(9/1 にジャケ写他を追加・加筆)
The Black Crowes ザ・ブラック・クロウズ
が、八月にアクースティック・ヴァージョンでの再録音アルバム『Croweology クロウオロズィ(クロウオロジー)』を発表後全米を年末迄トゥアー、
・・・ま・で・は・良・い・の・だ・が、
それを最後に「不確定の中断(indefinite hiatus, lengthy hiatus)」に入るのだという。
こちらはCDジャーナル誌のウェブサイト。
そしてその続報(7/5掲載)。
こちらはプレス・リリース。
上記の新作は二十曲入り二枚組。それを「有難う」の心を込めて一枚もの(※)の値段で発売するという。収録曲は未だ未発表の様だが、おそらく全てが既発表曲のリメイクとなるのだろう。
復活作
『Warpaint ウォーペイント』
(本作を含む「熱いロック!」紹介文はこちら)
それを丸ごとやったライヴ(+渋いカヴァー他を収録)
『Warpaint Live ウォーペイント・ライヴ』
昨年の
『Before the Frost … Until the Freeze
ビフォア・ザ・フロスト(アンティル・ザ・フリーズ)』
と充実の活動を続けていただけに、来日公演も無く再び休眠というのは残念至極。
アルバム・タイトルが
“CROWEOLOGY”
クロウ史、クロウ学
トゥアー・タイトルが
“SAY GOODNIGHT TO THE BAD GUYS” 2010 TOUR
悪友どもへ「おやすみ」って言うのさトゥアー
とまぁ、今回もオイラの好みに合ったクッサさとダサさの境目をいくセンスでニヤリとしてしまうけれど。
もしかしてこいつらジョウ・ジ・エイス=宍戸 錠の事を知ってるんじゃないのか?
ちっちっち。
前回(2002年)の活動停止は三年程で解かれた(※2)。
ザ・フーの様に、いくら外野にツッコまれようともニーズが有る限りは頻繁に活動を再開してくれる事を願う。
(解散していない)ストーンズよりも活発だったりするもんなぁ、最近のザ・フーは(笑)。
ほぼ同世代という事もあり、ザ・ブラック・クロウズにはどうしても肩入れしてしまう。
あの完全に時代錯誤の世界観・ヴィジュアル・音楽性が堪らない。確信犯的な勘違いとでも言おうか。
だから、断続的で全く構わないので、どうか破綻せず、マイ・ペイスで活動を続けて貰いたいと思ってしまう。
(加筆)
LP 内ジャケはこんな感じ。
森の中には今迄の彼等のロゴやアルバム・デザインを紛れ込ませてある。
そして昔懐かしい「飛び出す絵本」仕立て。
飛び出す部分には何やら煙ったいものを喫うカラスが二羽。
その裏は、あの懐かしいデビュー時のカラスの絵。
ファンを舐めてる(笑)。
けれど、正直、どうにも後ろ向きで「苦笑」にしかならない。
既に何度聴いたか判らない程繰り返し聴いている。
「繰り返し聴ける」というレヴェルはクリアしているのだけれど、内容は「悪くはない」といった感想。
カヴァー一曲を除き全てが既発表曲だし、曲によっては割と「そのまんまエレキ・ギターを生ギターにしただけ」という感じもしてしまって。捻りが足りない。
一応明記しておくけれど、演奏は素晴らしい。
二十年経っても、特にヴォーカルのキーもクォリティも落ちていないのは素晴らしい。表現力は増している。四十代半ばにして「落ちていく歌唱力を小手先のテクニックで何とか誤魔化している」という状態にはまだなっていないクリス・ロビンスンは凄い。
しかし。
上記の通り、近年のアルバムが本当にどれも素晴らしかったので、「失速」感は免れない。
だからこその、それに気付いての、自己判断としての「休止」なのかも知れないけれど。
でも、例えばこれが「活動再開後の第一弾」として出たものだったなら、この内容で大歓迎だったのだろうな。
それを思うと、「好調だった活動停止前の最後」としてこの企画というのは失敗だったという気がしないでもない。
・・・等と思いつつ、又また聴く。
今年の夏はよくこのアルバムを聴いた夏だった。生ギター多めといっても、彼等の音だから清涼感があるという訳では全く無いのだけれど(笑)。だから「夏に素麺」というより、「夏にカレー」という感じ。でも激辛ではなくて、中辛で少し冷めてるんだな、これが。
(※)よくDVDで「一枚組」という表現・表記を目にするが、いいのかそれで?
(※2)CDジャーナル誌の記事では「解散」としているが、活動停止だったと記憶している。ファンは再開を待っていた。解散していないのだから再結成出来る訳が無い。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)
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