(2008年6月加筆:残念乍らその後亡くなったので、訃報のカテゴリーに入れる事とした。)
ビーター・バラカンの番組を聴いて(正しくは一昨日朝の番組の録音を今聴いて)知った。
ブルース・スプリングスティーン&ジ・E・ストリート・バンドのダニー・フェデリーシが皮膚癌の治療に専念する為、一時的にバンドを離れるという。
ダニーはE・ストリート・バンド最初期(セカンド・アルバム)から参加しているメンバー。六十年代からの音楽仲間だという。
彼のオルガンとロイ・ビタンのピアノが、バンドにフル・オーケストラ以上の、つまり管と弦以上のふくらみを持たせていると言っても過言では無いと思う。ダニーのそれは、時に教会オルガンの様に荘厳に、時に場末のキャバレーっぽくワイルドに。アコーディオンも最高!
治療の成功を、そしてバンドへの復帰を願ってやまない。よね、中嶋寿修さん。
尚、不在中の彼の代わりにトゥアーに参加するのは、去年の「ザ・セッションズ・バンド」のメンバー、チャーリー・ジョルダーノだそうだ。
ちなみにシーク・フリークとしても、ザ・セッションズ・バンドのメンバーは興味深い。
トランペットは現メンバーのカート・ラム。
ヴォーカルとパカッションのカーティス・キングJr. とシンディ・ミゼールは八十年代のナイル・ロジャーズのプロデュース・ワークでよく見る名前だ。東海岸の人気ヴェテラン・コーラス要員なのだろう。
カート・ラムはこの時のブルースとのトゥアー(CDとDVDにもなっている)と日程が重なった為、去年のシーク来日公演には不参加。今年やって来た彼にその事を話したら「カネだぜカネ!」と親指と中指をこすってみせた(笑)。先約というだけなのだろうけれど。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’07.
コメント
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ダニー、早く回復するといいですね。
ロイはダイアー・ストレイツの3rdアルバム「Making Movies」(1980年)にも全面的に参加していますが、
彼のピアノ、キーボードは、ともすれば単調になりがちなダイアー・ストレイツの曲に、
正に人見君の言う通り「バンド乍らもフル・オーケストラ以上の表情をたたえさせて」います。 Like
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GAKUちゃん
『メイキング・ムーヴィーズ』は、プロデューサーがジミー・アイオヴィーンなんだよね。ロイ・ビタンの参加はその縁だったんだろうな。白黒が総天然色になった感じかな。良いアルバムだよねぇ。一番好きかも。「トンネル・オヴ・ラヴ」! 「ロミオとジュリエット」! R&Rの大作好きとしては堪らないね。ブルースっぽいっちゃあ、ぽい時期かも。
他にもアイオヴィーンがプロデューサーのボブ・シーガー&ザ・シルヴァー・ブレット・バンドとかで、ロイ・ビタンの素晴らしい演奏が聴けます。ビル・ペイン(リトル・フィート、ジャクスン・ブラウン他)と双璧だね。音楽的にも地域的にも(東西で)。
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