追記:氏より返事を頂いた! 有難う御座居ます。
二年と少し前の本ブログでも触れた、小尾(おび) 隆氏。
音楽評論の先輩である。
年齢だけでなく、その姿勢、実績、人柄、知識と、あらゆる面で尊敬に値する方だ。
今年、デビュー三十周年で色々と活発な動きをしている
佐野元春の新たなコンピレイション盤
『ソウルボーイへの伝言~ベリー・ベスト・オブ 佐野元春』(九月二十九日発売)の解説を小尾さんが担当されている。
佐野元春本人より御礼の便りが届いたという記事が氏のブログに載った(この日の記事は二本。下にスクロールすると出て来る)。
一文が抜粋されているのだけれど、まるで佐野元春自身が読んでいるかの様な、彼の声が聞こえてくる一節で感動する。
佐野元春は、その文を読んでも、インタヴュー記事を読んでも、歌詞を読んでも、本当に彼自身の「声」が感じられる。それは一種のギャグとして浸透している程の強烈な「喋りくち」なのだけれど、本当に茶化され笑われ冷やかされるという「愛され方」も受容してしまう大きさが有る人だと思う(※)。
僕が話題にする時もそういう類である事が多いのも正直な所。
彼の発言を引用しようとすると喋り方が彼の様になってしまう(無意識のうちに真似してしまう)し、ボブ・ディランやトム・ペティの歌詞を朗読すると自然と「佐野喋り」になってしまう。
いや兎に角、それ程に強烈な、凄い人だ。
佐野元春を支持する小尾 隆。小尾 隆を信頼する佐野元春。
素敵な人の周りには素敵な人が集うものだ。その好例。
(※)その最新のものは杉 真理・村田和人からなるアロハ・ブラザースのファースト『世界のアロハ・ブラザース』だ。コントに使われる台詞を、それと知り乍ら、佐野元春は極めて真面目に(つまり普通に)喋る。それがとても笑える。
長島茂雄級なのだと思う。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)
コメント
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NHK教育「ザ(←本人の発音によればダ)ソングライターズ」での、聞き手としての佐野さんもいいですね。
随分と年下のミュージシャンにも本気の敬意をもって、丁寧に接している。
元来の誠実な人柄とともに、デビュー前は広告代理店勤務だったという社会人経験も大きいのではと思います。
> 長島茂雄級
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