本ブログでも以前より御知らせしていた一冊が出た。
予想通り・期待通りの内容。
以前のインタヴュー記事より、ロング・インタヴュー四本の再録(どれも持ってるけど)、印象的な写真、そして忌野清志郎の死後に行われたチャボと坂本龍一へのインタヴューと「忌野清志郎へのメッセージ」とタイトルされた近親ミュージシャンによる追悼の小文。
インタヴューアーは全て渋谷陽一。
まえがきと各セクションに付けられた「このインタヴューは云々」という小文も渋谷陽一。
あとがきは山崎洋一郎。
ディスコグラフィー(提供曲リスト等は無い)。
略歴。
表紙を飾ったRO刊行誌バック・ナンバーの表紙。
それだけ。
無駄は一切無い。
敢えて不満を書けば、ロング・インタヴューのみならず、RO初登場時のインタヴュー等の短いものも再録して貰いたかった(持ってるけど)。『ブルー』の時のインタヴューが特に面白かった記憶がある。
でもそれらは(たぶん全て)チャボと二人で受けたインタヴューなんだよな。だから再録しなかったのかな。
チャボの想いを読めたのは嬉しかった。「嬉しい」というのも何だか不適切ではあるが。
三宅伸治の小文(ホントのひとこと)が一番響いた。そりゃあ彼は特にそうだろう。
驚いたのは山下達郎が小文を寄せている事。
彼の文章や発言はおろか、彼に関する文章さえも、RO刊行物にここ十数年載った事は無かったと記憶するので(間違っていたら御免なさい)。
その久々の登場が清志郎への追悼文になるとは。
前に期待を込めて書いた「忌野清志郎を好いていた者が手元に置くべき追悼関連の一冊」に本書がなっているのは喜ばしい(という形容も何だが)事だ。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’09. (音楽紹介業)
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