三週遅れで、やっとアル・グリーンを紹介出来たのにホッとしています。
実は同じ頃から、矢張り早く紹介しないと!と、うずうずしている一枚のアルバムがあるのです。
(加筆:
訃報や、急な来日決定情報が有りませんでしたので[笑]、
次の回=7/15の番組
でフィーチュアする事にしました。)
それはですね、
マッドクラッチ(Mudcrutch)の同名アルバムなんですけどね。
日本盤は今月出るそうです。ボーナス・トラック一曲入りだそうで、嗚呼それは嬉しいけれど困った・・・。
輸入盤が出回り始めた頃から局所的に地味に盛り上がってますけど、其処での評判通りでしたよ。
否、それ以上かな?
トム・ペティ絡みなんですけどね。
相当良いですよ。
今の所、
ジェフ・リン共同制作によるトムのサード・ソロ
リック・ルービンとの相性抜群のハートブレイカーズの近作数枚
よりも好きかも知れない。それらも結構好きなのに。
マッドクラッチは、ハートブレイカーズの母体と言えるバンド。
・トムはベイス担当
・同じくハートブレイカーズに参加するマイク・キャンベル、ベンモント・テンチも在籍
・もう一人のギターリスト=トム・リードンは、バーニー・リードン(フライング・ブリトー・ブラザーズ〜イーグルズ)の弟で、後にリンダ・ロンスタットのバックに。
・シングル一枚で解散、
等というのは、彼等のプロフィールとして知ってはいました。
又、ボックス・セット『プレイバック』に「前史」という感じでその時期の音源が収められており、興味深く聴いてもいました。
でも、矢張り、僕の感想は上記の通り「前史」以上のものではなく、ハートブレイカーズの鉄壁のR&Rには敵わないという位置付けになっていたのです。
彼等が再結成したという情報は去年伝わって来ていましたが、そんな訳で、正直な所「緩〜い同窓会だな、こりゃ」と、ナメてかかっていた訳です。
それなのに。
嗚呼それなのに!
イヤハヤこんなに良いアルバムを出してくれるとは! みくびっていて御免なさい!と思わずひれ伏してしまいました。
ハートブレイカーズと三人重複。
プロデューサーはトム、マイクとエンジニア。
ペティやペティ/キャンベル作品ではないものが1/3程度含まれているとは言え、トムが歌えばあの世界。
正直な所、「ドラマーが代わったハートブレイカーズ」という感じも少しします(笑)。
でもそれはつまり「良い」という事なのです。少なくとも僕にとっては。
アルバムには誇らしげに
「ドラムズ、ワイアーズ(=コード類)、旧友、etc.
ライヴ録音、ヴォーカルも、ハーモニーも、全部
アレインジはスタジオで
十日間で作った、ヘッドフォーンは無し
’07年八月、ロス・アンジェルス
愛はいっぱい
楽しんでくれ」
と記されています。
そう! 息遣いなんですよ、これが最高。
もう、すぐそこで演奏し歌っているみたいなんです。それが最高。
そして演奏も歌も曲も良いんだから、言う事無しでしょ?
これのフォロウ(復刻・原文掲載)も早いとこしておきたいので(※)、
必ずや、番組で近いうちに。
今年の暑い夏は、熱い番組をやって行く事になりそうです。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08. (音楽紹介業)
(※)ウェブマガジンを読まれる方に失礼なので、という配慮で内容は伏せていたのですが、閲覧期間は既に終了していますので、ひとまず顔触れだけ。
僕が選んだ三枚は、
Stranger in Town / Bob Seger & The Silver Bullet Band
Stiff Upper Lip / AC/DC
Pack Up the Plantation-Live! / Tom Petty and the Heartbreakers
時点は、
Warpaint / The Black Crowes
です。
7/22加筆:
早合点しておりました。
バック・ナンバーとして閲覧可能でした。
こちらからどうぞ。2008年4月号です。
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