1086 Amy Winehouse エイミー・ワインハウス、死去。

Amy Winehouse エイミー・ワインハウス
 が亡くなったという。
七月二十三日(本稿を執筆している現在、本国である英国は当日)。
享年二十七。
ドラッグの過剰摂取。

こちらは47ニュース経由の共同ニュース。

 蒸し暑い夜でも無いのに、何だか変な時刻に目覚めてしまった。トウィッター(ツイッター)をチェックしたら、一時間程前からこの情報が流れている様だ。虫の知らせという奴だろうか。
 フォロウしている一人、シーク(シック)仲間、ソウル仲間の @MYERS_B さんのトウィート&リトウィートで知った。

 彼女は非常に破滅的なライフスタイルで日々を過ごしていて、しかもそれが世界中に知られていたという、現代ではとても珍しいロック/ポップ/ソウル・シンガーだった。漏れ聞こえて来るゴシップ・レヴェルの情報を知る度に、正直に言って生きているのが不思議な程。この五月にも医師からドラッグ&アルコール依存からのリハビリテイションを薦める最終通告が出た、というニューズが流れたが、正直に書いてしまうと「またか」と思ってもいた。
 そんな風に感じていたにしても、本当に亡くなってしまうと驚く。

 まぁ、そういう芸能リポーターどもが伝えるレヴェルの「芸能以外の噂話」はどうでもいい。

 彼女は何と言っても素晴らしい歌手だった。素晴らしく個性的で魅力的な声の持ち主だった。これは努力して得られる類のものではない、天賦の才能。

 しかしまあ、彼女も二十七歳で亡くなったのか。何か有るのだろうか、二十七というのは(※)。
 六十年代末から七十年代初頭のミュージシャンの様な破滅的なライフスタイルでも知られていただけに、最後の最後迄、出来過ぎだ。
 悔やまれる。

(ひとまず第一報として。以降、加筆予定)

 これで本当に彼女の代表曲が本当に「Rehab リーハブ」になってしまった。♪リハビリテイション施設へ連れて行こうとするけれど私はノー、ノー、ノーと言うわ、みんなが言う程私は悪くないのよ、という自虐的な歌詞(歌い出し/サビがこれ)。

 魅力的な低音、音楽的には六十年代ソウルやそれ以前のジャズ・ヴォーカル全盛期を思わせるリヴァイヴァリストであり、しかしそれにとどまらない新しさが加わっており、それが魅力的だった。だから、六十年代ポップの実体験世代(今は還暦前後)から十代迄、広い世代に支持された。
 つまり文化的に最も影響力を持っていた時代に多感な十代を過ごし、現在の音楽業界を動かしていると言える「提供側」の幹部クラスから、実際に CD を買って業界を支えている若い層迄の広い支持を得ていた。雑誌やラジオ、インタネット等で重鎮が褒めるし、大御所ミュージシャンもゲストとして使うし、グラミー等の選考をする世代も好きだし、若いファンも沢山ついていた。

 僕の守備範囲で言うと、彼女やジョス・ストーン、コリーヌ・ベイリー・レイはピーター・バラカンも吉岡正晴も渋谷陽一もラジオでかけているという事実。やっぱりみんな好きだよな、彼等のラジオで育った僕が好きなぐらいだから、と笑った。
 エイミー、コリーヌ、ジョス。三者とも英国白人ソウルの女性なのも興味深い。

 僕は特にティナ・ターナーと重ねて見ていたので、ティナと同様に立ち直るだろうと何処かで期待してのだと思う。その意味では最悪の形で予測が外れてしまった。

 外野の人間として勝手に書く。マニジャーでもバンド・メンバーでもレコード会社の担当氏でも夫(元夫)でも親でも近しい友人でも誰でも良かった。何で近しい人の誰も、彼女を助けられなかったのだろう。

(以降、加筆予定)

(※)
Robert Johnson ロバート・ジョンスン
Brian Jones ブライアン・ジョーンズ
Janis Joplin ジャニス・ジョプリン
Jimi Hendrix ジミ・ヘンドリクス
Jim Morrison ジム・モリスン
Pete Ham (Badfinger) ピート・ハム(バッドフィンガー)
Randy Rhoads ランディ・ローズ
Kurt Cobein カート・コベイン(コバーン、何故?)
Richie James (Manic Street Preachers) リッチー・ジェイムズ(マニック・ストリート・プリーチャーズ)(失踪年齢)

 いずれも二十七歳で没している。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’11. (音楽紹介業)

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

GOOD TIMESをフォローする
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
訃報、悲報
スポンサーリンク
スポンサーリンク
GOOD TIMESをフォローする
GOOD TIMES | グッドタイムズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました