筆:
上記の通り、当時の報道では「ハイド・パークで発見」というショッキングな内容だったが、2010年一月に発売されたコリーヌのセカンド『The Sea (あの日の海)』封入の日本盤解説には「市内のフラット[何処の市内? 自宅? 宿泊先?]で発見された」とある。又、享年も当初は三十二歳と報道されていたが三十一歳となっている。)
愛しのコリーヌちゃんが既婚者であるのはインタヴューで知っていたが、不覚にもその人物がミュージシャンで、しかも彼女のアルバムで演奏しているのには気付かなかった。同じ「レイ」姓だと言うのに。
特に新譜の場合、買って先ずメンバーを確認する作業は怠らない様に心掛けてはいるのだけれど、事実上「知った名前の人が居るか居ないか」のチェックにしかなっていないのがこれで明らかになってしまった。悔やまれる。
ここ数年のマイ・ベスト・アルバムと公言しているアルバムでさえそうなんだもの。
それに訃報で気付く辛さ。
アルバム『コリーヌ・ベイリー・レイ』では、ジェイスン・レイは以下の曲に参加している。
PUT YOUR RECORDS ON -alto saxophone
TROUBLE SLEEPING -alto saxophone, flute
BREATHLESS -alto saxophone, baritone saxophone
I’D LIKE TO -alto saxophone, baritone saxophone
BUTTERFLY -alto saxophone
SEASONS CHANGE -flute
半数以上ではないか。
彼女のライヴDVD『ライヴ・イン・ロンドン』にも参加している。残念乍らDVDなのでラジオ番組ではオン・エア出来ない。
CD『ライヴ・イン・ニュー・ヨーク』には管と弦は不参加。
来日公演は管入りだったので、その中に彼は居たのだろう。僕は知らずに彼を生で聴いている事になるのだと思う。丁度一年前の事だ。(※)
それに訃報で気付く辛さ。
又、エイミー・ワインハウスのアルバムにも参加。あの新しくて古い(いかにもグラミー選考者に好まれるタイプの音だ)あの音の、「古い」部分の担当であるホーン・セクションの一角だったとは。
それを訃報で知る辛さ。
今夜(3/25)の番組で触れなければ。弦との共演という事で ‘BUTTERFLY’ かな。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08.
(以下は同日深夜[日付が変わって以降]加筆)
(※)「観ている事になる」どころでは無かった。
僕は彼だとは知らずに、ジェイスン・レイからサインを貰っていた。
コリーヌちゃん本人からは貰えなかったが、コンサート終演後、出待ちをしてバンド・メンバーの多くから、アナログLPに寄せ書き状態でサインをして貰っている。見るなり「ヴァイナル! ヴァイナル!(=ビニール盤!)」と騒いでくれたのを憶えている。
その見開き内側の中央にその名が残されていた。
「Jason Rae」としか読めない。
彼のサインを持っている日本人はきっと五人も居ないだろう。
又、望まない形で貴重なものが出来てしまった・・・。
コメント
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訃報は本当に残念ですが、今後もコンスタントに活動してほしいですね Like
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col様
コメントをどうも有難う御座居ます。
彼女、この情報以降の活動情報が無い(少なくとも僕は知らない)んですよ。去年出た音源はジェイスン死去以前のライヴ音源でした。
かなり真剣に、心配しています・・・。
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