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228 口パク口パクって、 | GOOD TIMES | グッドタイムズ

228 口パク口パクって、

 京オリンピックに色々とケチをつけたい人が多いのでしょうね。

 あ、別に僕は擁護したい訳ではありません。攻撃、擁護、そのどっちにも寄っていませんので。一応。

 開会式での歌が口パクだ口パクだ、と騒がれていますが、

ソルトレイク閉会式のキッスも、
アトランタ閉会式のB.B. キングも、

口パクじゃありませんでしたっけ?
あれは本人の声や演奏による口パクだったから「あり」なんですか?

 花火がCGだCGだって、クレイグ・ゴールディーですか?ってなもん。

 それよりも、
 スポーツ観戦は専らブラウン管を通して(※)、という僕の様な身(にわかスポーツ・ファン)からすると、オリンピックに限らず、スポーツ「番組」の余計な演出の方が気になる。

 只ただ冷静に実況してくれれば、と思っているのは僕だけでは無いと思うのだけれど。

 以前から、自分の番組でも何度か話題にしているので、ここで文章化(?)して整理しておきたい。
 ちなみに、この傾向は、サッカー(Jリーグやワールド・カップ)中継が野球中継に戦いを挑み始めた、ここ二十年程で強くなった傾向だと僕は分析している。

 別にマラソン・ランナーがゴールする頃に、その彼なり彼女なりの人生を振り返る必要は無いと思う。

 水泳の実況は、何だか競馬みたいだ。

 別にアナウンサーが名言を吐く必要は無いと思う。余計な期待を抱かせる必要も無いと思う。その大袈裟な実況が視聴者の期待を必要以上に増幅させた後で、もしその競技・演技が不本意な結果に終わったとしたら、視聴者を振り回し、必要以上にがっかりさせたのは番組だ。
 同じ構造で、選手・演者のプレッシャーを増幅させているのも番組や各メディアだ。

 隣に解説者が居るのだから、アナウンサーが解説をしなくても良いではないか。「〜という事ですよね、○○さん」「ええ、そうですね」。解説者も視聴者も醒めている事に気付かないのだろうか。「私はちゃんと解って実況しております」と主張しているだけとしか思えない。解説者の居る意味は?と思ってしまう。
 解説者は選手・演者寄り(多くはOB)なのだから、それはそういう役割なのだろう。しかし、アナウンサーが、限り無く都合の良い予想のもと番組(そう、競技では無く「番組」)を盛り上げようとしているのは、どうも苦手だ。

 実況席から、聞こえる訳が無いのに「落ち着いて」「おめでとう」等と選手・演者に声を掛けるのもシラける。

 それから、競技・演技直後の放心状態にあるヒーローやヒロインにマイクを向けるのもどうなのだろう? しかも訊き方がかなり不躾というか「上から」というか。
 特に負けた時・当人にとって不本意に終わった時は、遠慮しても良いと思うのだけれど。有名人の葬儀に押し掛けるリポーター並みに不愉快だ。

 「感動を伝えます。」と声高に口にする。
 だったらそのまま「伝え」て貰いたい。

 感動はこっちで勝手にする。させてくれなくていい。
 思い出は「作る」ものではなく、自然と、何時の間にか、「なる」ものだ。させてくれなくていい。

 余計な演出は不要だ。
 そのままでも充分感動的なのだから。

 なァんて、偉そうに書いてしまいました。
 何だかんだ言って、「番組」にブーブー文句を言いつつ観ちゃうんですけどね(笑)。でも、音声を切っちゃう事も多い。一秒待てば数字も順位も画面に出て来るんだし、不便は無い。「歓声だけ」という音声選択が有ると嬉しいんだけど。

 室伏は観よう。あのシャウトがソウルフルで良いんだよなあ。何だかヘンリー・ロリンズ(ロリンズ・バンド)を連想してしまうのは僕だけ?(笑)

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08.

(※)これもそろそろ古語になってしまうのでしょうね、「音楽を聴く=針を落とす」みたいに。

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. GAKU より:

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    大部分が同感です。

    僕が感じるのは、民放に多いんだけど、画面右上にあおりのキャッチフレーズみたいなのがずーっと出続けてるのがすごく邪魔。 Like

  2. hit2japan より:

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    GAKUちゃん
     ほぼ賛同との事、それは嬉しい。
     画面隅の言葉が五月蝿いのは、ヴァラエティ番組もだよね。そして、その文字がどんどん小さくなっているのも気になる。「そろそろ大画面TVにしなさい」という圧力だよね、あれは(笑)。「アナログ」っていう文字も結構あからさまな嫌がらせだけど。DVDの字幕もそう。
     未だ14インチだか16インチだかのブラウン管なので、結構辛い・・・。
    人見 Like

  3. より:

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    はじめまして。ラジオ聞いています。
    私も同感です。ほんと、アナウンサーがうるさすぎます。昔のように(ってライブでは経験ないですが)余計なこと言わないで事実だけを淡々と実況するような放送をしてくれないもんですかね。
    最近はNHKの若いアナウンサーもうるさくなってきて頭にきます。

    然ライブでは見てないですが、 Like

  4. hit2japan より:

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    貢 様
     番組を聴いて下さっているとの事、有難う御座居ます。
     そして、こんなボヤキへの御賛同、有難う御座居ます。

     昔の「前畑頑張れ」なんて、そう言い乍らも極めて冷静な口調ですよね。
     あと気になるのは、局ごとに選ばれている番組主題歌! あれこそ「番組」の押し付け体質を象徴していますよね。毎回、どの曲も押しつけがましくて苦手。
     この際、
    夏季は フィールズ・ソー・グッド(チャック・マンジョーン)
    冬季は 白い恋人達(フランシス・レイ)
    に固定してくれませんかね?(笑)

     所で、タイミングが悪いとは言え、今年は、高校野球でさえも「その他のスポーツ」の括りになっているのが少し可哀想ですね。TV朝日でさえそうなっているのには驚きます。
     今年のヒーローがプロになってから、TVのトーク番組で「でも僕が出てた年は北京オリンピックと重なってたんで皆さん憶えてないんですよ〜」と話してウケをとる、なんていうシーンが目に浮かびます(笑)。
    人見 Like

  5. Taro より:

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    俺はあまり見てないんだけど、

    >それから、競技・演技直後の放心状態にあるヒーローやヒロインにマイクを向けるのもどうなのだろう? 

    こんなことするようになったの最近かもね。
    キタジマとか大人になってちゃんとあたりさわらずを答えてたけど、
    昔みたいに「チョーウゼー」とか言ってくれても面白かったかも(笑)。
    Like

  6. hit2japan より:

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    Taro
     ホント、誰かが勇気を出して「その質問、失礼だと思いませんか?」と訊き返す事があっても良いと思うよ。
     又は、相撲取りに倣って全員「普通です」「頑張るだけです」で通す(笑)。そうすればあの「放心状態下の無防備なところを責める無神経な質問」はやめるだろうなあ。
    人見 Like

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