(「イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス」ブログ 第27.5回と同内容です。)
12/14発行の
「Shonan Beach FM magazine vol.8.」
自番自賛 原文掲載。
以下が、僕が当初送った原稿です。
上手くまとめられず、三種類書いたものの中より選んでもらうというずるい形を取りました。
尚、採用ヴァージョンの漢字が平仮名になっている(「開く」と言います)箇所が多くありますが、それは編集側による変更です(不満を言っているのではありません。念の為)。
(2010年加筆:
全バックナンバーをウェブサイト上で閲覧出来る事となった。
こちらの十頁。)
(自番自賛コンセプト無視ヴァージョン)
そんな、別に僕の番組がどうのこうのよりも、兎に角今はイーグルズの二枚組新作! 一枚目で自らの七十年代の歩みを振り返った後で、二枚目で更なる一歩を踏み出そうとしている姿勢に感動している。
ブルース・スプリングスティーンの新作『マジック』も相当気合いの入った一枚。『闇に吠える街』『ザ・リヴァー』級の充実感かな。
クリス・ジャスパーの新作も素晴らしい。彼には、モミアゲが有る時は良作、無い時は佳作止まりという不思議な法則が有るのだが(笑)、今作は何と「モミアゲ無しなのに傑作」。我が仮説は覆されてしまった(笑)。だからどうしたって?
そのジャスパーが以前在籍していた、ジ・アイズリー・ブラザーズの新作は、彼等初のクリスマス・アルバム。ロナルドの猫撫で声は健在だ。プロデューサーは、シャカ・カーンの新作同様ジャム&ルーイス。
等と最近ヴェテランが元気なのは嬉しいが、その主な原動力が「9・11」だというのは、心中複雑だ。
とまぁ、こんな事ばっかり考えている奴が担当している音楽番組が三つ有ります。一応、基本スタンスは「音楽評論家が持論を展開する番組」。九十八年春に始まった「イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス」が去る十月に通算五百回を迎え、大々的なリクエスト特集を組んだ所、予想以上の便りを頂き、驚いた次第。
昔乍らのFM番組が絶滅寸前と嘆く諸兄諸姉、まだここでひそかに息づいていますよ(笑)。
(「FM」回顧ヴァージョン)
買っていたFM雑誌は「ファン」(英人さん、「ステーション」じゃなくて済みません)。同窓会に行くと「人見っていつもFM雑誌(の番組表)に定規あてて線引いてたもんな」とか言われます。それ、二週に一日だけだったんだけどなぁ(笑)。
家族で出掛けても「○時からラジオ」と一人で早く帰宅。帰省しても従兄弟のラジカセを独占してエアチェック。修学旅行先でFM誌の地方版を購入(番組表が地元局)。
好みはロック、ポップス、ソウルが中心ですが、ジャズやクラシックもそれなりに聴いているのも、それらを混在させていた当時のFMの御陰です。「ボレロ」はファンク、「惑星」はクイーン等に直結する大英帝国の香りプンプン。
ここ四半世紀程の大手FM局の変化(頑固な音楽ファンにとっては「悪化」です、ハッキリ言って)を無視した、「音楽好きなDJとスタッフが、音楽好きなリスナーに向けて、音楽を紹介する番組」という、当時は当ったり前だったものをまだ続けています。「渋谷陽一の番組の再放送をやってる」と勘違いしたリスナーが居ました。山下達郎(DJとしての)やピーター・バラカンらの影響からも、逃れられません。その気も有りませんが。
基本スタンスは「音楽評論家が持論を展開する番組」。三つの番組には、選曲重視、コンセプト/構成重視、持論展開重視という区別をして取り組んでいます。え? 違いが解らないって? う〜む・・・。
(無難ヴァージョン → 採用 )
湘南ビーチFMでは九十七年からレギュラー番組を担当しています(その二年半ほど前からゲスト出演をさせてもらっていました)。
「イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス」は開始から九年半を過ぎ、十月末に五百回記念のリクエスト特集を行う事も出来ました。予想以上の便りを頂き、驚き喜んだ次第です。
同じ頃に担当し始めた「スターライト・クルージン(火曜)」では、音楽的により遊べる夜の枠というせいもあり、僕のひとつの理想である、二十五年くらい前の「サウンドストリート(特に山下達郎、渋谷陽一)」を意識した番組づくりをしているつもりです。本当は深夜枠で、もっと広がりのある番組もやってみたいのですが(御願いしますよ社長!)。
二〇〇五年秋から三代目として番組を引き継いでいるのが「バック・トゥ・ザ・セヴンティーズ」。三十年前の全米トップ・テン、つまり三十年前から決まっている訳で選曲面では遊べないのですが、始めてみると思ったより面白いのが自分でも驚きです。僕自身のリアルタイム迄あと一年程。益々楽しみです。
一応、自称音楽評論家。洒落で「音楽紹介業」を肩書きとしています。情け無い事に文筆活動は開店休業状態が長いのですが、音楽の解説をするにあたり、資料としてその音楽自体を呈示出来る「ラジオ」は僕にとってベストのメディアです。
まぁ文筆はブログで欲求不満を解消させつつ・・・って、あれ? それじゃあ本末転倒(笑)。
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