33 日記再録2006.03.07. ♪ゴジラ ゴジラ ゴジラとメカゴジラ♪

2006年3月7日の日記。
(翌日、湘南ビーチFMウェブサイトのトップ頁に掲載)

 今夜は恒例、昨日チケットが発売されたクラシカ葉山にちなんでのクラシック番組。今回は「クラシ力(←漢字の『ちから』)葉山」とした。我乍ら毎度毎度呆れる程に下らない命名ではあるが、内容はシリアスに伊福部昭の追悼。「ゴジラ」に始まる東映特撮映画の音楽をひたすらオンエアした。

 確か以前も書いたが、いやはやクラシック(オーケストラ)には勝てない。映画(映像)音楽の話だ。
 西部劇だろうと日本の時代劇(大河ドラマ!)だろうと、宇宙(無音でしょ、だって)、恋愛、キリスト存命時代、古代ローマ等など。オーケストラなど存在しない時代や土地が舞台でもジャストフィット。何なのだ、これは?! 番組を作る度にそれを思う。脱帽。

 さぁて、今夜も帰宅したら、これまたオーケストラ効果抜群の007を観よっと。冬季オリンピックの前後には、雪や冬が舞台になっている007シリーズを見たくなるのです。「女王陛下(69年)」でカーリングをやってるんですよね、ジェイムズったら。
 あのターゲットマークを見るとザ・フーを連想せずにはいられませんが(笑)。

補遺

参考情報:2006年2月8日に伊福部昭が死去。享年九十一。

 実はゴジラ映画を劇場で観た本数は少ない。多分三本。

 小学生の頃に「東映まんがまつり」で観た「メカゴジラの逆襲」(多分)は、従兄弟と、彼の住む町の映画館で。
 ガラガラの館内で、映画に集中する事無く走り回っていた記憶が有る。つまり楽しい「暗がり」が其処に在ったというだけの話で、勿論内容は憶えていない。

 次は高校に入ってから。久々のゴジラと話題になっていた「ゴジラ」。小林桂樹が総理、ヒロインには沢口靖子。
 縫いぐるみやメカの造形にも、内容にも、演技にも「がっかりした」という以外、多くは言いたくない(そう言っちゃったら、それ以上何を語れるっていうのさ?)。以降、沢口靖子の印象はどうも良くない。それは出会いがこの映画だったせいで、彼女のせいではない(かな?)。
 新幹線に乗っていたムッシュかまやつには笑った。

 次は、「今回はみなとみらい地区を早速ブッ壊してくれるみたいだから」と観に行った「ゴジラ対モスラ」。
 これも、「もうゴジラ映画は観に来なくても良いかな」と思う出来だったとだけ記しておこう。

 平成ガメラがあまりにも素晴らしかったので、同時期の、そしてそれ以降のゴジラは、その返す刀という奴で、あちこちで斬られてしまった。当然だとも思う。

 しかし、初期のゴジラ映画の恐さ(白黒だった、夜が主たる舞台だったというのは特筆すべきだろう)は、そんな事でで評価が落ちるものでは決して無い。その恐さを演出するのに不可欠と言える音楽も本当に素晴らしい。

 母が当時(十代の頃)最初の「ゴジラ」を観ているという。かなり恐かったと話していた。まだ子供向けの映画では無かったのだ。ウルトラマンも同罪だと思うのだが、「ゴジラ」他、東映が怪獣映画シリーズを継続をさせるにあたり、対象を低年齢化してしまったのは問題だったと思う。
 この悪しき前例がある為、例えば洋画の「スター・ウォーズ」や「バットマン」の様な「大人が観る絵空事」のヒット作を実写で作れない土壌を、結果として長年かけて作ってしまった。邦画の「特撮映画」をオタク向けのものにしてしまった。作り手側もそれを念頭にしなければならなくなってしまった。

 本来、「キャシャーン」とか「キューティーハニー」とかは、家族とかデイトとかで、みんなで観るものだった筈なのに。

 果たして「ヤッターマン」はどうなるだろう?
 でも(上記の通り)作品自体のパワーだけでは、もうどうにもならないんだよなぁ、多分。浅いレヴェルの特撮ファンの一人として残念だけれど。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’07.

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. Taro より:

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    「浅いレヴェルの特撮ファンの一人」なのか?
    相当深いレベルだと思っていたが(笑) Like

  2. hitmejapan より:

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     いやいやいや。だってさ、僕なんてさ、いくら「ウルトラセブンが大好き」って言ったってさ、セリフを丸々暗誦したりまでは出来ないしさ。上には上が居るんだよ。
     ーという話になったら、「人見さん、下にはもと居るんだよ!」って言われて目からウロコが落ちましたが(笑)。
    人見 Like

  3. GAKU より:

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    「以外」と「意外」の時に「そういう指摘は非公開コメントで書いて」と人見君から依頼がありましたが、
    今回も間違えている人がものすごく多いので、あえてみんなが読める形で書きます。ご了承ください。

    「享年●●歳」という書き方は、大部分のテレビや出版物などでもごく当たり前のように用いられていますが、間違いです。
    以下wikiより引用。

    享年は、人や動物が「天から享(う)けた年数」という意味で、この世に存在した年数。「享年70」のように用いる。
    数値としては年齢と同じだが、厳密には享年は現世に存在した年数であって、死亡時の年齢ではない。
    よって表記に年齢を数える単位である「歳」を付けることは厳密には誤用である。

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  4. hit2japan より:

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    GAKUちゃん
     成程ね。本当だ。享「年」ってもう「年」が出てるしね。無意識で、それだけを書く際には「歳」を付けず、でも文中や話では「歳」を付けていました、多分。「第○回目」というのと一緒かな。直しておきます。
     でも、やっぱり非公開で御願い(笑)。そうしたら「GAKUさんからの指摘で云々」と、僕が改めてちゃんとみんなが読める形で書くから。
     密かに間違いを直そうっていうんじゃないから良いでしょ? そういう意味で非公開を御願いした訳では無いのです。「みんなへの『よくある間違いの指摘』をここでやらないで下さい」という意味で書いたのです。それは自分の管理するメディア(ブログなりウェブサイトなり本なり)でやるべきではないですか、という意味で。
     僕もGAKUちゃん同様に、上司だろうが友人だろうが間違いは間違い、というクチです。「趣味は粗探しと揚げ足取り」って公言しているクチです。でも、「タイが曲がってますよ」と、みんなに聞こえる様には言わずに、そっと囁くタイプだな、僕は。で、本人がみんなにバラしてあっはっは!と。
     出来れば本ブログの管理人としてはそういう美意識で行きたいので宜しくひとつ。勿論、命令では無く提案ですが。
    人見 Like

  5. GAKU より:

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    分かりました! Like

  6. hit2japan より:

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    有難う!
    人見 Like

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