October 3rd, 2008. イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス
提供:石井食品
vol. 549.
M1 貴女が初めて買ったドーナツ盤、シングル盤は?〈山路淳子篇〉
16:03 ARTHUR’S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)
ニューヨーク・シティ・セレナーデ
Christopher Cross
M2
16:07 FREEDOM
Wham!
M3
16:13 MR. BLUE SKY
Electric Light Orchestra
M4
16:18 MARRAKESH EXPRESS
Crosby, Stills & Nash
ミドル4:スティーヴィー・ワンダー
M5
16:22 DO I DO
M6
16:29 SMILE PLEASE
M7
16:32 NGICULELA-ES UNA – I AM SINGING
M8
16:36 I AIN’T GONNA STAND FOR IT
Stevie Wonder
M9
16:43 BABYLON SISTERS (live version)
Steely Dan
M10
16:49 A TEENAGER IN LOVE
Dion & The Belmonts
M11
16:52 WE’RE ALL LOOKING
Steve Winwood
作詞作曲は勿論、演奏・プロデュースもこなす才人スティーヴィー・ワンダー。歌、キーボード、ハーモニカ、ドラムズはライヴでも披露、ギター等のいわゆる「糸もの」(弦楽器)と管楽器も、レコーディングではシンセサイザーでカヴァーする事が多い。特にリズム・ギター以上にリズム・ギターらしいと思わせるエレキ・ピアノ(クラヴィネット)と、エレキ・べイスでは再現不可能な、「シンセだからこそ」という必然性を感じさせるシンセ・べイスの使い手としての能力はとんでもなく高い。
そして、彼の個性を一層引き立たせる、一種「宗教的」な神々しさを感じさせるその声、声、声。
主に多重録音で我々に呈示される、主に彼の声のみで構成される男声の「壁」は聴衆を圧倒する。
ライヴでは再現不可能な、つまり、「音盤」というメディアありきのコミュニケイション。完成したひとつの「作品」を鑑賞するというスタンス。そんな風に「拝む」対象として、それらは一つの理想型であると思う。
現役のミュージシャンに対して失礼な指摘になってしまうけれど、やはりどうしても、その「理想型」である作品群は、
Music of My Mind, ’72.
心の詩
Talking Book, ’72.
Innervisions, ’73.
Fulfillingness’ First Finale, ’74.
ファースト・フィナーレ
Songs in the Key of Life, ’76.
キー・オブ・ライフ
という事になるだろう。近年のここ数作の復調ぶりも素晴らしいけれど。
さて。
今回の「初めてのレコードは」スタッフ山路淳子(じゅんこ)の一枚。在局エンジニアとして、或いは外部エンジニアとのパイプ役として、我々湘南ビーチFMスタッフの皆がひたすら世話になっている重要人物である。
番組上は、夏の「湘南パトロール」リポーターとして去年・今年と活躍している他、平日夕刻「湘南ビーチ・トワイライト・タイム」オープニング&エンディングの声の主でもある。
その「エンジニア」という担当や、倍賞美津子を連想させるハスキー・ヴォイスとまっすぐな視線(本人は「キツい」と言われて気にしがちだという)に反し(?)、実はとっても「オトメ」な、ロマンティックな女性で、そんな彼女の洋楽第一歩がこれであったというのはとても納得がいく。
マッチと織田裕二をこよなく愛する山路さん、御協力どうも有難う御座居ました!
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08. (音楽紹介業)
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