FMブルー湘南(横須賀、78.5MHz) Sat. 2:00-3:00PM
人見欣幸の音楽三昧
Dec. 3rd, 2011.
featuring Christmas songs:
CHRISTMAS IS 4EVER /Bootsy Collins, ’06.
遅れ馳せ乍ら今年になり購入したのですが、「気付かずに御免なさい!」という程に良いアルバムでした。
M1 N-YO-CITY
M2 MERRY CHRISTMAS BABY
M3 JINGLE BELLZ (aka JINGLE BELLS)
M4 HAPPY HOLIDAZE
M5 CHESTNUTZ (aka THE CHRISTMAS SONG)
M6 WINTERFUNKYLAND (aka WINTER WONDERLAND)
M7 SANTA’S COMING (aka SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN)
M8 BOOT-OFF (aka RUDOLPH THE RED-NOSED REINDEER)
M9 SILENT NIGHT
M10 SLEIGH RIDE
/Bootsy Collins, ’06.
&
M DIS-CHRISTMAS (aka THIS CHRISTMAS)
M BE-WITH-YOU
/Bootsy Collins, ’06.
五年前に発売された時に気付いてはいたのだけれど、購買意欲をそそらないアートワークのせいにして後回しにしていた・・・
暗くなって了ったけれど ↓「BOOT-A-CLAUS IS COMIN’ TO TOWN!」とある(背ラベル裏=写真上部)
そんな僕を嘲笑うかの様なウィリアム・コリンズ氏(CD を外すと登場)
思えば P-ファンクものは特に、ダッサダサのアルバム・カヴァーの作品ほど内容が良かったりするのだった。
とても良いアルバムだった。もう本っ当、ブーツィ御免なさい、という。
もとよりパーティ・ファンクを得意とする男なので、クリスマスを素材としたパーティ・アルバムというコンセプトはストライクだったのだ。
小林克也が番組で「クリスマスにはどんな悪ガキミュージシャンでも良い子になっちゃう。それが面白いし逆に面白くない」という様な事を話していたのを憶えている。しかしブーツィのそれは、クリスマスの神聖な雰囲気に飲まれる事無く、先ず「ブーツィの作品」であった。脱帽。
1. にダニー・レイ、ボビー・バードという JB 近辺の OB が参加。
6. は P-ファンク大集合だったりする。
10. にはバーニー・ウォレール、メルヴィン・パーカー、シュガーフットも居る。
フレッド・ウェスリー(ウェズリー)が多くの曲に参加している。
演奏には参加していないが、ジョージ・クリントンのメッセイジ(?)や、バケットヘッド、ロジャー・トラウトマン(既に没しているので、おそらく何処かのラジオ局向けのクリスマス・メッセイジの転用)達のメッセイジも挟まれている。
放送上は少し困るのだけれどそれらを間に挟み、殆んど途切れる事の無い形でアルバムは構成されている。
昨年相次いで没した兄キャットフィッシュやギャリー(ゲイリー)・シャイダーも参加している。
そして、何とも悲しい偶然だが、こんなに素晴らしいクリスマス・アルバムを出したこの年のクリスマスに、ジェイムズ(ジェームス)・ブラウンは没している(本作参加のボビー・バードも翌年 JB の後を追う様に亡くなっている)。
彼の参加又はメッセイジが無いのがとても悲しい。最も悲しんでいるのはブーツィ本人だろうけれど。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’11. (音楽紹介業)
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