6 9/21 壁に耳有り、

Sep. 21st 2007
イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス
vol.495

M1-16:03
PROUD MARY
Creedence Clearwater Revival

M2-16;06
(Sittin’ on) THE DOCK OF THE BAY
Otis Redding

M3-16:09
ANGEL OF THE MORNING 夜明けの天使
Juice Newton

M4-16:13
YOU ARE MY MELODY
Change

M5-8:
ーミドル4:イーグルズ 其の弐ー
16:22
LYIN’EYES いつわりの瞳
16:30
TAKE IT TO THE LIMIT
16:34
THE BEST OF MY LOVE 我が愛の至上
16:39
NEW KID IN TOWN
Eagles

M9-16:47
GIRLS TALK
Dave Edmunds

M10-16:50
I CAN’T GO FOR THAT (No Can Do)
Daryl Hall John Oates

M11(ending)-16:56 (〜フェイド・アウト)
MOONSHADOW
LaBelle

M1
 スタッフ夏のパーティでCCRネタの駄洒落を披露してしまったので、勢いで。
 「ヨンタナ、じゃなくてサンタナ」に匹敵する、いかにもバンドマンらしい駄洒落
「壁に耳有り プラウド・メアリ」
でスタート。初めてこの諺(?)を聴いた時は崩れ落ちた。

M4
 ジャム&ルーイスのプロデュース作品の中でも極めて透明感溢れる名盤「チェインジ・オヴ・ハート」より。

ミドル4 イーグルズ(中期)
 バーニー・リドゥンが段々と居場所を失っていく過程と言える時期。
 自身を「ならず者」と(新参者っぽく)位置付ける訳にもう行かない、そんな押しも押されぬトップ・バンドになってしまった彼等は、早くもその居心地の悪さから、内部崩壊そして(早くも)次世代への交代を目論む。
M8の「ニュー・キッド」はホール&オーツを指しているという。
 多分イーグルズ(特にグレン・フライ)はザ・バンドみたいに、悟りの境地みたいなスタンスでグループを続けたかったのではないだろうか。逆にザ・バンド(特にロビー・ロバートスン)はイーグルズみたいにトップに立ちたかったのだろうが。
 それは双方とも、周囲の状況が許さなかったという事なのだろう。

M9
 七十年代以降のベスト・ロックン・ロール・ソングというと真っ先に浮かぶ何曲かのひとつ。バックは勿論ロックパイル、作曲はエルヴィス・コステーロ。
 R&Rの持つグルーヴ、軽快さと重さ、切なさ、明るさと暗さ、パーティ・ソングとしての曲の良さ、馬鹿馬鹿しさ、つまりカッコ良さを全て備えた一曲だ。
 この曲で幕を開ける79年のアルバム「Repeat When Necessary(*)」はこの一曲のテンションで走り抜ける名盤だ。
(*)「必要ならば繰り返し服用のこと」という、薬のパッケイジに書かれる言葉をもじっている。そんなダサさギリギリの洒落心も最高。

M10
 M8の流れからH&Oを締めで、というのを番組で言い損ねました。それを補うのがブログ。

M11
 好きな曲なのですが、如何せん長い(笑)。M4そしてイーグルズもこの時期以降は曲が長めになっているので、時間迄でフェイド・アウトという処理にしました。ラベールの皆さん御免なさい。
 前身のパティ・ラベール&ザ・ブルー・ベルズからの盟友ノーナ・ヘンドリクスとサラ・ダッシュそしてパティ自身。三人とも、しかも三者三様のソロ・キャリアをそれなりに成功させているのが興味深い。ラベール時代からバラバラだったとは言え、各々のソロから遡った世代である僕からすると、そこが面白い。アリスみたい?

人見 “Hit Me!” 欣幸, ’07.

追伸
冒頭の通し番号、気にして下さっていますか?
番組開始が97年4月。そろそろ良い節目が訪れるんです。
ひと月後、ちょいと特別な事を考えています。御楽しみに!
(実は「実施が決定」したのみで詳細未定なのです・・・)

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. Masashi より:

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    Eagles のミドル4 pt.2

    今回は 3rd から1曲、4th から2曲、5th から1曲ということになりました。
    メンバーチェンジでバンドも過渡期を迎え、その分表現する幅が広くなったように思います。
    このあたりのアルバムから4曲を選ぶのは、人によって違ってくるでしょうね。

    前回、今回の合計8曲に Bernie Leadon の作品は1曲だけでした。
    ヒット曲、代表曲というと仕方ないのかなぁ・・・

    でもでも Bernie こそ "Eagles の良心" のような気がするんですよ。
    4th からの「Hollywood Waltz」「I Wish You Peace」を聴いていると。
    「Journey of the Sorcerer」なんていう大作もあるし。

    彼が Eagles を辞めてからの最初のアルバムは1977年、
    Michael Georgiades と組んだ「Natural Progrissions(歌にくちづけ)」だったのですが、
    元来 Bernie がやりたかったのは、こんな感じの初期の Eagles のような音なんでしょうね。
    プロデューサーが Glyn Johns に戻っているのは、実は意味があったのかも。

    今度は Bernie の曲でミドル4なんて、どうですか? Like

  2. GAKU より:

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    >逆にザ・バンド(特にロビー・ロバートスン)はイーグルズみたいにトップに立ちたかったのだろうが。

    ザ・バンドって、トップ10入りした曲はゼロで、トップ40入りした曲でさえ2曲しかないんだってね。意外だ。
    Like

  3. hit2japan より:

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    GAKUちゃん
     あとリトル・フィートも、もっと売れたかったのにってな理由で解散しちゃったそうで。ロウエル・ジョージに至っては途中でやる気を無くしちゃってたし。
     ビル・ペインとポール・バレールも優秀なソングライターだったから、その後も続いてたんだね、彼等は。
    人見 Like

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