原田芳雄 が亡くなった。
本日=七月十九日午前。享年七十一。肺炎。
腸閉塞と誤嚥性肺炎で闘病中と伝えられていた。
こちらはエキサイトのニューズ。
「闘病中」と伝えられる中、先週七月十一日に、主演 映画「大鹿村騒動記」プレミア試写会に出席している。話ができない状態(石橋蓮司が代読)の中、写真撮影時にのみ登壇。
こちらはその時の模様を伝えるオリコン・スタイル。
その痩せ細ったを観るのは辛かったのは事実だけれど、こうして僅か一週間後に訃報が届いた事を思えば、悲しいけれど、彼が俳優/芸能人として、ああして公衆の面前に「最後の自分」を晒してくれた事を有難い事だったと思うべきなのかも知れない。
七月十九日の午後二時過ぎから、僕の大好きな作家である矢作俊彦がトウィッター(ツイッター)で呟き続けている。三時過ぎ現在で六回。僕の駄文を読むより先ずはこちらを。
無断引用にて失礼:
こういう人が亡くなるたび、映画を夢みる機会が減っていく。(矢作俊彦)
僕が彼を意識したのは「歌う俳優」として。松田優作と同様「横浜ホンキー・トンク・ブルース」を雰囲気たっぷりに歌う彼だ。七十年代の末、僕は小学高学年か中学一年辺りの頃だった。
こわもてのカッコ良いお兄さんとして、その松田優作、藤 竜也、宍戸 錠、宇崎竜童、石橋蓮司、岸田 森といった面々と同じ括り。
ジャズやブルーズが似合う男達。
でも何処か憎めない、笑える感じを持っていて、つまりヤクザものではなく日活アクション映画っぽいものを演じられる俳優。世代柄、シネマではなく舞台俳優あがりだけれど、白黒映画時代の裕次郎で育った世代の筈だ。
近年の「タモリ倶楽部」での電車大好きオジさんとしての彼も堪らなく好きだ。京急に臨時列車を出させて乗り込み保線区へ行く企画(前後編)は本当に面白かった。そしてその保線区は僕の家の本当に近所、自転車で一分という場所なのも嬉しかった。此処に来てたんだぁ、と。「タモリ倶楽部」自体でも近年の傑作であろう。エンジン音やポイント通過時の不規則な「ガタンゴトン」を聴きたくて床に耳をあてたりする一同の変態っぷりが最高だった。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’11. (音楽紹介業)
コメント
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一度、原田さんの歌う
『リンゴ追分』と『プカプカ』をライブで聴いた事があります。
歌に凄いオーラがあったのを覚えています。俳優さんの姿しかみたことがなかったので、驚いたし、素晴らしい歌い手さんだと思いました。
残念です。 Like
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はるなさん
おお、それは貴重な。
特に自作自演が主流となって久しい昨今、歌を演じられるのは凄い事ですよね。
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