Jul. 12th, 2008.
人見欣幸の音楽三昧
featuring The Who
祝・単独初来日!
01 Won’t Get Fooled Again, ’71,
02 Who Are You, ’78.
03 My Generation, ’65.
04 Wire & Glass – a mini opera -, ’06.
a: Sound Round
b: Pick Up the Piece
c: Unholy Trinity
d: Trilby’s Piano
e: Endless Wire
f: Fragments of Fragments
g: We Got a Hit
h: They Made My Dream Come True
i: Mirror Door
j: Tea & Theatre
05 I Can’t Explain, ’65.
06 Pure and Easy, ’71.
07 I Can See for Miles, ’67.
&
Baba O’Riley, ’71.
ザ・フーが、来る。
四年前の「ロック・オディシー(Rock Odyssey)2004」、あの暑い夏の横浜スタジアム、大阪ドームの感動は、今も生々しい。
あれが初来日。今回は単独公演としては初来日、となる。
これをあれから四年、ず〜〜〜〜〜っと待っていたのだ。
歌唱力がああだっただの、演奏力がこうだっただの、セット・リストがどうした、舞台セットがどうした、演出がどうした、PAが、照明が、といった、そんな瑣末な事では無い次元で、凄かったライヴの筆頭として先ず浮かぶのはこの時のライヴだ。
勿論、
○歌唱力は素晴らしかった。あの世代のロック・シンガーで、全盛期との差がロジャー・ダルトリーほど少ないのは、ポール・ムカートニーぐらいだろう。二人とも出演している、’79年の『カンボジア難民救済コンサート』を聴くと、それからほぼ三十年、衰えが余り感じられないのは驚嘆に値する。
○演奏力は素晴らしかった。ピート・タウンゼントはまだ向上しようとしている。すごく繊細な演奏をステージでもするのは、むしろ再結成以降の傾向なのではないだろうか。ロジャーとピートを支えるメンバー(今年も同じ四人が発表されている)の溶け込み具合も素晴らしい。特に要はドラマー=ザック・スターキー。
○セット・リストは勿論素晴らしかった。フェス出演だったので演奏時間が通常よりも短かかったという不満を除けば、常にファンと繋がろうとする意志を持ち続けている彼等らしい、ひねくれたマニア以外は納得の、初級者も長年のファンも納得の選曲・曲順であった。
○舞台セットは、これはまあフェスですから(笑)。ロジャーがマイクをぶん回せて、ピートが暴れられる広さが有れば、あとはどうでも良いのです。これはオリジナル・フォーの頃から変わらない。
○演出も、別に何かがあった訳では無い。彼等が舞台に上がっている、そこに居る、それだけで充分な演出なのだから。ピートとロジャーが出て来て、CDかけてニヤついているだけでも満足してしまうかも知れない。
○PAは座席位置により色々だろうから。僕は、横浜は運良くとても前の席だった。大阪はアリーナ中ほどだった。どちらも、各パートともちゃんと聴こえたし、迫力はバッチリあった、とだけ書いておく。
○照明は、横浜は明るかったからね。大阪は屋内だったので、「無法の世界」のレーザーショウがあったのだああああああっ! 演奏そのものは横浜の方が上だったと思うけど、このシーンだけはこっちに軍配があがるなぁ。
でも、兎に角、来てくれるだけで、同じ建物の中で彼等と一緒に居るというだけで、充分感激なのだ。同時代に生きているだけで充分に幸せなのだから。
と言う訳で、十一月迄のうちに、この番組で何回ザ・フーをかけてしまうのか、自分でも制御できるのかどうか不安だ・・・(笑)。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08. (音楽紹介業)
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