Belita Woods ベリータ・ウッズ
が亡くなった。
五月十四日。享年六十三(※)。心不全。
こちらは The Music’s Over というミュージシャンの訃報を纏めているサイト。
昨年四月に(から?)心筋梗塞で入院していたそうだ。医療費を募る基金も設立されていた。知らなかった。
六十年代から活動をしており、七十年代後半には Brainstorm ブレインストームのリード・シンガーだった。僕がそれを知るのは九十年代になってから。
彼女は1992年に P-ファンク入りする。来日公演でそのキュート且つパワフルな歌声を耳にした時には腰が抜けた。以降の、彼等の来日公演、ライヴCD、ステューディオ盤で彼女の個性的な声を聞く事が出来る。
彼女の声はとても男くさい彼等のアンサンブルの中で効果的だった。実際、彼女は(在籍時の多くの時期、)P-ファンクの紅一点だったと思う。アクセントとしても、グイと持っていくシーンとしても、彼女の声と見た目のビッグ・ママぶりには説得力が有った。格好良かった。
この二十年の P-ファンクの充実は彼女の声に負う部分が大きいと思っているファンカティアは多いと思う。
僕の印象は「キンキンしていないパティ・ラベール」というもので、それはベリータの声の方が僕は好みであるという事を意味する。
僕が聞いた事がある彼女の作品はこの辺り。全く網羅は出来ていないので念の為。
1977 Brainstorm STORMIN’
1978 Brainstorm JOURNEY TO THE LIGHT
1978 Brainstorm FUNKY ENTERTAINMENT
1994 Parliament/Funkadelic/P-Funk All Stars DOPE DOGS
1996 George Clinton T.A.P.O.A.F.O.M.
1996 Parliament-Funkadelic LIVE 1976-1993
2005 George Clinton & The P-Funk All-Stars
HOW LATE DO U HAVE 2BB4UR ABSENT?
因みにブレインストームのベイシストは、その数年後よりワム!/ジョージ・マイクルを支え、彼がプロデューサーとなって名ソロ・アルバムを発表する事になるデオン・エスタース(ディオン・エスタス)だ。
※彼女の僅か数日後に亡くなったドーナ・サマーと同い歳。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’12. (音楽紹介業)
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