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185 ’70s 6/8 クイーンの素晴らしさ。 | GOOD TIMES | グッドタイムズ

185 ’70s 6/8 クイーンの素晴らしさ。

「イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス」でリクエスト募集中!!

Jun. 8th, 2008. Back to the ’70s

chart data: Billboard’s Hot 100 June 10, 1978

ちなみに、
EVERYBODY DANCE /Chic
は、
No.44→41.

No.10:
10:06 THIS TIME I’M IN IT FOR LOVE
Player

No.9:
10:11 WITH A LITTLE LUCK
Wings

No.8:
10:18 TAKE A CHANCE ON ME
Abba

No.7:
10:22 ON BROADWAY
George Benson

No.6:
10:34 IT’S A HEARTACHE
Bonnie Tyler

No.5:
10:37 BAKER STREET
Gerry Rafferty

No.4:
10:43 FEELS SO GOOD
Chuck Mangione

No.3:
10:49 TOO MUCH, TOO LITTLE, TOO LATE
Johnny Mathis & Deniece Williams

No.2:
10:51 SHADOW DANCING
Andy Gibb

No.1:
10:56 YOU’RE THE ONE THAT I WANT
John Travolta & Olivia Newton-John

No.5.のカヴァー
11:09 IT’S A HEARTACHE
Rod Stewart, ’06.

以降四曲はクイーン『世界に捧ぐ』 NEWS OF THE WORLD /Queen より。
No.99: (とそのB面)

11:15 IT’S LATE by Brian May
11:22 SHEER HEART ATTACK by Roger Taylor
折角なので各メンバーの作曲を並べて。
11:35 MY MELANCHOLY BLUES by Freddie Mercury
11:39 SPREAD YOUR WINGS by John Deacon
Queen

以降二曲は「今週の御疲れ様でした。」
No.98:

11:43 STAIN’ ALIVE
Bee Gees

No.100:
11:48 (BGM) FANTASY
Earth, Wind & Fire
 日本では彼等の代名詞的なこの曲は、本国では意外にも最高位三十二位というスマッシュ・ヒット。

 嗚呼『世界に捧ぐ』!

 当時、少年チャンピオンに連載されていた「マカロニほうれん荘」にやられていた方ならば、扉絵等でロックのLPジャケのパロディが行われていたのを御記憶の方もいらっしゃるだろう。
 第二巻収録「華麗なるアイスコーヒー!」での「Live and Dangerous /Thin Lizzy」とか。クマの「ノォッ」はフィル・ライノットだったのでしょう。
 ちなみにその話では、かおりさんのやっている店にクイーンの四人が来店、ブライアンが『華麗なるレース』をリクエストしていた。始まると
♪ジャーン うーえい うーえい
と平仮名でフレディが「タイ・ユア・マザー・ダウン」の第一声を発している(笑)。(※)
 勿論話の中でもキッスやらゼップやらエアロスミスやら。悪人顔のエアロスミスが刑事とういのが可笑しい。あとトシちゃんが「危険なふたり」歌ったり。

 そして。
 別格と言えたのがクイーン。

 今回フィーチュアした『世界に捧ぐ』に至っては、単行本第三巻の表紙でパロディになっている。表紙になっちゃってる。
 又、第四巻に「伝説のチャンピオン!」という回もある。
 つまり「洋楽ファン」の枠から完全にはみ出ていたのだ、当時のクイーンは。
 (念の為書きますが、作者の鴨川つばめはロック・ファンです。)

デビューから三枚の、ある種の試行錯誤を経て完成をみたクイーン・サウンド。

四枚目から六枚目:
Ⅳ:楽曲、歌、演奏、録音、評価、年齢、時代、時期。様々な要素が上手く合わさった金字塔といえる『オペラ座の夜』
Ⅴ:それをセルフ・プロデュースで継承・発展させた『華麗なるレース』
Ⅵ:そして従来通り重厚だが音を若干整理させる方向へ向かったと思われる『世界に捧ぐ』

 次作以降、『ジャズ』、ライヴ・アルバム『ライヴ・キラーズ』を挟んでの『ザ・ゲイム』と、音がスリム化していく(しかし実は密度や熱気はそのままなのだが)事もあり、「華麗なクイーン・サウンド」を愛でるファンには特に好まれる三枚と言えるだろう。
 私は「バイシクル・レース」で離れちゃったのよね、何か軽くなっちゃって、という方は多い。
 僕は見事に入れ替わりで「バイシクル・レース」から入ってさかのぼったのだけれど。

 僕が四〜六枚目で特に好きなのは「重さ」。
 具体的な音を挙げれば、ロジャーがバスドラとシンバル(叩いた直後に押さえる)を同時に演奏する時の
♪デシッ
という音と
締め方がユルユルのハイ・ハット

が僕は大好き。
 この後、若干影を潜める事もあって、この時期の♪デシッは特に愛おしい。
 今回オン・エアの「イッツ・レイト」でも炸裂!!

 今回は各メンバーの曲を一曲ずつオン・エアしてみた。バラバラの曲調・音楽性なのに「クイーン」としか思えないその音楽性の幅の広さに感心してしまう。
 多くの方が指摘している通り、ザ・ビートルズ級の「替えのきかない四人」だったのだと再認識する次第。

 番組でも話したが、自作曲の多くを自分で歌う三人と違い、唯一歌わないメンバーだったジョンは、フレディの歌声があって初めて自作曲を世に送り出せた。最年少であり、オーディションで最後に加入したという経緯もあってか、クイーンへの愛と距離(客観的視点)のバランスが絶妙だったのだと思う。極めてユニークな音楽を創造する装置としてのクイーンを一番上手く利用して作られたのがジョンの楽曲の数々なのではないだろうか。他の三人は、場合によっては「ソロ曲に他の三人を付き合わせる」っぽい気が・・・しませんか?
 だから、「自作曲の声」であったフレディを失った今、ソロ活動も行わずクイーンの活動にも参加せず、いさぎよく引退しているのも納得。

 フレディが亡くなった1991年、僕は横浜駅東口地下街「ポルタ」の街内放送「スタジオ・ポルタ」でDJをしていた。追悼特集で、特に「スプレッド・ユア・ウィングズ」を万感の想いを込めて流した。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08. (音楽紹介業)

(※)当時小六だった僕は「マカロニ」が先だったので、
後でリズィのアルバム・ジャケを見た時、「トシちゃんだ!」と思った
後で『世界に捧ぐ』を聴いて「ホントだ! フレディ、♪うーえい が平仮名っぽい!」と感じた
という逆パターン。

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. Taro より:

    SECRET: 0
    PASS:
    この回、聴きました。
    「世界に捧ぐ」の素晴らしさったらないね。
    俺は、今は無き長沢の池田電気で聴かせてもらったのが最初だよ。
    中学1年のときさ。
    針を落とした後の、ウィーウィルロックユーのイントロに驚いたのなんの。
    いまだに、どうやってあの音を録ったのか分からないな。
    すごい重厚な足踏みと手拍子!!

    Spread Your Wingsはいつでも、涙無しには聞けないね。うん。
    Like

  2. hitmezanmai より:

    SECRET: 0
    PASS:
    taro
     池田電気だよね。いつか書くネタの一つ。同級生のお母さんが二人働いてたからってんで、もうやりたい放題だったね!
     憶えてるオトボケ会話はね、
    米米クラブがデビューした時、その二人のおばさんったらさぁ、
    「あ、人見君、それ『こめこめくらぶ』って読むの? あたしは『まいまいくらぶ』だと思ってたよ」
    「あらあたしはてっきり『べいべいくらぶ』だと思ってた」
    って二人とも全く(笑)。
     確か勝のおばさんが「まいまい」で、今くんのおばさんが「べいべい」だったな・・・。どっちでも、どっちにしてもどうしようもない!

     『世界に捧ぐ』には「ゲット・ダウン・メイク・ラヴ」も入ってるしね! 今思うととってもファンクで、「ファン・イット」から「地獄に道連れ」という流れが実はあるんだよね。
    人見 Like

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