７６２　面白い事が！

　山下達郎の「サンデイ･ソングブック」と僕の番組の両方を聴いて下さっている方が果たしてどの位いらっしゃるのかは解らないけれど、先日の日曜日（七月四日）に、驚く事が有った。
　（上のリンクはトップ頁行き。「サンデー･ソングブック」の七月四日付けを御探し下さい。）

　この日の１０：００〜１２：００「Back to the ’80s」の後半、十一時台にスタッフの「マイ･スウィートネス」をかけた。そうしたら、その三時間と少し後に山下達郎が同じ曲をかけたのだ！
　しかも同じ様な説明をつけていた（笑）。

　本当に発想法レヴェルでこの人の影響下にあるのだな、僕は。

　昨年度迄の「Back to the ’70s」の頃から、「マイ･スウィートネス」はトーク時の BGM として使用している（※）。時折リスナーの方より反応を頂き、多分何度か BGM ではなくフル･コーラスのオン･エアをしている。
　四日の番組でもトウィッター（ツイッター）で反応を頂き、ならば後半で改めてフル･コーラスをという事でかけたのだけれど。

　オン･エア時、
○NHK-FM「軽音楽をあなたに」のテーマ曲として長年使用されていた
○各メンバーは超売れっ子だが、バンドとしてのスタッフは実はアメリカでは大ヒットをしてはおらず、日本での大人気が特別･例外的である

　といった事を話した。

　そうしたら、その僅か数時間後、何と山下達郎も、
○「ベタリク（ベタな曲のリクエスト）」宛てだが、この曲は全くベタではない、アメリカではアルバム最高位は163位（※２）
○「軽音楽をあなたに」のテーマ曲（リクエスト文面にあった）
○今聴くとジャズというよりもパターン･ミュージック、ステューディオ（スタジオ）･ミュージシャンだからか
○今聴くと殆んどモノ（ーラル）。ギターの二人が左右に振り分けられているというぐらい。（音を）塊にしたかったんでしょうね
　等と前後に話つつ、同じ曲をかけていた（※３）。

　笑える。
　真似っこが先取りしてどうする（笑）。

　一応、真面目な話として、彼の番組は録音だけれど、勿論其処に立ち会ったりはしていない。出来る訳も無い。
　念の為。

　山下達郎が「マイ･スウィートネス」をかけていたまさにその時に逸早く僕に E-メイルを下さった、ブランディン仲間で当然のこと達郎仲間のまさよさん（本ブログにもコメントを下さる方です）、どうも有難う御座居ました。
　僕は「サンデイ･ソングブック」はいつもタイマー録音をして後で（下手すると数日後に）聴いているので、その瞬間に教えて頂けたのはとても有難かったです。

（※）BGM選曲基準の一つに「往年の FM 番組で使用されていたテーマ曲」というものがあり、
リクエスト･コーナー
サンスイ･ベスト･リクエスト
クロスオーヴァー･イレヴン
そして
軽音楽をあなたに
等のテーマ曲をかけている。
当時の FM リスナーなら反応せずにはいられないという、えげつないと言えばかなりえげつない、あざと〜い選曲だ（笑）。

（※２）
ファーストは ’76年。
セカンド『More Stuff』 (’77) は61位、他の
『Stuff It!』(’78)
『Live in New York』(’80)
はチャート･インせず。
(来日公演を収録した『Live Stuff』[’78]は日本のみでの発売。)

　その後の、リチャード･ティー追悼で五人が集まった際の
『Made in America』(’93) と、
エリック･ゲイルも亡くなり、他もゴードン･エドワーズとコーヌル･ドゥープリー（コーネル･デュプリー）以外は別メンバーでの
『Stuff Now』(’01)
の二枚は当然のこと賛否両論。
　ゴードン･エドワーズがそう名乗る限りスタッフである、というのはその通りなのだけれど･･･。

（※３）山下達郎はスタッフを CD で買い直してはいないそうで、当時の LP 盤からのオン･エア。イントロのローデス（ローズ）、ゴードンのベイス、ドラマー二人の抑制されつつ的確な素晴らしいタム使いと、アナログ起こしらしい中低音が心地良いぶっと〜いグルーヴを堪能させて頂いた。
　湘南ビーチFM？　うちの音源の99％は CD、しかも PC 取り込み且つオート･ノーマライズをしてのプログラミング再生ですから、特にロックやファンクは、グッと来る部分を抑えたイコライズィング。
　番組で聴いて惚れた曲は改めて CD やレコードを買って下さいね。
　それでこその音楽業界に貢献する放送ミーディア（メディア）であろう、と（笑）。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)