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539 SC 11/3 八十年代米ロックの良心を支えたグレッグ・ラダニーイ。 | GOOD TIMES | グッドタイムズ

539 SC 11/3 八十年代米ロックの良心を支えたグレッグ・ラダニーイ。

Nov. 3rd, 2009. Starlight Cruisin’ (火)

番組内容ショート・コメント:
dedicated to GREG LADANYI (56) etc.
 ジャクスン(ジャクソン)・ブラウンドン・ヘンリー等が八十年代に出した諸作にプロデューサー/エンジニアとして関わった、つまり八十年代アメリカン・ロックの「良心」を裏方として支えた一人、グレッグ・ラダニーイが亡くなってもうひと月以上経ってしまった。

 録音も、音楽性も、時代も、七十年代からのナイーヴなままでは通用しなくなった(と少なくとも彼等は自己分析したのだろう)彼等の勇気有る「次の一歩」を録音環境づくりの面で支えた彼の貢献度はかなり大きいと思う。

 例えばリンジー・バッキンガムが抜けたフリートウッド・マックは、その穴を
音楽面は二名のギターリスト=リッツィー・ズィトー(リッチー・ジトー)とビリー・バーネットで
音響面はグレッグ・ラダニーイで
  それぞれ埋めようとしたと言えると思う(バッキンガムの腹心エンジニア=リチャード・ダュシットの後継と表現するべきかも)。

(以上、番組前)

 以下のソング・リストは放送中「Comments」欄に入力したものを後で移動(一部加筆訂正)。

※M3&8〜15 共同プロデューサー:グレッグ・ラダニーイ

M1&2 dedicated to J.B. 今月発売のシングル。
19:34 THE SOUL OF J.B.
19:38 FUNKY SOUL #1
/James Brown and the Famous Flames, Nov. ’67.

M3 JB違い。
19:44 LAWYERS IN LOVE
/Jackson Browne, ’83.

M4 いよいよ一ヵ月後!
19:50 マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
馬は勇んで蹄を鳴らし
/ピエトロ・マスカーニ指揮ミラノ・スカラ座合唱団、管弦楽団
 作曲者本人の指揮。

M5 いよいよ今週末!
19:56 S.O.D.
/Qいしかわ, ’06.

M6&7: CHIC history
来週(と再来週?)実施予定、トニー・トンプスン(トンプソン)七回忌の予告として。

20:05 LOVE DON’T LIVE HERE ANYMORE 愛は色あせて
/Madonna, ’84.
20:10 LOVE DON’T LIVE HERE ANYMORE
/Rose Royse, ’78.
 Madonna’s version:
 produced by Nile Rodgers
 guitar: Nile Rodgers
 bass: Bernard Edwards (しかしシンセ・ベイスに埋もれている)
 drums: Tony Thompson

M8 ローウェル・ジョージに捧げられた曲。
20:15 OF MISSING PERSONS
/Jackson Browne, ’80.
 歌って聞かせる相手は娘=イナーラ・ジョージ。今はミュージシャンとなっていて感慨深い。
 つまり構図はポールがジュリアンに歌った(というのが定説の)「ヘイ・ジュード」と同じ。

M9 ソロ・デビュー作のタイトルは『未だ立ち直れず』
20:22 LILAH
/Don Henley, ’82.

M10 これも「セカンド名盤」の一枚。
20:28 SUNSET GRILL
/Don Henley, ’84.
 イーグルズ「ザ・サッド・カフェ」の続編というのが、本作発売時から持っている僕の位置付け。

M11 結局この一枚で終わった、リンジー脱退→ビリー&リッチー在籍期
20:37 AFFAIRS OF THE HEART
/Fleetwood Mac, ’90.

M12 『愛の使者』の中で一番好きかな。少なくとも本作の「キモ」である事は確か。
20:42 SAY IT ISN’T TRUE
/Jackson Browne, ’83.

M13 『ビルディング・ザ・パーフェクト・ビースト』は高三の終わり頃に発売されました。
20:47 YOU’RE NOT DRINKING ENOUGH
/Don Henley, ’84.
 CDプレイヤーの不具合のより途中で途切れてしまいました。
 御聞き苦しくなってしまった事を御詫び申し上げます。

M14 マイク・キャンベル(共作、ギター、パカッション[多分ドラムズ・プログラミングも])万歳!
20:50 THE BOYS OF SUMMER
/Don Henley, ’84.

M15 (ending BGM) イントロと歌いだしでもうダメになっちゃう一曲。
20:54 HOLD OUT
/Jackson Browne, ’80.

 『ホールド・アウト』は力強いロック志向を強く強く打ち出した一枚であり、『孤独なランナー』時のバンド=ザ・セクションを核とした面々が揃った最後のアルバムである。ノー・ニュークス/MUSE中心メンバーの一人となった翌年の一枚でもあった。
 同じ顔触れ、変わらぬ真摯な姿勢、繊細さを残しつつも、より力強さを強調した音楽性。

今、気付いた。

ジャクスン・ブラウン と
  イーグルズ。
『Jackson Browne』
  『Eagles』
  『Desperado』
『For Everyman』
  『On the Border』
『Late for the Sky』
  『One of These Nights』
『The Pretender』
  『Hotel California』
『Running on Empty』
  『The Long Run』
『Hold Out』

 「テイク・イット・イーズィ」の共作者(ブラウン=グレン・フライ作)である両者は基本的に似た歩みを辿っている。
 勿論、互いに刺激し合っていたのだろうし、人脈上も近い場所から世界を見ていた訳で。

 その後、ブラウンとドン・ヘンリー(イーグルズの中で最もシリアスで無防備だった人物)は、八十年代にその活動を継続するにあたり、グレグ・ラダニーイを録音係として選ぶのだ。
 
 
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’09. (音楽紹介業)

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. Taro より:

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    サンキュー!
    やっぱり、カバーだったんだね。Love Don't〜。
    しかし、オリジナルは寂しい感じだね。
    やっぱ、トニーのドラムはいい!
    って、ライブエイドのZepのドラムはトニーだったんだっけ?
    そういえば、そんな気も。。。見たい!! Like

  2. hit2japan より:

    SECRET: 0
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    Taro
     早速、聴いてくれた(生で?)んだね。有難う。ビバ・祝日!
     「只今空き室、愛はもう此処には居りません」というからっぽの心を歌っているので、その意味では寂しい感じに仕上げたかったのかな? 
     『ライク・ア・ヴァージン』寄りで聴くと、コーラス(『レッツ・ダンス』と同じシムズ兄弟!)が無いのが本当に寂しい。そしてトニーちゃんが叩いているかいないかの差だよね。
     「シュー・ビー・ドゥー」とこのスロウ二曲、下手すると「マテリアル・ガール」よりブッ叩いてるもの(笑)。
    人見 Like

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