先々週だったか先週だったかに発見!
横須賀中央のプライム(旧ウォーク、その前は緑屋。改札から歩道橋で繋がる向かいのビル)の五階にある平坂書房プライム店に
矢作俊彦の文庫本がどか〜んと並んでいるのだ!!
リンゴォ・キッドの休日
真夜中へもう一歩
The Wrong Goodbye
角川文庫からここ数年で文庫化された、二村(ふたむら)刑事シリーズ三作。
このお店は、少し前に、文庫本・単行本売り場を少し模様替えしているのだけれど、その頃から、これら三冊を表紙を見せて大々的に置くコーナーを設けている!
売り文句が振るっている。
事件はヨコスカで起きている!
好きだなあ。売り場担当者の情熱を感じちゃうなあ。
この所、僕は毎週の様にその売り場に立っては凝視しているので「変な客」としてマークされているかも知れない。どれも既に買っているので、何冊かの奥付を開いて何刷り目かを確認してはニヤニヤしているだけだし。
主人公の二村永爾は神奈川県警の刑事。特に一、三作目の主な舞台は横須賀。確かに事件はヨコスカで起きている。
いやはや、それにしても。
矢作俊彦を大好きな店員さんがきっと居るんだな。その方の暴走だな、これは(笑)。嬉しいな。
どうせなら、横須賀は関係無いけど、矢作コーナーにして、去年、久々にソフトバンク文庫から復刻・再編集された「マンハッタン・オプ」全四巻(※)と、同じく去年、SB文庫から出た「サムライ・ノングラータ I・II」(※※)も置いてくれると嬉しい。この際、今、書店で取り寄せ可能なものは全て、とか。無理か、流石にそれは。
CD同様、文庫本って「待望の文庫化」をしたらそれっきり、「在庫切れ」という名の事実上の絶版にすぐになっちゃうんですよねぇ。商売だから仕方無いんでしょうけど。
でも音楽も文学も、同時にこれは文化事業なんだから、何とかならないんでしょ〜か・・・。
ネット配信で一頁何円という事になるのかな。どうせなら買ったら一回だけ全文プリントアウト(表紙はカラー)出来るとか、装丁をホログラム表示するとか。そうなるならせめて其処迄は「本」の体裁を残して貰いたいなぁ、と。
横須賀中央へ御出掛けの際は是非お寄り下さい。同じ階に楽器店があるせいか、いわゆるサブカルチャーものの置かれている割合は大きい店です。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08.
(※)そうです、1980年頃にFM東京で深夜前にやっていた探偵もののドラマ脚本の小説化です。あのスクリプト、矢作俊彦だったんです! 好きな番組だったのですが、彼の仕事だったという事に気付くのは数年後でした。悔しかった。録音しておくんだった!(何処かにオープニングだけ録ってある)
その前にやっていた「あいつ」も彼が書いていたそうです。
(※※)司城志朗との共著で出されていた「海から来たサムライ」( ’84) の加筆版。矢作俊彦が書いたシナリオを司城が小説化するという作業分担だったらしいので、今回の加筆も主に司城の作業だったと想像される。現在「II」の途中迄読み進めているのだが、これも滅法面白い。
ちなみに矢作・作、谷口ジロー・画の「サムライ・ノングラータ」( ’91) という全く別の漫画も有り、紛らわしい。
矢作俊彦に関する拙文へはこちらから
コメント
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マンハッタン・オプ、懐かしいね!!!!!
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Taro
思えば、僕等にとっては、TV「探偵物語」と共に、謎解き中心では無い最初の探偵ドラマだったかも知れないね。今調べたら、このラジオ・ドラマは80年5月開始だったって(「探偵物語」はその直前、79年度の下半期で、ちなみにそれは「ちょっとマイウェイも同じ)。
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