(最終更新:2011. 1. 6. 15:16)
Mick Karn ミック・カーン が亡くなった。
一月四日午後四時半(倫敦にて)。享年五十二。
昨2010年の六月に進行性の癌である事を公表、闘病中だった。
起稿時はアクセスが集中していと思われ繋がらなかった彼の公式ウェブサイト。
デイヴィッド(デビッド)・シルヴィアンのコメント(弔辞)が出た。
こちらはジュラン・ジュラン(デュラン・デュラン)のジョン・テイラーのコメント。
彼等のサウンド(特にニック・ローズのキーボード)はジャパンの大きな影響下に有ると多くの方が感じた事だろう。ヴィジュアル面も勿論だが。双方がそれぞれ楽曲提供(※)をして去年発売されているデイヴィッド(デビッド)・ボウイーのトゥリビュート・アルバムを切っ掛けとして彼等の新作での共演という話も検討されていたという。それは是非実現して貰いたかった。
タワー・レコーズは午後二時前になってやっとこの訃報を掲載。
こちらは昨年六月、彼が闘病中と知った際の一文。
九月にはダリズ・カー再始動という報せも入っていたのだけれど。
何だかんだで、ずっとベッドの足下か枕元にずっと『オイル・オン・カンヴァス』は出ている。闘病の報せ以前から。毎年やっている駄洒落選曲、三月九日のミック特集でよくフィーチュアするからであって、おそらく三月から十ヶ月程。
それと、それより前からずっと『レイン・トゥリー・クロウ』も CD プレイヤーのすぐ近くに置いてある。棚の「J」のコーナーにしまわれる事は無かった(因みにジャパンは LP しか持っていない)。特段の切っ掛けも無く、これも前からよく聴いていた。
で、それから何度かその二枚のアルバムは我が家で流れている。前者のライヴ開始となる A2 は彼のベイスから始まる。そしてこのアルバム唯一のミック・カーンが作者としてクレディットされているものでもある(デイヴィッド[デビッド]・シルヴィアンとの共作)。
今、スピーカーからその曲「サンズ・オヴ・パイオニアーズ」が流れている。久々に最後迄通して聴こう。
(左端がミック・カーン)
実は今年最初の「スターライト・クルージン」で、選曲テーマとしていた「去年の話題」の一つとしてミック・カーン闘病に就いても触れようかと思っていた。具体的にはウルトラヴォックスからの流れでジュラン・ジュラン『ノトーリアス』再発売(シーク[シック]関連でもあるし)とミック・カーンへという流れも考えていた。それを実行していたら間が悪かったというか逆に良かったというべきなのか。
いずれにせよこの半年強、頭の中でずっと彼の闘病は意識していた。
しかし、この音楽でアイドルだったとは、今更ではあるけれど本当に信じられない。まぁ本人達が一番信じられなかっただろうけれど。
special thanks to Noise_Eraser
(※)
WE WERE SO TURNED ON: A TRIBUTE TO DAVID BOWIE
というアルバムがそれで、2010年の九月に発売。
Mick Karn: Ashes to Ashes (from Scary Monsters [1980])
Duran Duran: Boys Keep Swinging (from Lodger [1979])
が収録されている。
二枚組。ダウンロード購入にはボーナス・トラックが付いている。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’11. (音楽紹介業)
コメント
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朝起きて突然の訃報に未だに心が動揺しております。
とにかく今は彼が安らかに眠れます様に、と祈るばかりです。
合掌。そしてR.I.P. Like
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Noise_Earser さん
コメント有難う御座居ます。
昨年六月の闘病公表という報せも、そして今回の訃報も貴方のトウィートで知りました。
彼のいつものあの表情しか浮かびません。
少し口の端っこを上げて、細い眉毛でも勝手に描いて少しだけ「ハ」の字にして、目尻を少しだけ下げて、勝手に「安らかな顔」を想像しましょう。
かすかな記憶ですが、彼が創った彫像の何かを思い出しました。
人見 Like
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訃報…。結構ショックでかい。闘病中のニュースは、人見さんのブログで知ったんですよ。Noise_Eraser さんのトゥイートが元だったのですか…。彼の冥福を祈ります。
「Oil on Canvas」は、容量の少ないiPodなかで、はずせないアルバムとなってます。 Like
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Myutaka さん
確かに僕にとっても、彼は決して好みのど真中では無いのですが、死去をしって二時間程経ちますが、何だかずっと心臓の鼓動が早いのが自分でも解ります。
やっぱり音楽に限らず十代で知ったものの欠落(他界、解散、取り壊し、激変[改悪])は辛いですな。
僕はギリギリで本邦デビューの「奇しい絆」に間に合っているのですが、当時はフニャフニャなヴォーカル・スタイルに馴染めませんでした。約一年で急速に耳が肥え(笑)、正直に書けば好きになったのは「クワイエット・ライフ」からです。
『Oil on Canvas』通して聴き終えましたがまた二枚目を繰り返しています。
少し精神的に落ち着いたら本文に加筆をしましょう。
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