昨日発売の
Guitar magazine Aug. 2011
cover story:dedicated to Cornell Dupree 1942-2011
interviews:
Nile Rodgers
Unchain (谷川正憲&佐藤将文)
Steve Howe
Lonesome Strings (中村まり&桜井芳樹)
Char
と、見どころ、読みどころが沢山。
スティーヴ・ハウが更に修行僧或いは孤高の職人の様な風情をたたえていて素晴らしい。イエス最新のグループ・ショットを見ても、彼だけが「ヴェテラン・ロック・ミュージシャンの円熟・老成」とは違う世界に入っている感じがして興味深い。
そしてインタヴューでの遣り取りも最高。質問の仕方に文句をつけたり、すごくつまらない答えを(おそらくわざと)したり。
新メンバーの紹介
→(身長と体重[しかも体重は忘れた]を話した後に)具体的な質問は?
加入の経緯
→インタネットで見付けた。好きになった。良いシンガーだ。それだけ。
彼をどう思うか
→そういう質問は嫌いだ。
新作を聞いて『ドラマ』を想起した
→そうであってもなくても僕には関係無いし、想起する人が居ても気にしない。
(途中で)
やっとギター・マガジンらしい質問になってきたね(笑)。
八十年代にメンバーではなくて本当に良かった。
最も思い入れの有るアルバムは
→最新作と言いたいけどフェイヴァリットは『危機』。何故ならビル・ブルフォード(ブラッフォード)が叩いているから。
禅問答の如し。或いはひねくれイギリス人気質全開。
頑固爺ィの石頭が更に固くなったというか。
達観/悟りにはまだ遠いその理屈っぽさが(実は)とてもロックで何とも嬉しい。
最後の発言なんて、アラン・ワイト(ホワイト)が知ったら泣くよね。前にも「ギターリストは一人の方が良い」とビリー・シャーウッド (gu, key) が居た時期に平気で話してたっけ、この人。
何だか陶芸作家で、旧友達との合同展示会に参加する事になって「でもワシの作品は君等とは違う世界に行ってるから、別モノとして一線引いて展示してくれたまえ」と主張している、そんな感じかな。完全に自分だけの道を歩んでいて極めつつある、でもまだ前進を止めない、と。
天晴れ。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’11. (音楽紹介業)
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