November 20th, 2009. イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス
提供:石井食品
vol. 608.
M1
16:04 RASPBERRY BERET
Prince and the Revolution
M2
16:07 WHEN A MAN LOVES A WOMAN
Percy Sledge
M3
16:10 BUS STOP
The Hollies
M4
16:13 THE THINGS WE DO FOR LOVE 愛ゆえに
10cc
M5
16:17 SAD EYES
Robert John
ミドル4:ビリー・ジョエル
M6
16:22 MY LIFE
M7
16:27 SAY GOODBYE TO HOLLYWOOD さよならハリウッド
M8: 【日没ソング/本日の日没[東京]16:32】
16:32 THIS NIGHT
M9
16:37 SHE’S ALWAYS A WOMAN
Billy Joel
M10
16:42 LESSONS LEARNED
Funky Poets
M11
16:48 THAT’S WHAT FRIENDS ARE FOR
Dionne and Friends
※Dionne and Friends: Dionne Warwick, Gladys Knight, Stevie Wonder & Elton John
M12
16:52 MY CHERIE AMOUR
Rod Stewart featuring Stevie Wonder
M13
16:55 WONDERFUL WORLD
Sam Cooke
ビリー・ジョエル。
七十年代後半から八十年代前半に十代だった方の中では、おそらく洋楽の代名詞的な存在として筆頭格に挙がる名前でしょう。それほど洋楽ファンではなかった方も含めれば、本当に上位に入るであろう、つまり洋楽の枠を飛び越えた知名度を誇っていました。
多くの場合、そういう存在となる人物は、例えばスポーツ新聞が記事にしたがる類の、音楽以外のヘンなウリ=突飛な外見、過剰な性的魅力、ゴシップ等、一種のキワモノ的側面を持っているものですが(例:キッス、カルチャー・クラブ、マライア・キャリー、マドンナ、マイクル・ジャクスン[マイケル・ジャクソン]、ブリトニー・スピアーズ、ビヨンセ)、ビリー・ジョエルは珍しくそういうものが無い、正に「音楽そのもの」で洋楽ファン以外にも知られる知名度を獲得した希有な例という気がします。
同様の他の存在として今パッと思いつくのはイーグルズぐらいでしょうか。
適度な格好良さ、適度なお洒落さと俗っぽさの同居、適度な湿り気(哀愁味)、そして圧倒的な曲の良さ・憶え易さ。
ソフト&メロウ、アダルト路線〜スポーティーなロックン・ロール、ヴェトナム回想(反省)期〜ノスタルジックにロマンティックに六十年代初期を回顧と、時の流行と歩みを合わせるタイムリーさ。
時には優しく、時には激しく。しかし熱い「想い」は一貫している様に思います。それが彼の魅力ではないでしょうか。
矢張りイーグルズの面々と同様に、アメリカの「団塊の世代」を代表する存在としての言動を今後も続ける役目を引き受け続けていくのでしょう。
今回の四曲は「ピアノ弾き語り」「吟遊詩人」的ではない、歌手としての彼が感じられる選曲になったでしょうか。
ま、後づけですが(笑)。
後でふと冷静になって分析してみると、という事です。
選曲中・放送中には気付かない事というのは、実は意外と多くあるものなのです。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’09. (音楽紹介業)
コメント