February 5th, 2010.
イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス
提供:石井食品
vol. 619.
M1 (オーケストラ・ヴァージョン)
16:03 SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST
Barbra Streisand
M2
16:07 I GOT THE RHYTHM
Robert Palmer
M3
16:11 SO MUCH IN LOVE
Art Garfunkel
M4
16:14 HELLO, MERY LOU
Gene Pitney
M5
16:16 SURFIN’ SAFARI
The Beach Boys
ミドル4:コモドアーズ
M6
16:20 EASY
M7
16:26 LADY (YOU BRING ME UP)
M8
16:30 STILL
M9
16:36 NIGHTSHIFT
Commodores
M10
16:44 ARE YOU HERE
Corinne Bailey Rae
M11
16:48 COOL CHANGE
Little River Band
M12 (M1のピアノ・トリオ+ギター・ヴァージョン)
16:53 SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST (quartet version)
Barbra Streisand
七十年代のモータウンを支えて来た
ダイアーナ・ロス
スモーキー・ロビンスン
スティーヴィー・ワンダー
マーヴィン・ゲイ
ザ・ジャクスン(ジャクソン)・5
に続く形で後半頭角をあらわしたのがコモドアーズ。デトロイト(含周辺)の出身でもなく(※)、いわゆるモータウン・システムで育てられたグループでもない(モータウンからは再デビューとなる)、つまりモータウンらしくない音楽性であり出自を持つグループでした。
ザ・ジャクスン・5の前座として初め注目され、独自のファンク・サウンドを武器に人気を得て行きます。作詞作曲歌唱の出来るメンバーを複数抱えた民主的なバンドでした(※2)が、次第に(以前はアクセント的な役割だった)ライオネル・リッチーの作るスロウ・ナンバーがシングルとして大ヒットを記録、彼だけが目立つというバンドとしてはバランスの崩れた状態となっていきます(M6とM8がその面の代表曲)。その時期に出たアップ・テンポのヒット曲M7も、以前のファンキーさとは違った、クインシー・ジョーンズが当時作っていた様なキレイなファンク(不思議な形容ですが)・サウンドとなっています。
リッチーは独立、更にポップになり、いわゆるソウルの枠を(良くも悪くも)はみ出た大スターとなっていったのは御存知の通り。
M9はリッチー脱退後唯一の大ヒット・シングル (1985)。前年に亡くなったジャッキー・ウィルスン(ウィルソン)とマーヴィン・ゲイの事を歌っていますが、悲しさを見せない爽やかさが特色。ダイアーナ・ロスがマーヴィン・ゲイに捧げた「ミッシング・ユー」と好対照でした。
最新の話題として彼とマイクル・ジャクスン(マイケル・ジャクソン)共作による「ウィー・アー・ザ・ワールド」の新録というものがあったのですが言い損ねてしまいました・・・(笑)。
ソウル、ファンク色こそ本来のコモドアーズ!という方(僕もそっち側です)には、今回の四曲では無く、「マシーン・ガン」、「ブリック・ハウス」といった曲が好まれています。是非、御試しあれ。
オハイオ・プレイヤーズ、ザ・JBズ、P-ファンク軍団、クール&ザ・ギャング(どファンク時代)、B.T. 居クスプレス(エクスプレス)等と並ぶ、愛すべき「B級ファンク」です。
(※)彼等はアラバーマの大学内で結成されたいわゆる学生バンドで、確認した所、デビュー時の六人中、三人はアラバーマ、二人はフローリダ、一人はテクサス(テキサス)の出身。
(※2)その意味ではシカーゴと似たバンド構造と言えると思います。バランスが良いとも、逆に「顔」が見えにくいとも言えるもので、コモドアーズと同様、しかも同じ時期にシカーゴもメロウ・サイド担当であったピーター・セテーラが目立ち始め、彼の脱退→ソロへと繋がります。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)
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