Jun. 21st, 2009. Back to the ’70s
chart data: Billboard’s Hot 100 June 23, 1979
○SISTER SLEDGE’s
‘WE ARE FAMILY’ was No. 2→2 on this week!
○CHIC’s
‘GOOD TIMES’ was No. 72→62 on this week!
●SISTER SLEDGE’s
‘HE’S THE GREATEST DANCER’ was No. 98→(out of chart) on this week.
●CHIC’s
‘I WANT YOUR LOVE’ was No. 99→(out of chart) on this week.
「HE’S THE GREATEST DANCER (グレイテスト・ダンサー)」
結果:
最高位 九位(二週)(5/12&19)
トップ10在位 三週(5/5〜5/19)
トップ40在位 十三週(3/10〜6/2)
ホット100在位 十九週(2/10〜6/16)
ちなみにR&Bチャートでは、
最高位 一位
百位以内在位 十七週(1/27〜5/18)
「I WANT YOUR LOVE (愛してほしい)」
結果:
最高位 七位(二週)(5/5&12)
トップ10在位 四週(4/21〜5/12)
トップ40在位 十二週(3/10〜5/26)
ホット100在位 十九週(2/10〜6/16)
ちなみにR&Bチャートでは、
最高位 五位
百位以内在位 十五週(2/17〜5/26)
No.10:
10:10 YOU TAKE MY BREATH AWAY
Rex Smith
No.9:
10:13 BOOGIE WONDERLAND
Earth, Wind & Fire with The Emotions
No.8:
10:22 SHE BELIEVES IN ME
Kenny Rogers
No.7:
10:26 CHUCK E’S IN LOVE
Rickie Lee Jones
No.6:
10:36 THE LOGICAL SONG
Supertramp
No.5:
10:39 BAD GIRLS
Donna Summer
No.4:
10:43 JUST WHEN I NEEDED YOU MOST
Randy Vanwarmer
No.3:
10:50 RING MY BELL
Anita Ward
No.2:
10:56 WE ARE FAMILY
Sister Sledge
No.1:
11:05 HOT STUFF
Donna Summer
No.39:
11:15 DO IT OR DIE
Atlanta Rhythm Section
先週の追悼バリー・ベケット補遺
11:21 SMOKE FROM A DISTANT FIRE
The Sanford Townsend Band, ’76.
produced by Jerry Wexler and Barry Beckett
追悼ボブ・ボーグル
11:25 KYOTO DOLL 京都の恋
The Ventures, ’70.
featured album: RICKIE LEE JONES (浪漫) /Rickie Lee Jones
11:38 YOUNG BLOOD
11:43 ON SATURDAY AFTERNOON IN 1963
11:46 EASY MONEY
11:49 AFTER HOURS
Rickie Lee Jones
中一で洋楽事始め段階であった当時の僕にとって、出会う音楽すべてが新鮮で、のめり込む度合いは益々加速するばかり。周りに同好の士が多くないのも優越感(笑)。
洋楽話を語り合えた唯一の友人(彼は同級生だが小四からキッスとザ・ラナウェイズのファンだった)と、日曜日にはその前日に放送された「コーセー化粧品歌謡ベスト10」「ダイヤトーンポップスベスト10」を録音したカセットを聴いて、ああだこうだと話したものだ(※)。
「『ホット・スタッフ』で『イビツね〜』『イビツ死〜ね〜』って歌ってるよな?」
「スーパー『トランプ』『トランク』どっち? 凄いトランプってどんなトランプだ?」
「ドゥービー・ブラザー『ス』『ズ』どっち?」
「アース、ウィンド&ファイアーって長い名前だよなぁ。キッスとかナックとかカーズとかシックとか、簡単で良いよなぁ。カセットのインデックス・カードに書くの楽だし」
「そうか、『三単現の s』で “She Loves You” なんだね」
「ダイアー・ストレイツってメロディが無くてつまらないよなあ」
ってな具合。
音楽雑誌やFM雑誌に手を出すのは数ヶ月先(それ迄は新聞の日曜版でチェックしていた)、ボブ・ディランも知らなかった。御勘弁頂きたい。ちなみにダイアー・ストレイツは「悲しきサルタン」を耳にし続け、その直後のヒット「翔んでるレディ」を聴くに至り、ヴォーカルよりギターのメロディに打たれて虜に。そしてやっとヴォーカルの魅力に気付く。
リッキー・リー・ジョーンズの「恋するチャック」を耳にした時は、「好きになった」というよりも「不思議な魅力があって気になった」という方が適当だったという気がする。ディスコの時代に、テンポは遅いしリズム・パターンは少々複雑だし、途中でテンポが変わって語るパートがあるし、譜面的・学校の音楽の授業的な観点でみると「良さ」を見つけ難い曲だ。
上記のダイアー・ストレイツ同様、すぐに大好きになるのだけれど。
笑っている声質、浮遊感のあるメロディ、生ギターによるキャッチーなイントロ、アルバムのカヴァー写真も大きく影響しているだろう。
シンガー=ソングライターの系譜上、とても重要なタイミングで(久々の大型新人として)、しかも異質なキャラクターとして登場したのだという事に気付くのは数年後になる。ジャズ・ヴォーカルの要素が強いという意味では、以前から親交があったというトム・ウェイツとの共通項を矢張り挙げるべきだろう。ジャズィで奔放な匂いと言えば共通するのはジョーニ・ミッチェルかも知れないが、ジョーニの様な器楽的な要素(ヴォーカルも含めて)は希薄だ。
リッキー・リー・ジョーンズは奔放で捉えどころが無い、ロング・スカートで胡座が似合うというイメッジが僕には有る。その意味ではカーリー・サイモンの次に来る人だったのだろう。
その後の彼女は誰とも似ていない独自の道を歩む。「マイ・ファニー・ヴァレンティーン(ヴァレンタイン)」を歌うわ、思いっきり都会的になるわ、ピアノ一本でジョー・ジャクスン(ジャクソン)とデュエットをするわ、かなりエレクトリックになるわ、と。
奔放なのだ。音楽もルックスも(笑)凄みを増している。
僕は(こちらの了見の狭さのせいで)全てについて行けている訳では無いのだけれど、そのどれもが高いクォリティを持っている点には驚かされる。
(※)二人で分担して、キッチンタイマーを駆使して百二十分テイプ片面で録音していた(オート・リヴァースが無い時代だ)。彼が歌謡ベスト10、僕がポップスベスト10。何と二人共テニス部(!)に入っていたので土曜日は放送を聴けなかった。休日や夏休みには審判台にラジカセを置いて、キッスやYMO、アバ、シーク(シック)等をかけ乍らラリーをしていた。
下手だったから、ラリーったって全然続かないんけどさ(笑)。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’09. (音楽紹介業)
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