Raymond Jones
レイモンド・ジョーンズ
が亡くなった。
七月○日。(七月一日らしい)
享年五十二。
死因に関する記述は現在見付けられずにいる。
(以上、今後確認します。)
日本時間で七月二日土曜日の夜九時過ぎに、ナイル・ロジャーズ(ロジャース)がトウィッター(ツイッター)で呟いているので知った。
こちらはその際に彼が貼ったリンク先=Radiofacts.com。
一般的な知名度は低いけれど、僕にとっては重要人物。
オリジナル・シークの主要キーボード・プレイヤーの一人だからだ。
かの「おしゃれフリーク」のプロモウション・ヴィディオを思い出して貰いたい。
歌い出し(=サビであり、曲中に数回登場するパート)で、エレクトリック・ピアノの前で手拍子を打っているヒョロリとした男性、彼がレイ(モンド)・ジョーンズである。
彼とは、2003年暮れに L.A.で会っている。Tony Thompson トニー・トンプスン(トンプソン)追悼ライヴに出演していたからだ。少し話をする事が出来た。サインもして貰った。
黒地に黒なので判り難いけれど。
“To Hit Me / Ray J / 12/16/03” と書いて貰った。
細かい事だけれど、先ず明記しておきたい。
厳密にいえば彼は「シークのメンバー」ではない。
今回の訃報報道でもそう書かれ、今後も書かれ続けると思うけれど彼は「主要なサポート・メンバー」である。カレン&リチャードのカーペンター兄妹以外のレコーディング及びトゥアーの常連メンバーを「カーペンターズのメンバー」とは言わないのと同じである。
準メンバーとするべきだと思う。
ナイル・ロジャーズが「ex-CHIC keyboardist」と書いているけれど、それは彼がリーダーだったから、彼だけは書いても良いのだと思う。”My brother” という扱いとして。
1977〜83年のシークでは、正規の「メンバー」と言えるのは
Bernard Edwards
Nile Rodgers
Tony Thompson
Norma Jean Wright
Alfa Anderson
Luci Martin
の六名。クレディット表記からもそうだし、アルバム・カヴァーにフィーチュアされているのが彼等のみである事からも、「メンバー」と「サポート・メンバー(準メンバー)」の線引きは此処でするべきだと思う(メンバー写真が使われなかったファースト時のメンバー=ノーマ・ジーン・ライトを例外として)。
そして、「サポート・メンバー」として挙げるべき面々は、
keyboards:
○Rob Sabino
Andy Schwartz
○Raymond Jones
percussion:
Sammy Figueroa
background vocalists:
○Luther Vandross
○Fonzi Thornton
Diva Gray
Michalle Cobbs
Curtis King, Jr.
strings section:
○The CHIC Strings
Gene Orloff: Concert Master
中でも○印をつけた面々はライヴにも帯同しており、中でもレイモンド・ジョーンズはベイシックなリズム録りにも付き合っているのだから、最も重要なサポート・メンバーである事は確かだ。
プロデューサー&ソングライターであったエドワーズ&ロジャーズを別格とすれば、リズム・セクションとしてはトニー・トンプスンとほぼ同格と言えるかも知れないけれど、それでも「メンバー」というのは矢張り言い過ぎであろう。
さて。
レイモンド・ジョーンズは1958年の十二月十三日生まれ(special thanks to 吉岡正晴)。
十九歳の時に、トニー・トンプスン(トンプソン)の紹介という形で仲間に迎えられたという。アルバムのクレディットを確認すると、レコーディング上の初参加は ’78年、つまりシークのファースト録音直後という事になる。
for The CHIC Organization:
1978
NORMA JEAN /Norma Jean
CHIC /C’est CHIC
1979
SISTER SLEDGE /We Are Family
CHIC /Risque
NORMA JEAN /High Society (single) ※
1980
SISTER SLEDGE /Love Somebody Today
DIANA ROSS /Diana
SHEILA&B.DEVOTION /King of the World (aka Sheila&B.Devotion)
CHIC /Real People
1981
JOHNNY MATHIS /I Love My Lady ※ →unreleased
DEBBIE HARRY /Koo Koo
CHIC /Take It Off
1982
SOUP FOR ONE (original soundtrack)
FONZI THORNTON /Frostbite ※ →unreleased
TONGUE IN CHIC
1983
NILE RODGERS /Adventures in the Land of the Good Groove
※:クレジット不明だが、この時期の全作品に参加していることから察するに、これらにもおそらく参加しているだろう。
又、シーク制作ではないが、レイはナイル、トニーと共に以下の作品に参加している。
1982
MATERIAL /I’m the One
Nile Rodgers: guitar
Tony Thompson: drums
Raymond Jones : Yamaha CP-70B electric grand piano
from the album ONE DOWN
シークの初代歌姫=ノーマ・ジーン・ライトとは以下の作品も残している。
with NORMA JEAN WRIGHT:
NORMA JEAN
1985 Shot in the Dark (single)
produced by Raymond Jones
written by Raymond Jones , C.Hinton
mixed by Raymond Jones , Jack Nurber, Larry DeCarmine
keyboards,drum programs: Raymond Jones
STATE OF ART (=Norma Jean & Raymond Jones )
1990 Hero (single)
1991 Community (album)
他、僕が知る彼の作品を以下に。
VIVIAN REED
1979 Ready and Waiting
one of the 4 arrangers: Raymond Jones
(おそらくレコーディング・メンバー四名による
ヘッド・アレインジだったのだろうと想像する)
<
img src=”https://good-times.site/wp-content/uploads/img/hitomiblog/blog_import_5cff6efc6d299.jpg” width=”320″ height=”240″/>
DESIREE COLEMAN
1988 Desiree
’Come to Me’ & ‘The Next Time You Break My Heart’
produced by Raymond Jones , co-written by Raymond Jones
’Until Tonight’
produced by Raymond Jones
movie: DO THE RIGHT THING
1988 Soundtrack
KEITH JOHN ‘Why Don’t We Try?’
AL JARREAU ‘Explain Love’
produced by Raymond Jones
PERRI ‘Feel So Good’
PERRI ‘Prove to Me’
co-produced by Raymond Jones
songwriting
WHITNEY HOUSTON:
Someone for Me “Whitney Houston (1985)”
PATTI LaBELLE:
I Can’t Complain “Be Yourself (1989)”
(以下、後日加筆)
Shaniece
Jeffrey Osborne
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’11. (音楽紹介業)
コメント