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99 回数に掛けて。(※) | GOOD TIMES | グッドタイムズ

99 回数に掛けて。(※)

 トトが無期限活動停止を発表している。
 既に先月報道されていたそうだが、恥ずかし乍ら、先日ザ・ポリース来日公演を観に行った際に場外で配られていたトト&ボズ・スキャグズ来日公演のチラシで知った。

(加筆:尚、この四ヶ月後に「活動終了」となった。)

 僕が小遣いで最初に買ったレコード(勿論LP)は彼等のセカンド『ハイドラ』。中一の時。
 駅二つ分の交通費を節約して、自転車で久里浜の池上レコードへ買いに行った(※2)。そのジャケのポスター(かなり大きくて馬鹿カッチョ良い)を部屋に貼ったりしていた。

 只、現在の彼等への思い入れは無い。僕にとってのピークはその『ハイドラ ( ’79)』だし、敢えて「それを言っちゃアお終ェよ」な事を書いてしまえば、中心人物二名の片割れジェフリー・ポカーロ(ドラムズ)が急逝した十五年以上前の時点で実質トトでは無いし、更に今はもう一人の中心人物であったデイヴィッド・ペイチさえも居ない(ここ数年はトゥアー引退という状態)。
 ボビー・キンボールが復帰しているとは言え、現在(ジェフの死後)は「スティーヴ・ルーカサー・バンド」と名乗るべきだとずっと思っていたし、番組内でも友人達ともそう話して来た。

 僕はそれ以前の、四枚目以降は既に熱心には聴いていない。エア・チェックもしていない。七枚目以降は通して聴いたアルバムさえ無いと思う。
 つまり三十年中のこっち二十五年、ファンでは無い。今回のボズ・スキャグズとの来日にも足を運ぶ予定はしていない。

 しかし、それでも彼等には格別の関心を持ち続けて来た。何だかんだと動向は耳に入れて来たし、インタヴューは雑誌に載れば立ち読み(失敬!)している。

 それは、「洋楽ファンとしての僕」と「彼等」が同期だからだ
 デビューにリアル・タイムで立ち会えて、大好きになった最初のビッグ・ネイムが、僕の場合は彼等だからだ。

 当時、「『ホールド・ザ・ライン』(※3) ってどういう意味?」と父に訊いた事が有った。実家近くの線路沿いの坂を二人で並んで上っている時だった。「『一線を保て』『身の程をわきまえろ』という感じかな」と瞬時に答えた父を、僕(当時小六か中一になりたて)は「お父さん、英語出来るんだ」と尊敬して見上げたものだ。「ダイヤトーン・ポップス・ベスト10」で長い期間上位にチャート・インしていたと思うが、残念な事に二位止まりだったと記憶している(一位は何だったっけかなぁ?)。

 その一年後(※4)、前述の通りセカンド・アルバム『ハイドラ』を購入。
 何と言っても最初に買ったアルバムである。何度聴いたか知れない。

 その後、サード『ターン・バック』で「ん?! 何だかすっきりしちゃったな」と少し離れ、4th『TOTO IV (聖なる剣)』で「(前作とは逆に)これはやり過ぎだな」と醒め、その発売直後にデイヴィッド・ハンゲイト(彼が大事だったのだ!)が脱退してオリジナル・ラインナップが崩れたのが大打撃となり、更に心が離れた。
 でも、何だかんだ言って、メンバーの変遷は多分全部言える。ファーギー・フレデリクセンどころかジャン・ミシェル・バイロンさえ忘れていない(笑)。

 同期だからだ。

 と言う訳で、活動停止の報せは感慨深い。
 「無理も無い」とも「やっとそう決断してくれたか」とも思う。

 いずれ「スターライト・クルージン」で「さよならトト」をやろう。
 最初の二・三枚しかフィーチュアしなかったりして(笑)。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08.

(※)『ハイドラ』A3、初期を代表するスロウ「99」に因んで。但し、「99」が『ハイドラ』を代表する曲みたいになっている(編集盤にはこれだけ収録される事が多い)のには納得が行かない。

(※2) 池上レコードの在った場所はその後、薬局を経て牛丼屋になっている。
 どうも町のレコード屋や本屋、楽器店、電気屋は、その後美容院や塾、ファストフード店になってしまう傾向が有る様に思うのだがどうだろうか? その光景を目の当たりにすると強烈に寂しい。

(※3) このデビュー曲からして、最初の一音がジェフのスネア一発♪タッで、それにペイチのピアノが続く、という。重要な順に音が加わる?(笑)

(※4) ’79年暮れに発売され、年が明けてから買いに行った筈なので、お年玉を使ったのだろうな、きっと。

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. GAKU より:

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    (**) が顔文字に見えるよ。

    (注1)とか(注2)とかにした方がいいかも。 Like

  2. hit2japan より:

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     上の非公開コメントで、「(**) が顔文字に見える」という御指摘を頂いた。成程。ブーツィ・コリンズみたい(笑)。とすると悪くなかったりして。いやいや。顔文字なんて僕は使いませんから。
     という事で「※」に改めました。これで、もし顔文字では?と推理する方が出て来たとしたら、それはもう、その方の読解力や年齢(精神年齢)と僕の相性の問題。
     どうも僕はまだ二十世紀人というか昭和人でいたいもので。高校の頃「TELして下さい」という文面を馬鹿にした感覚でいたいもので。
     でも「メールする」とか言っちゃうんだよな、うっかり。気を付けよう。
    人見
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