998 シーク(シック)来日情報/状況!(4/11 pt.1.)

Nile Rodgers and The CHIC Organization
Japan tour 2011

report of 11th, April 2011 (pt.1.)

四時過ぎに無事成田へ到着。
彼等はとてもラッキーだった。
大きな地震は到着、降機後、主催者手配の車に乗っている時に来た。
電車は止まり、道路も速度規制が敷かれたが、渋滞をすり抜けて順調に都内の滞在先ホテルへ到着した。

一年振りとなる多くのメンバー、クルー
二年振りのフォラーミ、
五年振りのスティーヴ、
みんな表情は明るかった。

ホテルロビーで待っていたファンや関係者と暫しの間、再会を祝す。

良かった。

ナイル・ロジャーズとマニジャーは早速(部屋へ入る前に)日本のクルー、レコード会社スタッフと予定の確認。

先に部屋へ向かい、ロビーへ再び出てきた他のメンバー数名と会話を交わしたり買い出しに出る。
外へ出て開口一番「静かだな(quiet)。日曜の夜みたいだ」とジェリー・バーンズ。
 「そして暗いでしょ」
「ああ」
 「電力会社が節電を僕等に呼び掛けてて、ライトも少なめ暗め、店の看板も明かりを落としているんだ。でも営業はしているよ。」
「水が欲しい」
 「アメリカでも報道されてると思うけど、水を手に入れるのが大変なんだ。売り切れているか、売っていても一人一本か二本にしてくれと貼り紙されている」
「俺みたいな大柄なアメリカ人がとぼけてカウンターに三本持っていっても買えないかな?」
 →いきなりの悪知恵・・・。しかも実行。1リットル四本。「薬を飲みたいんだ。そこのホテルに滞在しているんだけど」

 玉砕。

 店員は身振り手振りで断り、あとの「メディシン」は聞き取れていたけれど解らない振りをしていた(「薬を飲みたいそうですが」「いや、それでもやっぱり」と会話していたのだ)。

 「明日僕がまた一本買って、君の部屋に届けるよ」
   と割って入り、僕が買った一本も彼の分とし(これは最初からその作戦)、しぶしぶ納得(してくれたかな?)。

 リッチ・ヒルトンと会話。

 「特にこんなタイミングで日本に来てくれて僕等は感謝してるよ。」
「三月十二日に来たかったぐらいだ。」

  涙腺が緩む。いきなりそんな言葉、勘弁してくれ。

 但し、リッチは続けて、
「L.A.の大地震の時、俺はナイルと一緒に仕事でハリウッドに居たんだよ。あれは凄かった」
と訳の解らない自慢をしてくれたので涙腺決壊は免れた。

 彼と、彼のプログ・ロック仲間(ジェントル・ジャイアント・マニア仲間!)の日本人に誘われて、この晩は新宿の居酒屋とロック・バーをハシゴ。

「今度のイエスはジェフ・ダウンズが戻って、トレヴァー・ホーンがプロデューサーだってよ!」
 「『ドラマ』『90125』の時期だね」
「でもシンガーがまだカヴァーバンドあがりの奴なんだ」

「リック・ウェイクマン&ジョン・アンダスン(アンダーソン)が二人だけでやるライヴを見たけど凄く良かった!」

「 ‘Owner of a Lonely Heart’ のPVにちょっとだけエディ・ジョブスン(ジョブソン)が出てるんだよ」
 「それはチェックしないと!」
「エディのアルバムに僕(リッチ)は参加しているんだ。最近の UKZ のライヴを観て、楽屋で久々に会えたよ」

「ジュラン・ジュラン(デュラン・デュラン)のサイモンはとっても優しい。うちに来ると子供と遊んでくれる。」

なんて話で盛り上がった。

 そんな楽しい晩だったが途中からナイルに関してとても心配な事が起きた。それは回を改めて。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’11. (音楽紹介業シークPR特命係)

2011年来日追っ掛け情報の目次はこちら。

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. DABO より:

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    やぁ、人見君じゃないか。
    エディ・ジョブソンの名前に釣られて出てきました。
    まだ活動しいるんだね。
    何年か前は、Amazonで検索してもヒットしなかったけど、
    今は結構出てくる。昔の作品からUKZやらU-Z プロジェクトやら。
    その昔は美青年だったが、今はどうなんだろう?
    スティーヴ・ハウみたいになってなければいいけど。 Like

  2. hit2japan より:

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     やぁ、DABO さんじゃないか。
     エディね。雑誌「ストレンジ・デイズ」には割と頻繁に情報やインタヴューが載っているよ。写真も。まぁ風貌は順当に歳を重ねているという感じかなあ。極端に体格が変わったりはしていない。
     事実上はUKZのメンバーにジョン・ウェットンが加わるという感じだけど、遂に「UK」を名乗って活動を始める。ビルもアランもボジオ君も居ない。複雑・・・。
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  3. DABO より:

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    やぁ、人見君じゃないか。
    雑誌「ストレンジ・デイズ」のHPを見てみました。
    なかなか濃そうな雑誌ですね。
    昔ユーロロックに興味を持った時に見た、マウロ・パガーニ、
    ラッテ・ミエーレなどの名前もあってビックリ!。
    ビルとアランのいない「UK」という事は2ndに近い感じかな。
    聴きやすい2ndも好きだけど、「Nothing To Lose」は苦笑いをしてしまった。 Like

  4. hit2japan より:

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    DABO さん
     寧ろ「ストレンジ・デイズ」の存在を知らなかった/読んでいなかった/購読していなかった方が意外かな(笑)。
     『Danger Money』は、後から思えばエイジアに直結だよね。
     所で次のイエス新作、ジェフリー・ダウンズ再加入/トレヴァー・ホーンがプロデューサーというまさかの『ドラマ』期の再現だってさ。僕は好きだけどね、『ドラマ』。
     でもヴォーカルがジョンじゃないままなんだよ。ジョンはリックと相変わらず仲良しらしい。もう合流は無いのかな。
     今度一緒になったら今度こそ邦題は『結局』にして貰いたいなあ(笑)。八人イエスって『結晶』というより『結局』じゃなかった?
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