２０１１年５月１０日の日記。
（翌日、湘南ビーチFMウェブサイトのトップ頁に掲載）
Cornell Dupree コーヌル･ドゥープリー（コーネル･デュプリー）が亡くなった。享年六十八。スタッフ〜ザ･ガッド･ギャングのメンバーとして、そして数多くのセッションワークでの名演で知られる。アリーサ（アレサ）･フランクリン、キング･カーティス、ブルック･ベントン「レイニー･ナイト･イン･ジョージャ」、ビー･ジーズ、バーブラ･ストレイサンド（ストライザンド）、ジョー･コッカー等々、二千とも二千五百とも云われる録音に参加している人物なので、知らず知らずのうちに彼の演奏を聴いている／持っている方は多いと思う。ソロアルバムも数多い。
亡くなったのは現地（NY）時間の日曜、訃報が流れ始めたのは日本時間で月曜の夜だった。僕の周りの空気が一瞬にして暗く重くなった。今夜の「Starlight Cruisin’」のメインは彼への追悼。来週以降もフォロウは続けたい。暫くは久々に「一曲追悼コーナー」として残そうかとも考えている。それが僕の立場で出来る最良の供養。そう出来る事を感謝したい。
そちらを優先したので今夜は一曲だけとしたが、実は今月は音楽評論家デビュー二十年という個人的には感慨深い時期にあたる。「レコード･コレクターズ」誌の1991年六月号でジ･アイズリー･ブラザーズとスライ･ストーンのアルバム紹介を書いたのが文筆デビューだ。二十四歳の時の拙文を久々に読み冷汗が出た。その若気の至りという生硬な部分と進歩の無さの両方に対して。これも当時紹介したアルバムを再びかけつつの「一曲コーナー」としてみようかな。
特に最近、トウィッター（ツイッター）や E-メイルで顕著なのはソウル、フュージョンや AOR 寄りのハードロックを好む方からの便りの多さ。この辺りが湘南ビーチFM の中で僕の担当する（するべき）ジャンルなのだな、と。
「え？ そんな事に今頃気付いたの？」という内外の声を感じる。コリャ又失礼致しましたッ！
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’11. (音楽紹介業)
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