88 SC 今夜の予告 チャック・ブラウン&ザ・ソウル・サーチャーズ。

 第八十四回へのコメントで先にアントニオ・サンチェスさんに触れられてしまったが(←それを悔しがってどうする[笑])、来週末となる二月十六日と十七日に、チャック・ブラウン&ザ・ソウル・サーチャーズ (Chuck Brown & The Soul Searchers)が東京で公演を行う。

(リンク先は2009年の二月に追加)
という事で当夜の番組
次週、2/12の番組
来日時
来日時の日記
 日記で短く触れただけで、来日公演リポート、書き損ねていたのだな(今、気付いた・・・)。
シェリー “スウィートシェリー” ミッチェル、2009年の二月、シーク(シック)として来日決定!
(更に2010年二月加筆)
チャック・ブラウン&ザ・ソウル・サーチャーズ、二年振りに来日!
 (March 17&18,2010 at BIllboard Live Tokyo)

 ワシントンDCのファンク「ワシントン・ゴ・ゴ(Washington Go-Go)」の創始者とも重鎮とも長老とも形容されるチャック・ブラウン。どれも正しいと思われるが、二十年以上「長老」と言われるのはどうなのだろう(笑)。最年長(多分)で創始者なのだから仕方無いのだろうけれど。兎に角、健在なのは何よりだ。

 良くも悪くもDCローカルのファンクとして定着しているワシントン・ゴ・ゴ。
 七十年代にレゲエを世界中に広めたアイランド・レコーズが、その「次」を睨んで、ゴ・ゴのビッグ・グループであるトラブル・ファンクを擁していた八十年代半ばに一大キャンペインを行ったものの、本当に残念乍ら、どうやらその人気はロンドンと東京(のディープなファンク好き)に広まったに過ぎなかった様だ。でも、広がらなかった御陰で、DCで今も廃れずに、それどころか熱は冷める事無く続いている「今」の音楽として生きているとも考えられるのだけれど。

  チャック・ブラウン&ザ・ソウル・サーチャーズはピーター・バラカンの番組で知り、驚き、好きになった。 ’87年の初来日に際してのオン・エアだった。ファンク友達のケンちゃんと、大喜びで会場へ向かった。ライヴのチラシに山下達郎のコメントが記されているのも嬉しかった。

 その ’87年と ’88年、いずれも十二月に、今は亡きインク・スティック芝浦ファクトリーで、僕は彼等の来日公演を観ている。最高のひと言に尽きる、素晴らしいファンクだった。チャックはギターとヴォーカル。リズム・パターン、リズム・セクション(今回はドラマーがジュ・ジュだ!)が云々される事が殆んどの彼等の音楽性だが、実はチャック自身のギターがこれ又素晴らしい。それも、ソロもさること乍ら、延々刻み続けるリズムが。コードも押さえず(ネックを軽く握ってミュートしている)、♪チャッチャカチャカッチャッチャカッ♪と引っ掻いているだけなのだが、どんなパカッションよりも、どんなドラミングよりもリズムがある。グルーヴを感じさせる。

 今にして思えば、当時、僕を含む日本のファンカティアはP=ファンク本隊もブーツィ・コリンズも未体験だった。失礼な形容になってしまうけれど、僕はその代用というか前哨戦というか、そんな感覚で彼等のライヴ会場に通っていたのかも知れない。僕が受けていたバブルの恩恵は、数多いブラック・ミュージシャンのライヴと安い輸入盤だった。

 トラブル・ファンク来日を、結果として続くチャック・ブラウン、ブーツィ、ジョージ・クリントン初来日の露払いにした方は少なくないだろう。

 あれから二十年。トニオさん、来週末、僕も観に行きますよ、勿論!

 実は、何と!
 キーボードとヴォーカル担当は、現在シークのメンバーでもあるスウィート・シェリー・ミッチェルだ。
 シークのヴォーカリスト、シルヴァー・ローガン・シャープはDC出身。彼女の紹介でシェリーはシーク入りしている。昨年十月に女の子を出産している彼女だが、早くも復帰、本人と連絡を取れているのだが(←自慢)、今回の来日にも同行するとの事。再会を楽しみにしている。

 僕が初めてシェリーと会ったのは2003年春のシーク来日時。そう。葉山マリーナーに彼等が来てくれたあの奇跡の春のトゥアーだ。初日は福岡だった。
 シルヴァーが「シェリーはチャック・ブラウンと演ってるのよ」と彼女を紹介してくれた直後に、
♪I feel like bustin’ loose, gimme the bridge now gimme the bridge now!♪
と三人で一緒に歌ったのを思い出す(それで「ツカミはOK!」だったワケで)。

 さて、今夜はそんな番組を。そんな曲を。そんな話を。!
 例に依って放送中にどんどんオン・エア曲目を更新していく予定です!

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08.

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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