【これからもきっと、この勝ち目の無い戦いを続ける・・・】「ジョン・レノン祭りは誕生日近辺に!」を推進する市民の会代表・人見欣幸

●十二月八日は、ジョン・レノンの歌を聴いたり彼の話をしたりといった事を一番「したくない」日 だ。
●今になってもまだ「悲しい」という想いと共に彼の音楽に触れるのは「うんざり」だ。
●遺族以外でまだ命日を気にするのは、商売人「私はジョンのファンです」と周りにアピールしたいだけの奴 だ。


 この主張は正しいと思っているのだけれど、勿論これ「だけ」が正しい意見だとは思わない。賛同してくれる方が少しでも居てくれれば、そして増えてくれれば嬉しい、という類のものでしか無い。

 「出口(結論)が逆なだけで、充分命日を意識しているんじゃんか」という指摘を受けるのは重々承知の上で、おそらく『ミルク&ハニー』発売の頃からこの主張をし続けている。九十年代以降はラジオ番組で、今世紀に入ってからはこのブログ等でも。
 この発想自体は、上記『ミルク・・・』アルバム解説にも寄稿していた松村雄策の影響が強い。
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 僕は ’67生まれ、’80年の年末は中学二年だった(早生まれなので ’66年の学年)

 カセットのエア・チェック履歴を回想するに、ジョン・レノンが殺される前に耳にしていたザ・ビートルズの曲は十数曲ぐらいだったと思う。最初は当然、もう解散しているバンドだという事も知らなかった。ギネスブック(児童向け)に「最も成功したバンド」として載っていたのは憶えている。電子オルガン(エレクトーン)を習っていたので「イエスタデイ」「オブ=ラ=ディ、オブ=ラ=ダ」は聞く前に弾いていた。楽譜にある「J.Lennon/P.McCartney」の作曲家表記は憶えている。
 まぁつまり「その程度」で、別格として傾聴していた訳では無い。

 そしてジョン・レノンの曲を纏めて聴いたのは『ダブル・ファンタジー』が発売された直後の特集番組。関心が高まっていたと同時に「前の方が激しい歌い方だなぁ」なんて感じていた矢先に、暗殺。

 ザ・ビートルズを纏めて耳に出来たのは追悼番組だった。よってジョン・レノンが主導していた曲に偏っていた(その事には後で気付く)。
 という事で僕がザ・ビートルズの世界に入って行く切っ掛けは追悼番組だった訳だけれど・・・。しかし、いや、だから尚更、こう思うのだ。

 もう命日は遺族だけのものにしてあげようではないか。

 ・・・なァんて、別にそんな些細な事を気にしなくても良いんじゃない?と、当のジョン・オノ・レノン氏は思っているのかも知れないけれど。
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 とうの昔に、ジョンの活動期間(’62〜’80)よりも死後の方が長くなっちゃってるんだし。今、まだ追悼番組なんてやるのは、商売っ気が勝っちゃってる奴だね。
 
多くの方は、どうせ年に一度くらいしか彼の音楽と真剣に向き合わないのだろう。ならば尚更、どうせ騒ぐのなら、文学者、例えば宮澤賢治の賢治祭みたいに、誕生日にしましょうよ、良い加減。

yle=”font-family: VERDANA, ARIAL, sans-serif; line-height: 19px; “> 僕はというと、割と日常的に聴いているので、命日にせよ誕生日にせよ、あまり騒がないのだけれどね、実は。

 近年は寧ろ、ジョンの命日も含めて、「ザ・ビートルズが○○をしてから○年」という事が、TVのニューズ番組レヴェルで騒がれるのが馬鹿馬鹿しい。
 だって毎年何かがあるんだもの。しかも五年ごとに数字が増えるだけで同じネタ(笑)。

‘○2年、’○7年:レコード・デビューから○年
       『サージェント・ペパーズ』から○年
‘○3年、’○8年:全英制覇から○年
‘○4年、’○9年:全米上陸〜世界制覇から○年
‘○0年、’○5年:「イエスタデイ」から○年
       解散から○年
       ジョン・レノン暗殺から○年
‘○1年、’○6年:来日から○年
       コンサート活動終了から○年

 大体、TVのニューズで取り上げる程、居ないでしょ?ファン。皆さんの周りに居ます? 毎年の「新譜」発売の頃に思い出した様に「好きでさぁ」とほざく奴ぐらいでしょ?
 僕の交友関係は基本的に音楽仲間なので彼等の話題で盛り上がる事は多いけれど、でもそのサークルを離れると、ザ・ビートルズどころか洋楽ファン、音楽ファンって少ないでしょ?

 番組制作者が「レコード屋に群がる変な奴等」として、毎日垂れ流していく担当の時間を埋めるネタの一つにしているだけでしょ?
 アナウンサーや記者諸氏も「私もファンで」なんて言ってるけどさ、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」なんて言葉をフルで口にするの、いま初めてだったりするんでしょ?

 僕は好きだけど「私もファンで」「ザ・ビートルズを知ってます」なんて怖くて言えない(笑)。知れば知る程、上には上が居る事を知り怖くなる(笑)。
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 年末決算期・ボーナス時期という事もあり、どうしても彼等関連の「新譜」は年末に発売される
事が多い。
そしてジョージ・ハリスンも冬に亡くなったので、話題になるのはどうしても冬に偏りがちだ。
 去年の『1』なんてさ、有名な二十数曲と他の二百曲の差を広めるだけだったと思う。大体、今世紀に入って出された編集盤の拡張再発売なんてさ、・・・そりゃあ楽しんじゃったけどね、DVD(笑)。

 だから、今年夏の『ハリウッド・ボウル』プロジェクトの発売/公開はそのタイミングではなかったのが新鮮だった。

 等と、結局、ジョン・レノンの誕生日にかこつけて一人で騒ぐ人見でしたッ。

「ジョン・レノン祭りは誕生日近辺に!」を推進する市民の会
代表 人見 “Hit Me!” 欣幸, ’16. (音楽紹介業)

念の為:
そんな会は存在しませんからね。(出来れば賛同しつつ)笑い飛ばして下さいね。
上記の音楽仲間の皆さんは、「まだ(また)そんな事を言ってんのかよ人見は」と呆れつつシェアして下さいね(笑)。


人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. hiko より:

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    まだ介護中でしたので年に1回か良くて2回。実は私はタイガースの時~ピーのファンでした。
    親友がジュリーファンだったので自然にジュリコンに行くようになったんですね。
    タイガースの時はシローが加入してからですけど何度かジャズ喫茶に行き日劇のウェスタンカーニバルと田園コロシアムや最後の武道館での解散コンサートにも行きました。

    そんな訳で人見さんの、お名前を目にした時は気になってジュリーや柴山君(と言いなれていたのですが私より、お兄さんなので失礼ですかしら。カズさんの方が無難でしょうか)の、お話も何度か出てきてましたよね。

    メンバー紹介で最初の頃は出身地もジュリーが言ってたので知ってたハズなのに当時は都内に住んでて丸っきり気にしてなくて、すっかり忘れてましたが人見さんのコラムで横須賀出身と知りビックリ!(ジャガーズの信も)

    先月9/22にピーも(この日が自身の70歳のバースデー)横須賀?をテーマにゴールデン・カップスのエディ潘さんと神奈川歯科大でイべントしたのですが、私としてはタテ続けに好きな2人が横須賀に来てくれて嬉しいです。

    ホントは人見さんには、もっと前からコメントを送りたいと思いながら出来ずにいました。
    来週は人見さんも芸術劇場にいらっしゃるのでしょうか?図々しくも、お姿観かけたら声をおかけしても宜しいでしょうか?

    また、ご迷惑でなければフェイスブックの友人リクエスト希望させていただいても構わないでしょうか(こちらは本名で参加してます)ご検討いただければ幸いです。
    ご多忙でいらっしゃると思いますが、これからもお体にお気をつけて、ご活躍下さいね。
    大変、長々と失礼致しました。おやすみなさい<m(__)m> Like

  2. hit2japan より:

    SECRET: 0
    PASS:
    hiko さん

     人見です。感動的なコメントを有難う御座居ます。
     僕は '67年=ザ・タイガースデビューの年に生まれておりますので、「許されない愛」がかすかな記憶、「危険なふたり」「追憶」はハッキリと記憶、「時の過ぎ行くままに」以降は最初に好きになった歌手としてずっと好き、という感じです。

     来週のよこすか芸術劇場、駆け付けたいと考えております。声掛け、フェイスブック友達申請、全く問題有りません。

     残念乍ら人見農さんとは親戚でも何でもなく面識も有りませんが、それでも宜しければ(笑)。
     宜しく御願い致します。

    人見 "Hit Me!" 欣幸, '16. (音楽紹介業) Like

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