Dec. 7th, 2007. イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス
vol. 506.
featuring Xmas songs – pt.1.
M1
16:04 WINTER WONDERLAND
The Isley Brothers featuring Ronald Isley
M2
16:06 SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN
Bruce Springsteen & The E. Street Band
M3
16:11 DECEMBER WILL BE MAGIC AGAIN
Kate Bush
M4
16:16 THE LITTLE DRUMMER BOY
The Nylons
ミドル4:MY GIFT TO YOU /ALEXANDER O’NEAL
M5
16:22 MY GIFT TO YOU
M6
日没ソング – 16:28
16:26 SLEIGH RIDE
M7
16:33 OUR FIRST CHRISTMAS
M8
16:38 REMEMBER WHY (It’s Christmas)
Alexander O’Neal
M9
16:45 THANK GOD IT’S CHRISTMAS
Queen
M10
16:49 SANTA BABY
Madonna
M11
16:53 I’LL BE HOME FOR CHRISTMAS
The Isley Brothers featuring Ronald Isley
クリスマス。
僕はクリスチャンではないし、キリスト教系の学校に通った経験も無い。日本のクリスマス騒ぎは、つまり商業上とてもトクをする人が多いから存在しているという事も承知している。本来の意義を考えず、極端に言ってしまうと「ナンパなり男女交際の最大イヴェントとしてのクリスマス」が我が国に普及・定着して早や四半世紀という感じだろうか。
まあ、それは兎も角として。
僕にとって、クリスマスは単純に「良い曲、この時期にしかオン・エア出来ない良い曲が沢山有る時期」でしか無い。今年はどんなコンセプトでどの曲をリストに残そうかと考えるのが楽しく、落とした膨大な曲を思うと辛い。
「ミドル4」という今年度設けたコーナーは残した。今年の三度のクリスマス・ソングの回で、三枚のクリスマス・アルバムをフィーチュアする、これを今年の軸とした。
と言って、実は残る二枚の枠を絞り切れていないのだけれど・・・。
アリグザンダ・オーネィール(アレキサンダー・オニール)の『マイ・ギフト・トゥ・ユー』。これは本当に名盤。クリスマスと関係無く、数多いジャム&ルーイスのプロデュース作品の中でも僕の中では上位に入る。
個人史上、初めて新品で新譜として買ったクリスマス・アルバムは多分『クリスマス・エイド (A Very Special Christmas, ’87)』だが、単独ミュージシャンのクリスマス・アルバムはこのアレックスの盤が最初だと思う。そういう思い入れも有るかも知れない。
時は1988年。
アレックスのセカンド『ヒアセイ (’87)』は本当に素晴らしかった。
ジ・S.O.S. バンドとの諸作、
シュレールとの諸作、
ジャネット・ジャクスン『コントロール』、
ザ・ヒューマン・リーグ『クラッシュ』、
ハーブ・アルパート『キープ・ユア・アイ・オン・ミー』、
そしてアレックスと、
プロデューサー/ソングライターのジャム&ルーイスも絶好調だった(また最近上り調子なのが凄い)。
時代の追い風も有った。現在に繋がるソウルの盛り上がりが顕著になった時期であり(ガイとかNEファミリーとか。MCAのブラック全盛期!)、バブル初期の勢いも有り。だからこそ出た(会社が判を押した)アルバムだとも言えるだろう。
ジャム&ルーイスが書き下ろした曲と、スタンダード曲が半々。今回はオリジナル五曲より四曲をお聴き頂いた。いずれも当時のジャム&ルーイス・サウンド全開の良いメロ、良いアレンジ、良い音色。
他のものは、オーケストラをバックに従えたカヴァー曲。「男性ソウル歌手はナット・キング・コール、レイ・チャールズ、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハザウェイを目指す」というひとつの証明とも言える、実に興味深い選曲・歌唱となっている。
又、このアルバムはジャケが実にダサい(笑)。これもアレックス王道のカッコ悪さであり、笑われるのを覚悟でジゴロを気取る、ハンサムではない男性ソウル・マンの系譜をしっかり継いだものだった。再発ジャケも相当なものだが、此処はオリジナル(プレゼントを持って訪問するシーン)に軍配を上げたい。
ちなみにオリジナル曲の残るもう一つは、実は毎年、年の最終回の最終曲にしている、あの曲です。勿論今年も!
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’07.
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