フィリー・ソウルが生まれた場所とも言えるフィラデルフィアの Sigma Sound Studio シグマ・サウンド・ステューディオ(スタジオ)が火事。
放火の可能性もあるという残念な情報も。
こちらは吉岡正晴氏のブログ。
要点をかいつまんで以下に。
二月二十一日(日)の朝七時半頃に起こった
一時間弱で鎮火、一部の損傷で済んだ
ビルから男が一人出て来たが、怪我を負っていたので病院で治療
その後、放火の可能性も否定出来ないので警察ヘ連行
日曜日だった事もあってか、ギャンブル、ハフ他、関係者は無事
保管されている数々の名曲のマスター・テイプも無事
ビル自体は二十世紀初めに建てられたもの
レコ・アート (Reco-Art) ・サウンド・ステューディオを、1967年にエンジニアのジョー・ターシアがリースの契約を取り付け、別の所からこのビルに移設、その際にシグマ・サウンドと改名して翌年に開業、以降、フィラデルフィア・インタナショナル・レコーズの拠点として、あの気品溢れる名曲の数々を生み出す
現在はケネス・ギャンブル、リーオン・ハフそしてトム・ベルの共有
此処から生まれた名曲・名手の一部:
移設前
The Twist /Chubby Checker
So Much in Love /The Tymes
The Applejacks
Dee Dee Sharp
The Intruders
移設後
Delfonics
Harold Melvin & The Blue Notes
The O’Jays
The Three Degrees
MFSB
Spinners
The Stylistics
The Nazz
Young Americans /David Bowie
The Jacksons
Lou Rawls
七十年代に一世を風靡した、ギャンブル&ハフやトム・ベル制作の「フィラデルフィア(フィリー)・ソウル」を特徴づけていた流麗なストリングズ。
何でも通り向いにフィラデルフィア交響楽団のリハーサル・ステューディオが在った為、彼等を雇えたのだという(※)。
それであの高尚なサウンドになったのかと納得。
年明け早々、テディ・ペンダグラスの訃報が舞い込んでいただけに、大惨事とはならなかった様でホッとした。
(※)と、山下達郎が自身のラジオ番組でフィリー特集を組んだ時にしていた。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)
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