先週の土曜日、神奈川県海老名市の繁華街ビナウォークにある屋外ライヴ・スペイスでグレイプフル・ジャム Grapeful Jam を観た。「Good Times TV」繋がりのファイヤー・ホーンズが参加しているからというのが理由。
素晴らしかった。
グレイプル・ジャムは格好良いジャズ・ファンク、良い方のジャパニーズ・フュージョン(笑)。
ロックぅなダンス・ミュージックを海老名の通行人を前に披露していた。
リーダーであるヴァイオリニスト門脇大輔のオリジナル曲をレパートリーにしているインストゥルメンタル曲を披露していたのだが、何より変拍子に逃げない(新奇な曲を作り易いので取り入れがち)のが偉い。おそらくそういう曲もレパートリーには有るのだろうけれど、それらはファンが金を払って集うライヴで「どうだ〜っ」とぶちかましていると想像。
尚、メンバーを固定しない活動形態との事で、歌入りの場合もあるそう。ヴァイオリンとヴォーカルは共通したものがあるので、ヴァイオリンのメロディを歌うヴァージョンも面白いだろう。逆に流麗ではない歌をぶつけるのも面白い(ヴァイオリンも引き立つ)だろうか。
昨年発売のデビュー・ミニ・アルバム『Graple Jam』にはファイヤー・ホーンズも参加(トロンボーンが交代する前)。
終演後にその即売&サイン会も行われ、こんな、物腰は柔らかいものの、初対面なのにずけずけと偉そうに話すオヤジにもとても気さくに応じて下さる、温かな人柄を感じた。
きっとどんなジャンル、職種、集まりでもそうだと思うが、テクニックや才能は「高くて当たり前、持ってて当たり前」というレヴェルの集まりの中では、それより上に行く/先に行く/残っていくには、最終的には「人柄」が決め手。声を駆け易い優しさか、或いは「ついて行きます!」と思わせる強引さが必要だと思う。
彼にはそれが有ると思う。良い曲、良いメロディは、映像との親和性も高いだろう。シンガーが歌えばポップ・ヒッツにも繋がるだろう。様々な可能性に期待したい。
そしておそらく、仲間に「行け〜、いいから行け〜っ!」と背中を押されると行っちゃう性格と想像。そういう風に押す(推す)仲間が多いとも想像。
通常のライヴではもっと「狂気」が出ていないかなぁと期待。フルート奏者が奥様(昨年結婚されたそう)で、その絆が前提として有るのであれば、むしろビリビリ、ビリビリ、ヒリヒリとした緊張感が漂う空間も期待したい所。
この日に演奏された「夜の動物園を想像して書いた曲」に少しそれを感じたもので。・・・単純に「夜」っぽい曲だからだったりして。
と、にわかファンなのに矢張り偉そうな人見でした。
今月末にセカンド・ミニ・アルバム『Stella Drive』が発売されるそうだ。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’13. (音楽紹介業)
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