うっそ。
ダリル・ホール&ジョン・オーツ (Daryl Hall John Oates, H&O) のべイシストとして知られる
Tom “T-Bone” Wolk トム “T-ボーン” ウォルク(ウォーク)が亡くなった。
二月二十七日。享年五十八。心臓発作。
こちらはCDジャーナル誌のウェブサイト。
ホール&オーツとは現在に至る迄、三十年近くほぼずっと行動を共にしていた。
いわゆる「ホール&オーツ・バンド」として固定メンバーとなっていた他のメンバー、G.E. スミスやミッキー・カリーが離れた後も彼だけは残り、べイシスト或いはギターリスト、音楽監督として、そしてステューディオ(スタジオ)録音ではプロデューサーとして、個々のソロも含めて関わっている。
最近話題となっているインタネットTV番組「Live from Daryl’s House (LFDH)」でも、彼はダリルの隣でライヴを仕切っており、ゲストとのトークもダリルと共に行っている。
未見だが「ダリルの家」に招くのではなく、外でライヴを行ったり、ロンドンにニック・ロウを訪ねたりしている回は、ダリルとT-ボーンが二人で出向いている様だ。
「二人でやっている番組」と言ってもいいだろう。
因みにサックスのチャーリー・デシャン(デシャント)も現在はH&Oのトゥアーに参加しており(来日にも同行)、上記「LFDH」のハウス・バンドのメンバーでもある。
こちらは吉岡正晴氏のブログより(スモーキー・ロビンスン[ロビンソン]登場回)、こちらは長年の友人 Taro のブログ(ダイアン・バーチちゃん登場回)。
八十年代の前半に十代、特に中高生で洋楽ファンだった方には、H&Oは別格だった。チャート・フリークも、ロック・ファンも、ポップス・ファンも、ソウル・ファンも、洋楽アイドル好きのミーハー女子も、シングル、アルバム、彼等の動向は知っていたと思う。彼等が嫌いな人というのは少数派だったと思う。それどころか、洋楽ファンでなくても彼等を知っていた。
つまり、音楽的に一目置かれていたし、知名度上も別格だった。
ワム!がデビューした時には「ホール&オーツの座を狙うポップ・デュオ!」と騒がれたものだ。
具体的な「画(え)」として、特に「プライヴェイト・アイズ」のプロモウション・ヴィディオでのT-ボーン・ウォルク、私立探偵然とした衣装がメンバーの中で最もハマッていた、トボけた表情でベイスを弾いていた、顎の無い男を思い出す方は多いだろう。
今夜の番組は、別の内容でリスト・アップをしてあったのだが、数曲分は彼への追悼に割こう。少し気持ちの整理がついたら改めて追悼しよう。金曜日の「イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス」でも半ばの四曲コーナーでかけよう。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)
コメント
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僕は中学時代、『マンイーター』でブルー・アイド・ソウルという言葉を知りました。
アルバムではゲストも豪華な『ライブ・アット・ジ・アポロ』が大好きです。
T‐ボーン個人に着目したことはなかったし、派手さもなかったけど、
今にして思えば、やはりこの人のベースが『H2O』以降の黒っぽさの源だったのかも知れませんね。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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自分もホールアンドオーツをバンドとしてとらえてなかったので、ベーシストには注目していませんでした。楽曲としては初期の「サラスマイル」とか「リッチガール」とかが好きです。 Like
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おはようございます。
相変わらず名前を覚えないので最初はピンとこなかったのですが、あぁ~あのベーシスト(T_T)
80年代当時プロモでよく映っていたので、ホール&オーツはバンドとセットという認識でした。
特にベースとサックスの人は印象に残っていて、『プライベート・アイズ』は好んで観ていました。
また来日することがあっても、もうメンバーが揃わないのかと思うと、哀しく残念でなりません。
ご冥福をお祈り致します。 Like
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Tomi さん
アポロのライヴは燃えました。
ポール・ヤングが当時大ヒットさせていた「エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ」を「なんだか今、イングリッシュ・アーティストがカヴァーしていますが、こっちがオリジナルですから!!」という力技で演奏していたのが微笑ましかった。
元テンプス二名との共演がウリだったアポロでのライヴ、あれがH&Oの、当時の「H&Oバンド」の到達点だったのでしょうね。ライヴ・エイドでは、ラフィン&ケンドリックを迎えて同じネタ「アポロ・メドリー」を演った後で、そのままミック・ジャガーのバック・バンドも務めて(ティナ・ターナー強烈!)、数年ブランクをあけてからはT-ボーン(ここで共同プロデューサーに昇格)以外のメンバーを変えましたからね。その時(『オー・イェー!』発売時)の来日公演は観ました。素晴らしかった。
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あらけんさん
どんなミュージシャンも「上り詰める」直前の若い感じとか上り調子の時の勢いは特別ですよね。H&O の場合は「サラ・スマイル」「リッチ・ガール」から「ウェイト・フォー・ミー」辺り迄でしょうか。
デュオ結成前にはステューディオ(スタジオ)・ミュージシャン経験もする等、とても真面目な研究家である彼等は、様々なプロデューサーと組んでそれぞれのノウハウを得、『プライヴェイト・アイズ』からセルフ・プロデュースをする様になって行くのですね。アリフ・マーディーン、トッド・ラングレン、デイヴィッド・フォスター達の良いとこ取りをした上での、あの良い曲・良い演奏・良い声(そうです声です!!)、良いルックスですから、完璧です。
日本の洋楽女子史的には(何だそれは?)、チープ・トリックからジャパンに行かなかったクチが「ダリル〜ッ」と絶叫していたのかな、と。
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nagi さん
矢鱈と大きな楽器を演奏するPVも面白かったですよね。「メソッド・オヴ・モダーン・ラヴ」だったかなぁ?
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あはっ、鋭いですね、人見さん。
「ダリル〜ッ」と絶叫はしていませんでしたが、チープ・トリックからジャパンに行かなかったクチです(苦笑)。 Like
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nagi さん
で、ジュラン・ジュラン(デュラン・デュラン)へ、と。
王道ですね!
ルックスだとトム〜ダリル〜ジョンという「縦割れアゴ」の系譜で、
ギター好きな nagi さんですから
音はリック(??)〜ジョン〜アンディなのですか?
その後、チャリ坊とか?!
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