遂に入手!(この「遂に」の意味は後述)
Bob Seger “Ride Out”
しかし日本では新作が出た事さえ話題にならない。今回も日本盤は出ない。
彼は日米人気格差を語る上での筆頭格(悲しい事に)。アルバムを全部持っているのを自慢したいのに、呆れられるだけ。
自棄になってディスコグラフィを以下に。おそらく誰も役立ててくれない、という悲しさ。
The Bob Seger System:
1969.04.26. Ramblin’ Gamblin’ Man
1969.09.05. Noah
1970.08.05. Mongrel
Bob Seger:
1971.10.05. Brand New Morning
1972.08.26. Smokin’ O.P.’s
1973.08.05. Back in ’72
1974.03.05. Seven
1975.04.23. Beautiful Loser 美しき旅立ち
Bob Seger & The Silver Bullet Band:
1976.08.05. ‘Live’ Bullet
1976.10.05. Night Moves
1978.05.05. Stranger in Town 見知らぬ街で
1980.02.05. Against the Wind 奔馬の如く
1981.08.05. Nine Tonight 嵐の呼ぶ声
1982.12.05. The Distance
1986.04.05. Like a Rock
1991.10.05. The Fire Inside
1995.08.05. It’s a Mystery
Bob Seger:
2006.09.12. Face the Promise
2014.10.14. Ride Out
今作もまた従来通りのボブ・シーガー節満載。一曲目で豪快にキメるというのは ’86年の「アメリカン・ストーム」以来。御得意の「♪じゃかじゃーんっ」で始まる曲ではないけれど。
でも前作よりも元気なんじゃない?と思ったら・・・なんでも「最終作(Swan Song Album)」として作ったらしい。
そんなぁ。
現在六十九歳、そういう思いで毎回新作を作り続けて貰いたい(笑)。
その年回りのミュージシャンはみんな「これが最後になっても恥ずかしくないアルバムを、ライヴを」と思ってやってるんだと思うなあ。
で、従来通り、日本人(日本の洋楽ロック・ファン)受けしなさそうなダッサダサなアートワークがこれまた最高。
通常盤、ディーラックス盤(二種類)、そしてLP。LPが出るのは『グレイテスト・ヒッツ(vol.1)』以来、オリジナル・アルバムとしては『The Fire Inside』以来。
standard edition (十曲、青色)
deluxe edition (三曲追加、橙色)
Target exclusive deluxe edition (更に二曲追加、橙色)
LP (通常盤と同じ十曲、青色)
いずれもアメリカ盤のみ。日本盤はおろか、欧州でも出ていない模様。そして、悲しい事に「輸出禁止商品」という扱いで、日本の輸入盤店に注文をしようとしたら不可の返事が(※)。そこでアメリカ在住の友人に購入して貰い郵送という手段で入手する事にし、それが昨日遂に届いた。感慨深い。Target というのはアメリカにある「安いけれどお洒落な百貨店」だそうだ。ドン・キホーテとユニクロを併せた様なイメッジなのかな。そこでしか売っていないヴァージョンに二曲追加されている。尚更、アメリカでなければ手に入らない。どんだけ愛国者なんですか?(笑)
今、日本で彼の新作を耳にしている人がどれだけ居るのだろうか。いや、自慢ではない。嘆いているのだ。
日本でもレコード会社がかなり力を入れて売り出してたんだけどね。八十年前後は新譜が出ると音楽雑誌の裏表紙を飾ったりしていた。上記の通り、その頃の邦題からも気合が伝わってきた(まぁその是非は兎も角)。でも、いくら頑張っても成績が追いついてこなかったらしい。九十年代以降のオリジナルアルバム四枚のうち、日本盤が出たのは『イッツ・ア・ミステリー』のみ。嗚呼。
僕も髭を伸ばすと白いものがかなり増えてきた。いよいよ前にもましてボブ・シーガー。
人見 “Hit Me!” 欣幸 (音楽紹介業), ’14.
(※)十一月半ばにタワー(日本)のウェブサイトに載っているのを確認。しかし店頭在庫(これを確認出来るのは素晴らしい!)は、十三曲入り盤が大阪に一店のみ。
http://tower.jp/search/item/Bob%20Seger
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