292 ’70s 11/2 有難いのはリスナー様の存在で御座居ます。

Nov. 2nd, 2008. Back to the ’70s

chart data: Billboard’s Hot 100 November 4, 1978

○CHIC‘s ‘LE FREAK’ was No. 82→70 on this week!

No.10:
10:07 GET OFF
Foxy

No.9:
10:11 BEAST OF BURDEN
The Rolling Stones

No.8:
10:18 HOW MUCH I FEEL
Ambrosia

No.7:
10:23 KISS YOU ALL OVER
Exile

No.6:
10:26 HOT CHILD IN THE CITY
Nick Gilder

No.5:
10:34 WHENEVER I CALL YOU “FRIEND”
Kenny Loggins (with Stevie Nicks)

No.4:
10:38 DOUBLE VISION
Foreigner

No.3:
10:43 REMINISCING
Little River Band

No.2:
10:47 MACARTHUR PARK
Donna Summer

No.1:
10:51 YOU NEEDED ME
Anne Murray

No.14:
11:09 WHO ARE YOU
The Who

No.69: 初登場最高位
11:17 MY LIFE
Billy Joel

No.64: AB面
11:24 FUN TIME
11:26 WATCHING THE RIVER FLOW
Joe Cocker

featured album:
INFINITY /Journey

11:32 LIGHTS No.77.
11:39 SOMETHIN’ TO HIDE そのB面
11:42 ANYTIME
11:45 WHEEL IN THE SKY
Journey

 一位が次の週に六位と大転落するという事が二曲、二週続けて起こります。
 新たに二曲トップ10入りしたのは、泡沫ディスコとロックの大御所(当時既に!)。こういう好対照が続いてかかるのがチャート番組の醍醐味です。

 て。
 先週の続きです。驚きの続編です!

 「湘南ビーチFMを知り、初めて聴きました。聞き覚えのあるこの曲は?」
という問合せをEメイルで頂いた方に「アンブロージアの『ハウ・マッチ・アイ・フィール』です」と番組内でお答えした方が今週も聴いて下さっていたのです。しかも今回も「聴き始めたら流れていたのが又アンブロージア」という偶然!

 とその方が午後、葉山マリーナーへ、湘南ビーチFM事務所へいらしたのです!
 僕は入口近くで作業中だったので、そういう素性の方だとは知らずに(当然ですが)
「何か御探しですか?」
と話し掛けた所、
「いえ・・・」
と曖昧な返事をし、何だかもじもじし始めました。そして、おそるおそる(笑)、僕に、
「あのぉ・・・、人見さんですか?
と来ったも〜んだ!

 有・頂・天。

 少し御話をさせて頂きました。

 浜と海老名にそれぞれ御住まいという二人。鵠沼で番組を聴いていて下さり(横浜からそこに来ている時点で、既にこちらへ足を伸ばす予定でいらしたという事でした)、もう僕は帰ってしまっただろうなぁと思いつつもマリーナーへ。
 居残っていて良かった(笑)。

 に本ブログにも目を通して下さっているとの事。
 恐縮です。宜しければ「コメント」欄へひと言、ど〜かひとつ(←小松の親分さん風)。

 十年代ポップスがお好きだとの事。
 この番組以外にも、湘南ビーチFMは七十・八十年代のヒット曲がよくかかります。「人見の番組は(「バック・トゥ・ザ・セヴンティーズ」以外は)何だか癖が強い」と敬遠され、他の番組にその関心が移ってしまうこと必至か、と(笑)。

 南ビーチFMマガジンの在庫を棚に有るだけ(八〜最新十一号)御渡しして、八号「自番自賛」の僕の頁に何とサインをねだられ、入口にある局の看板の前で写真を撮り、いやはや、嬉しいやら照れるやらの時間でした。

 数分後、少し落ち着いて来た頃に、やっとこの想いが。
 「ファンだ! 何と僕の番組のファンだ!」
 局に居た面々に少し胸を張ったのでした。

 便り、訪問、出会い、本ブログへのアクセス数(笑)、これらは皆、次の番組への力になります!

 皆さんいつも有難う御座居ます。

 トップ10
 フォーリナーのリーダー=ミック・ジョーンズが奏でるギターの音色は本当に魅力的。この「ダブル・ヴィジョン」の様な激しい曲での彼の張り切った演奏は本当に格好良い。ベストは四枚目『4』の「ジューク・ボックス・ヒーロー」かな。
 個人的に、実はフォーリナーは、グルーヴの感じられないドラミングがどうも苦手なのですが、ハイ・トーンでハスキーでドライな(※)ルー・グラムのヴォーカルと彼のギターの生かされたハードな曲は、それを補って余りある魅力があり、抗えません。

 セカンド『ダブル・ヴィジョン』、次作『ヘッド・ゲイムズ』そして上記『4』の三枚は、特に好きです。
 僕が中学生であったという事も勿論関係しているのでしょう。

 ドーナ・サマーの「マッカーサー・パーク」。いよいよ彼女とジョージオ・モローダー(ジョルジオ・モロダー)の音作りが完成寸前(翌年に「ホット・スタッフ」が待っている!)。
 アルバム『ライヴ&モア』の「モア」であった、この曲で挟まれた「マッカーサー・パーク組曲」、近くオン・エア予定です。御楽しみに!

 ジャーニーの四枚目『インフィニティ』。
 スティーヴ・ペリーの初参加作。彼の声ははハイ・トーンでハスキーですが「ウェット」ですね。
 彼等の音楽性・運命はここで大きく変わります(※※)。
 そのせいでしょう、ドラマーのエインズリー(エインズレー)・ダンバーが本作を最後に脱退、後任は「良い仕事します! もう御希望の通りにドッカンドッカン叩きます!」という職人=スティーヴ・スミス(趣味はジャズ・ドラマー、仕事はロック・ドラマーという天晴れな割り切り具合)。

 リー、スミス、そしてその後、八十年代に入ってからのジョナサン・ケインの参加。
 これらがいずれも「吉」と出ます。

 んな彼等の「その後」を知っている今、これを聴くと、まだまだもっさりとした印象もあるし、クイーンで名を上げたプロデューサー=ロイ・トマス・ベイカーの色も濃い音作りです(ドラムズの音色がちょっとロジャー・テイラーっぽい)。ちなみに彼は同時期にザ・カーズのデビュー作も手掛けています。
 ペリーのヴォーカルも、まだ何処かバンドに馴染み切っていない感じがします(遠慮がち?)。数年後の堂々たる佇まいを思うと初々しい。

 
のペリーの後のソロ・ヒット「オー・シェリー」「フーリッシュ・ハート」他と、この週のナンバー・ワン「辛い別れ」の作曲者が同じ人物=ランディ・グッドラムであるというのも、これ又、深い(※※※)。

 ピュラー音楽史、知れば知る程、知らない事が次から次へと出てきて、いやぁ、ハマります。

 ・・・いや、嵌ってはいないな。「深いなぁ」と途方に暮れているだけで(笑)。
 これからも皆さん色々と教えて下さい。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08. (音楽紹介業)

(※)僕にとってこのタイプの究極はスティーヴ・マリオットです。

(※※)基本的にはサンターナの分派ですからね、彼等。
あの「ブラック・マジック・ウーマン」、
あの「ソウル・サクリファイス」
での情熱的なオルガンとヴォーカルを担当していたグレッグ・ローリーと、
あの『サンターナ III』、
あの『キャラヴァンサライ』
の時期に参加していたギターリストのニール・ショーンが結成したバンド、です。
 ちなみにマニジャーもサンターナのロード・クルー(ショーンのギター・テック)だった人物。

 以前、「スターライト・クルージン」で、
「L.A.ベイ・エリアのロック&ファンク一派としてのジャーニー」
という内容(タイトルはおぼろげです)の特集を組んだ事があります。

 スライ、サンターナ、タワー・オヴ・パワー、ザ・ドウービー・ブラザーズといった流れで捉えると、結構ジャーニーの印象は変わります。
 サンターナの「ホールド・オン」あたりと重なって聞こえたり。

 いわゆる「産業ロック」という括りで同じ扱いになるフォーリナー、ボストン、スティクス、REOスピードワゴン、ラヴァーボーイ辺りと比べると、内包しているファンク魂が違います。

 一人でもアフリカ系のメンバーが入っていたら、我々がする「括り」は違っていたのかも知れませんね。それ程、ジャンル分けというのは結構テキトーな訳で(笑)。僕の戯言は勿論、あまり他人の言ったり書いたりしている事を鵜呑みにする必要は有りません。

 皆さん色々な価値観を参考にしつつ、でも固有の価値観でジャンル分けをしましょうね。

(※※※)
「辛い別れ」:単独での作詞作曲
「オー・シェリー」:作詞のみ参加(共作)
他のペリー作品:ペリーとの共作による作詞作曲

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. chieko より:

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    人見さん、先日はありがとうございました!
    私は本当に70年、80年の曲が好きなのですが、「30年前の全米トップテン」番組には驚きました!友人たちにも人見さんの番組の事を話さずにはいられません!の感じです。
    Ambrosiaの曲に連れられて、湘南ビーチエフエムのスタジオに行ったようなものですが、リアルタイムの時の事は覚えていません・・・
    ただ、今は私にとって特別な1曲になりました!
    過去のベスト10は不思議ですね、既に順位は決まっているのに、忘れているので自分にとっては新しいんですよね・・・
    この間は、とても楽しい時間でした!気持のいい日で帰りは逗子駅まで歩いて帰りました。
    また番組にもメールしますね!

    Like

  2. hitmezanmai より:

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    おお、chiekoさん!
     コメント有難う御座居ます! 何だか「書け!」と遠回しに脅迫してしまった様で少し後悔していたのです。
     少しですけどね(笑)。

     葉山マリーナーから逗子駅迄、歩ける季節であり、一昨日は適した天気でもありましたね。僕も荷物が軽い時は(レコードを持っている事が多く・・・)歩く時があります。
     自転車も気持ち良いんですよ、これが。風が有ると砂が痛いので風力と風向次第ですが。

     ともあれ、今後もど〜か宜しく御願い致します。

    人見 'Hit Me!' 欣幸, '08. (音楽紹介業) Like

  3. GAKU より:

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    Hit Me君や番組のファンの方がいるというのは、友人としても嬉しく思います。
    メールや書き込みをしていない人、直接会う機会のない人でも、ファンはたくさんいると思いますよ。
    インターネットの発達で一番良かったことは、僕にとっては湘南ビーチfmが大宮の自宅にいながらにして聴けるようになったことです。
    前は時々葉山近辺まで車で出かけてましたからね。遠いのなんの(笑)

    >フォーリナーは、グルーヴの感じられないドラミングがどうも苦手
    ああ、なるほど。
    前にHit Me君と「グルーヴの感じられないドラマー」について話したことがありましたね。カーマイン・アピスとか。
    僕らの共通の友人(昭一君)に「ピンク・フロイドのドラマーって、下手じゃない?」と聞いたら、
    「それはみんなが思ってるけど、口にしちゃいけないことなんだよ」と笑いながら言われたり。
    フォーリナーもそういえば、そうですね。

    >サンターナの「ホールド・オン」あたりと重なって聞こえたり。
    同感です。
    Like

  4. hit2japan より:

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    PASS:
    GAKUちゃん
     ラジオ番組を担当し始めてかれこれ十数年になるけど、こればっかりは慣れないねぇ。
     見ず知らずの人から「番組、聴いてます」と言われる事。
     「あああ、有難う御座居ます!」と口にはするけれど、「えええ? 何で僕の番組なんか聴いてくれてるのかな?」って(笑)。

     産業ロック・バンドの「ドラマーのグルーヴ」ね。その判断軸で線引きをしてみると、
    ○Journey, Toto, Boston, REO Speedwagon, Loverboy, Night Ranger
    ●Foreigner, Styx, Starship, Asia
    これが割と好き嫌いと重なるんだよね、僕の場合は。まぁ「嫌い」ったって「好き」の範囲内の話だけど(笑)。
     カール・パーマーは、EL&P初期は良かったんだけどねぇ・・・。

     ジャーニーにはソウルがある。スティーヴ・ペリーだニールだジョナサンだって言うけど、実はリズム・セクションのスティーヴ・スミスとロス・ヴァロリーが肝だとも思うんだ。特に『レイズド・オン・レイディオ』の時以外は、結成から現在までずっと在籍しているベイシストのヴァロリー。余り彼は話題にされないけれど、密かに結構ソウルフルだと思う。どうだろう?
    人見 Like

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