819 The Doobie Brothers、新作に期待。

テッド・テンプルマンにプロデューサーを頼めば良いのに

ゲスト扱いで良いから歴代の元メンバーを集めれば良いのに

 そう思っていたら、その通りの新作が出るという。
 これは期待しない訳にはいかない。

The Doobie Brothers ザ・ドゥービー・ブラザーズ。

 こちらは CD ジャーナル誌のウェブサイト。

タイトル:WORLD GONE CRAZY

アメリカで来月末、9/28発売。
(9/5 加筆:日本盤発売決定)

プロデューサーは Ted Templeman テッド・テンプルマン

Willie Nelson ウィリー・ネルスン(ネルソン)
そして後期ドゥービーズの中心人物と言えた
Michael McDonald マイクル・マクドナルド
がゲストとして参加。

 上記のリンク先から一曲聞ける。映像も有るが先ずは音。映像も面白いけど。

 良い曲だ。
 無理に今風でもなく、逆に無理に若い頃風でもなく。
 自然に歳を重ねた想像通りの「今の彼等」っぽいと思う。

 良い音だ。
 再結成後のもので一番良い、ナチュラルな音ではないだろうか。声が矢鱈と近くて嬉しい。流石はテッド・テンプルマンという所だろう。
 ”Farewell Tour” 以来、ステューディオ(スタジオ)盤としては “One Step Closer” 以来。
 つまり再結成後初となる顔合わせ。
 因みに解散前の彼等のアルバムは 全てすべてす・べ・て 彼がプロデューサーだった。
 エアロスミスの復活時も、チープ・トリックが九十年代に或る種のリセットをした時も、テッド・テンプルマンだった。

 良い演奏だ。
 前期だ後期だと言うが、彼等は一貫してリズムへのアプローチが面白い。ギター中心がピアノ中心になったというだけで、基本的に彼等はずっと「リフ」中心のグループだ。
 三人のギターが絶妙な絡みをみせて堪らない。
 最終的には R&R なのだけれど、その手法はフォークとカントリー&ウェスタン奏法のミックスというのも彼等らしい。その意味ではザ・バーズの伝統も息づいているのだと思う。
 サン・フランシスコという、出身も人種も音楽も混ざった土壌から出て来たグループのひと組(※)らしい個性(あ、ザ・バーズは L.A. だけれど)。

 良いコーラスだ。
 前期だ後期だ再結成だと分けて言うが、彼等は一貫してコーラスが素晴らしい。
 その意味でもザ・バーズの系列と言えなくもない。

 ディーラックス盤には DVD が付くそうだ。

 早くアルバムを聴きたい。

 現在の彼等は、
PATRICK SIMMONS 全時期にわたり在籍している唯一のメンバー
TOM JOHNSTON 前期の中心人物
MICHAEL HOSSACK 全盛期のダブル・ドラムズの一人
JOHN McFEE 後期(末期)の重要人物
 を中心とした八人編成。
 他の四人中も、二名はほぼ十五年、新入りの二名ももう五年一緒にやっている様だ。

(※)
Sly&The Family Stone
Santana
Cold Blood (Lydia Pense)
Tower of Power
Graham Central Station
Journey
Giants (San Francisco Giants)

 等、この基準で括ると共通のノリを感じる。
 特にベイスがファンキーなのだと思う。
 ジャーニーのロス・ヴァロリーも実はかなりのグッド・グルーヴ男。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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