(7/30加筆)
Moments モーメンツ、
Ray, Goodman & Brown レイ、グッドマン&ブラウン
のメンバー、
Al Goodman アル・グッドマン
が亡くなった。
七月二十六日。享年六十三。
こちらは吉岡正晴氏がツウィッターで第一報を伝えた(僕はそれで知った)際に含めていたリンク先。
氏が後で整理してブログで詳細を伝えている。
こちらは Yahoo! ニューズ。
「一般的な知名度は低いもののスウィート・ソウルを代表するグループのひとつと言われる。」とあるが、きっとその前に「日本での」という言葉を入れ忘れているのだろう。
彼等でさえ「一般的な知名度が低い」のだとしたら、スウィート・ソウルという言葉・ジャンル自体の知名度がとても低いという事になってしまう。
そうなのだろうか?
三人組であった彼等、即ち、
Harry Ray ハリー・レイ
Al Goodman アル・グッドマン
Billy Brown ビリー・ブラウン
のうち、ハリー・レイは1992年に亡くなっているので、これで存命者はビリー・ブラウンのみとなってしまった。
本ブログに登場する顔触れからお察しの方もいらっしゃるかも知れないけれど、ソウルのいわゆる「スウィート・ソウル」「歌もの」「甘茶ソウル」「メロウもの」は、実は僕の好みの中心ではない。演奏に関心が行きがちな耳をしているものですから、こればっかりは、どうも。
まぁ全体にロック、ポップス(含む邦楽)もスロウなものは苦手なものが多いのだが。
とは言え、好きな曲、人は勿論多い。
六十年代中期から活動していたモーメンツが、メンバー交代を経て上記の三人編成となったのが 1970年の事。七十年代ソウルのヴォーカル・グループの中ではかなりのヒット曲数を誇るといって良いだろう。
1979年、レコード会社移籍に際し、その名が使えない事となってしまった彼等は苗字を単に連ねた「Ray, Goodman & Brown」をグループ名とした(以下 RGB と略記)。翌1980年には彼等の代名詞的なクロスオーヴァー・ヒット「Special Lady」が出る。「Back to the ’70s」でもトップ10ヒットだったのでオン・エアした。最高位は五位(4/19,26付け)。モーメンツ(彼等三人の時期)も含めて、彼等にとってこれが唯一の全米トップ10ヒットである。
モーメンツは中古LP市場ではそれなりに高く(え?と感じた方へ:そう思う程度の経済レヴェルなのです、僕は)、僕が持っているLPは一枚。
Moments with You (1976)
RGB 時代のもので好きなLP(=持っているLP)は、
Ray, Goodman & Brown II (1980)
Stay (1981)
Take It to the Limit (1986)
である。
つまり正直に言ってしまえば、揃える・集めるという程の情熱を持っている訳では無い。手頃な値段で見掛けたら買っている、という程度の「熱」。1992年のライヴにも行かなかった(直後にレイが急死したので、結果としてとても貴重なものとなって了った)。
ヴォーカル・グループの花形は勿論リード・シンガーなのだけれど(彼等の場合はハリー・レイ)、主演俳優と助演俳優の様に、脇を固める「声」との相性は、勿論リードの善し悪しさえも左右する。
彼等の声のブレンドは素晴らしかったと思う。
「スターライト・クルージン」で何曲かかけよう。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)
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