Sep. 16th, 2007. Back to the ’70s
chart data: based from Billboard’s Hot100-Sep.17,1977
10:07 – No.10.:
STAR WARS (main title)
London Symphony Orchestra
ジョン・ウィリアムズ(「スター・ウォーズ」他、スピルバーグの諸作品で音楽を担当)のホルスト好きを端的に示す作品でもありますね。「火星」を上手くダイジェストし構成を変えた、という。
10:09 – No.9.:
SMOKE FROM A DISTANT FIRE
The Sanfoed/Townsend Band
アルバム・カヴァー数種の記憶が昔から有るので以外な事実なのですが、彼等はヒット・シングルがこの曲のみのワン・ヒット・ワンダーです。
10:12 – No.8.:
TELEPHONE LINE
Electric Light Orchestra
電話の呼び出し音と受話器越しの声を模した音処理が時代です。映画やドラマでも、時代を物語るのは、ファッションもそうですが、むしろ小道具だと思うのです。特に近未来を舞台としたSFでの小道具。「ウルトラセブン」の舞台は二十年位先に設定されていましたが、電話は明らかに60年代のそれですもんね。
10:17 – No.7.:
STRAWBERRY LETTER 23
The Brothers Johnson
初期(初回?)の「24時間TV」で行われたLAからの生中継。日本時間は深夜。ここで見たレイ・パーカーJr.、レイフ・ギャレットそして彼等。ルイース・ジョンスンのベイス・ソロ(サンピング)のスピードに度肝を抜かれ、眠気も吹っ飛んだものでした。
(ちなみに「チョッパー」は和製英語だそうです。)
10:25 (- No.82.:)
CHANGES IN LATITUDES, CHANGES IN ATTITUDES
Jimmy Buffett
10:29 (- No.78.:)
WE’RE ALL ALONE
Rita Coolidge
邦題に就いては下で詳しく。
10:36 – No.6.:
KEEP IT COMIN’ LOVE
KC & The Sunshine Band
この「勢い一発」的な楽天バカダンスがフロリダっぽくて好き(褒めてるんですからね)。
10:40 – No.5.:
DON’T STOP
Fleetwood Mac
九十年代には当時のビル・クリントン大統領がテーマ曲にした事で再び脚光を浴びました。「Don’t stop, thinking about tomorrow」ですから。
10:43 – No.4.:
HANDY MAN
James Taylor
いやあ、ラス・カンケルのドラムズ、改めて惚れ直しています。
10:53 (- No.69.:)
DOG DAYS
Atlanta Rhythm Section
ARSは上手い。巧い。他のよって他の南部勢に比して「地味」「軽い」と思われがちですが、違います。上手いんです。南部だからワイルド、という範囲には充分入っている広さが魅力です。何と言っても良い「曲」が多いのが彼等最大の魅力。
10:56 (- No.97.:)
DO YOU WANNA MAKE LOVE
Peter MaCann
ロング・セラー、御疲れ様でした。
11:03 – No.3.:
BEST OF MY LOVE
Emotions
「EW&Fは歌に魅力を感じない」という向きにはデニース・ウィリアムズや彼女達が御薦め。
11:06 – No.2.:
FLOAT ON (album version)
Floaters
11:19 – No.1.:
I JUST WANT TO BE YOUR EVERYTHING
Andy Gibb
11:26 – マーク・ボランが事故死したのが三十年前。
GET IT ON
T. Rex
11:39 – No.99=今週の御疲れ様。:
UNDERCOVER ANGEL
Alan O’Day
山下達郎の八十年代以降の英語曲は彼の作詞。先頃久々に提供したそうです。
11:48 – 三十年前のライヴ。
YOU LOVE THE THUNDER
Jackson Browne
聴こえましたか? ラス・カンケルのスネアが一回だけ「スコッ」と抜けた瞬間。一番終わって、ギター・ソロ終わって二番はじまっての、五小節目の二拍目です。これがDVDオーディオ・リミックスでは直されちゃってる(隠されちゃってる)んだよなぁ〜。
さて。
この週のチャートで特筆すべきは、何と言ってもアンディ・ギブ。
一旦一位になって(それも長期)、その後もしぶとく二位・三位に居続けて返り咲くという。これは離れ業と形容しても構わないでしょう。
そんな中、どさくさっぽく(笑)二位に滑り込んだフローターズの調子良さも見逃せません。この週が最高位。ですので今週はフルレンス・アルバム・ヴァージョンでお聴き頂きました。
さてさて。
表題の件です。
We’re (=We Are) All Alone
we が alone なのですから、これは「僕等しかいない」という意味です。
当時のリタ・クーリッジ担当だった日本のレコード会社の方は、何とこの曲に
みんなひとりぼっち
という邦題を付けました。
こんな迷誤訳のせいで、この無名の担当者氏はこうして三十年後の今でも、雑誌で、ラジオで、(おそらく)居酒屋で、インタネット上で、日本の其処此処で嘲笑の対象となっているのです。
周りも誰も気付かなかったのでしょうか・・・。まぁ、「○○Brothers」を未だに「ブラザース」と仮名化している業界ですから仕方無いのかも知れませんが。中学生の時、カセットのインデックスを書くのに「これ『ブルース・ブラザース』で良いのかな? これ『ドゥービー・ブラザース』で良いのかな? テストだったら×だよね?」なんて悩みましたもの。
ー英語のテストは満点近く取ってたんですよね、中学当時の僕は。
そう言えば高校の英語テストに出た英文和訳で、「He …」という出題が有った際、解らなかったので「彼はその英文を訳す事が出来なかった」と書いた事が有りました。先生は赤ペンで「それは残念でした」と書いて答案を返してくれましたっけ。流石に点はつかなかったのですが(笑)。
ちなみにボズ・スキャグズ版にはちゃんと「二人だけ」という邦題がつけられています。
人見 “Hit Me!” 欣幸, ’07.
(同日夜加筆)
コメント
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邦題、歌詞誤訳の王者級のものといえば「ノルウェーの森」ですかね。
でもその分、幻想的な雰囲気も生まれたのは、怪我の功名でしょうか。 Like
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GAKUちゃん
ポールのスタッフは、会社が変わっても
Memory Almost Full (メモリーがいっぱいです。)
というコンピュータ用語に掛けたとっても洒落たアルバム・タイトルを
追憶の彼方に
なんてのにしちゃうんだよね。映画の邦題よりはまだマシなんだろうけど。
ザ・フーの
Long Live Rock
不死身のハード・ロック
に倣って、
大学の時、英語教科書に出て来た
Long Live Ghandi (ガンジー万歳!) を
不死身のハード・ガンジー
と訳した事が有りました。
それで先生に提出したんだけど、何もチェックが入ってなかった(笑)。まあ文学部(国文学・中国文学のみ)の一般教育過程だったから、提出する事に意味があったんでしょうな。
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