Felix Cavaliere’s Rascals
フィーリックス・カヴァリエーレ(フェリックス・キャヴァリエ)ズ・ラスカルズ
の「継続は力なり」という現役ミュージシャン振りには敬服。
(9/11 加筆)
こちらは吉岡正晴氏によるリポート (9/10 ファースト)。
Graham Central Station (GCS)
グレアム(グラハム)・セントラル・ステイション
のショウマンシップに脱帽。
こちらは吉岡正晴氏によるリポート (9/9 セカンド)。
火曜日の番組でも触れたが、今週の東京は、
月〜水
Marcus Miller & Larry Graham
火
Felix Cavaliere’s Rascals
木〜土
Felix Cavaliere’s Rascals
Graham Central Station (GCS)
という大変困った日程で(笑)ライヴが行われている。
「目白押し」を超えたスケジュール重なりまくり。
どれ(どちら)にしようかと、皆さん困っているのではないだろうか。
フィーリックスの声と演奏のポテンシャルは凄い。かなり頻繁に舞台に立っている人らしい、バッチリの「現役」振りだ。ヴェテランのショウは、多くのバック・バンド・メンバーを従えて行われる事が多い。バンドも、同じパートの若いメンバーをサポートに入れる場合がしばしばあり、正直な所、少しがっかりする。
ラスカルズ(を名乗っているが元メンバーはリーダーだったフィーリックスのみ)は違った。D, B, G に娘のコーラスと本人の K。テイプ、シークエンサーの類は一切無し。キーボードはハモンド・オルガンとシンセサイザー(主にピアノの音色)。歌い乍らバックのキーボードをバッチリ弾く。ドラムズがとってもロックなエイト・ビートなドタバタ・タイプで大好きな類。つまりディーノ・ダネーリっぽい感じでちゃんと叩ける。まぁ、だからこそ選ばれたのだろうけれど。
スティーヴ・クロッパーとの新作からの一曲を除き、全て六十年代のレパートリー。彼等のオリジナル、彼等がレパートリーにしていたソウル・ナンバーのカヴァー。
つまり殆んどが四十年前のネタ・出し物なのに全く古さを感じさせない。
元々の楽曲の持つ力や七十年前後の文化全体が持つ不思議な普遍性もあるだろうが、何と言っても、演奏者が「懐メロ営業ショウ」という手を抜いたスタンスではないから、ロックン・ロール魂を込めて演奏しているから、曲が古びないのだろう。
頻繁に挿入される「似た曲調・似たメッセイジ性の曲」のメドリーも、単なるサーヴィス・受け狙い以上の必然性を感じさせ興味深かった。きっとライヴごとに試され、観客に歓迎されたネタを残して来ているからだろう。
継続は力なり、である。
昨日の GCS 初日のセカンド・ショウの模様を吉岡氏が伝えている。凄そうだ。
氏も触れている通り、GCS 名義では十五年前振りとなる来日。その時の半数は七十年代からのメンバーだったが、今回はその1995年のギターリスト(七十年代には不参加)が一人残るのみで、他のパートは知らない名前だ。
かなり爆発するパフォーマンスだが、キッチリとしたアンサンブルが飽くまでも基本である彼等なので若干の不安が有ったのだが、どうやらその心配は杞憂に終わった模様。
ハッキリ言って、この数週間はファンク、ソウル、ブルーアイド・ソウルのファンにとってはとても「困る」。
東京ジャズ(Maceo Parker, Jazz Crusaders, Roberta Flack, Tochika 2010 etc.)
Roberta Flack
Felix Cavaliere’s Rascals
Marcus Miller & Larry Graham
Graham Central Station
Cameo
etc.
全部に足を運べる人は、仕事/精神/経済面全てにおいて、かなり余裕のある方だろう。
しかもこの数ヶ月は、上記の面々のファンとかなり被るであろう山下達郎もトゥアー中(※)。竹内まりやのライヴ予約期間も始まった。そちらを優先した結果、上記の、特にフィーリックスを観に行けないのを悔しがっている方も多いだろう。
山下達郎本人も含めて(笑)。
(※)つまり、僕もそうだが彼の番組や発言、音楽から J.B. やラスカルズ、GCS のファンになった方がかなり居る、という事。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)
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