七ヶ月振りの音楽雑誌掲載が決定。
前回と同じく「レコード・コレクターズ」誌。「コレクターズ」(※)への書評は初となる。
十一月十五日発売の十二月号に掲載。
(十五日は日曜日なのでその前日には店頭に並んでいる筈。)
伝記「スライ&ザ・ファミリー・ストーンの伝説 人生はサーカス」ジェフ・カリス著 岩間慎一監修 村上敦夫訳 (Pヴァイン・ブックス)
”I WANT TO TAKE YOU HIGHER – The Life and Times of Sly & The Family Stone”
by Jeff Kaliss
先月半ばに日本版が刊行されている。数日前に読了したばかり。
現在の彼があの状態であり、最近のニューズがあんな感じやこんな感じであるだけに、それらが後半のメインであり最後のシーンとして用意されているのを解って読んでいるのだから、読後感は予想通り辛い(&ザ・ファミリーストーン・・・止めときゃ良かった)。
が、周辺の人物だけでなく、初めてスライ・ストーン本人の協力を得て書かれた一冊という事もあり、とても興味深く読めた。
矢張りオリジナル・メンバーと共に突っ走った六十年代の彼等の言動には、その音楽同様に心躍らされる。
本ブログに書評(めいたもの)を掲載しようと、つらつらと初稿を書き始めた矢先である昨晩、「コレクターズ」編集部より執筆依頼を頂いた。
ので、「書評(めいたもの)」の「(めいたもの)」を抜いた、核だけを先ずまとめなければ。
よって本ブログでの本書に関する言及は「(めいたもの)」の部分を近日中に。
そんな訳で二度目を読み始めた(どちらにしても二回目に突入する所ではあったけれど)。
頭の中で無音の「暴動」が起きている。
それは「ヌートピア国際賛歌」ととても良く似ている(笑)。(※2)
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’09. (音楽紹介業)
(※)
どうやら世間では(誌面でも)「レココレ」という略称が通っているが、どうもアタシゃ苦手で・・・。
買い始めた頃(=ロックを取り上げ始めた二十数年前)から僕の周辺はずっと「コレクターズ」と呼んでいる。
「エリクラ」「ジミヘン」「ジョンスコ」「ジョニルチャ」「ピンクラ」「レニクラ」「スタレビ」「サンスト」「サンソン」というパターンの、主に片仮名二語からなる単語のアタマ二音を抜き出して略称とするのがどうも恥ずかしい。どうも馬鹿にしているというか、記号化されると同時に陳腐化しているというか。
「アラカン」「浜省」等の日本人名や「京急」等なら兎も角、「キャロキン」って何だよ?という(笑)。
「サザオル」「ザザオス」「サオスタ」等では無く「サザン」で本当に良かった。
「スラファミ」「スラスト」なんぞという略称が浸透せず「スライ」で本当に良かった。
(※2)
野暮な解説を敢えてすると、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバム『There’s a Riot Goin’ On (暴動)』のタイトル曲と、ジョン・レノンの『Mind Games (旧邦題=ヌートピア宣言)』の「Nutopian International Anthem (ヌートピア国際賛歌)」は共に無音の数秒間からなる曲(?)である。しかも共にLP時代のA面最後。
ちなみにスライは ’71年、レノンは ’73年。
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