Feb. 16th, 2008.
人見欣幸の音楽三昧
祝・チャック・ブラウン&ザ・ソウル・サーチャーズ来日!
この放送日とその翌日であった二月十六日と十七日に、彼等はビルボードライヴ東京で来日公演を行った。
(全てライヴ・ヴァージョン)
01 DEDICATION
02 DOWNRIGHT COUNTRY BOY
03 STORMY MONDAY
04 KICKIN’ THE JAMS
05 JAZZY JAMM
06 WE NEED SOME MONEY
07 IT’S LOVE (featuring CHERIE MITCHELL)
08 GO-GO SWING
09 IT DON’T MEAN A THING (IF IT DON’T HAVE THE GO-GO SWING)
10 MIDNIGHT SUN
11 MOODY’S MOOD
12 WOODY WOODPECKER
13 2001
recorded live in ’87.
(except M7&M13: recorded live in ’01.)
&
BUSTIN’ LOOSE, ’78.
アメリカの首都、ワシントンD.C.の黒人に、三十年にわたり絶大な支持を受け続けているローカル・ファンク「ワシントン・ゴ・ゴ(ゴー・ゴー)」。
ゴ・ゴのゴッドファーザーと呼ばれるチャック・ブラウン。彼のグループ、ザ・ソウル・サーチャーズ出身のミュージシャンや、彼に憧れてバンドを組んだミュージシャンで形成されているムーヴメントなのだから、本当にゴッドファーザーなのだろう。新作で遂に、何の捻りも無く「ゴッドファーザーのテーマ」をカヴァーし、その曲でライヴもスタートさせている。その素直さがたまらなく好きだ。
「D.C.に住む黒人は全員、彼のライヴを観た事が有るのよ」と、D.C.出身のヴォーカリスト、シーク(シック)のシルヴァー・ローガン・シャープが話していた。まぁ「全員」というのは大袈裟だとしても、多くはそうなのだろう。
同じくシークのメンバーとして2003年より活動をしているキーボード&コーラスのスウィートシェリー・ミッチェルは、その前からザ・ソウル・サーチャーズのメンバーになっている。彼女が初めて来日した2003年、シルヴァーが僕を紹介してくれた。「彼女はチャック・ブラウンと演ってるのよ。」即座にシェリー、シルヴァーと僕は「バスティン・ルーズ」を歌った。夜の福岡、彼女達が滞在していたホテルを出た所で(笑)!
♪Gimme the bridge now, gimme the bridge now!♪ってね。
ライヴは当然の様に本当に素晴らしかった。シェリーが用意してくれていたテーブルは最前列右端、つまり彼女の目の前で、チャックのギター・アンプの目の前でもあった。PAを通す前のアンプ直のギターがばっちり聴けたのも嬉しかった。又、今回はドラマーがゴ・ゴ・シーンのナンバー・ワン・ドラマーであるジュジュ・ハウンズであったのも話題で、期待に違わぬ素晴らしいシンコペイション・ビートをキープしていた。シェリー、ジュジュ以下、長年の付合いとなるメンバーが多かった事もあってアンサンブルも安定しており、強烈なファンクを堪能出来た。
但し、自身の活動を優先したいとの事で、ジュジュは今回を最後にバンドを離れるという。残念ではあるが、良いバンドがもう一つ増えるのだと思う事にして、今後の彼の活躍に期待したい。
さて、僕は今回、シェリーと事前に連絡を取れていたので楽屋にも入れて貰えた。あっちに行ったりこっちに来たりと、長老チャック・ブラウンが一番元気だったのが興味深かった。
サインも頂いた。番組でもメイン・フィーチュアした ’87年のライヴ・アルバム。僕が彼を知ったアルバムでもある。
’87年当時、初来日の情報と共にM8〜9を番組でかけてくれたピーター・バラカンと、収録アルバム『Live D.C. – Bumpin’ Y’All』を購入した、今は無きタワー・レコーズ横浜石川町店に改めて感謝したい。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08. (音楽紹介業)
御世話になっている音楽評論家、吉岡正晴氏による来日公演詳報
その一
その二
関連の拙文を色々。
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