Nov. 27th, 2007. Starlight Cruisin’ (火)
と、いう事で、
guests:
木下弦二 (vo., gu., songwriting)
田中邦雄 (dr., cho.)
(from 東京ローカル・ホンク)
19:39 dedicated to JB & ゲスト歓迎曲
M1 MOTHER POPCORN
James Brown, ’70.
19:45 BGM: 社会のワレメちゃん by 東京ローカル・ホンク
19:53 Shonan Jazz by the Sea LIVE
M2 SPRING CAN REALLY HANG
右近茂
20:01 BGM: 伊豆半島 by 東京ローカル・ホンク
20:03 新作「生きものについて」より
M3 いつもいっしょ
東京ローカル・ホンク
20:09 BGM: 伊豆半島 by 東京ローカル・ホンク
20:16 Chic history – guest’s selection
M4 LET’S DANCE
David Bowie, ’83.
produced by Nile Rodgers
20:22 BGM: ハイウェイソング by 東京ローカル・ホンク
20:28 木下’s selection
M5 GUILTY
Randy Newman, ’74.
20:31 田中’s selection
M6 NEIGHBORHOOD BULLY
Bob Dylan, ’83.
20:37 BGM: ハイウェイソング by 東京ローカル・ホンク
20:43 BGM: 生きものについて -Beautiful No Name by 東京ローカル・ホンク
20:47 木下’s selection
M7 JUST ONE VICTORY
Todd Rundgren, ’73.
20:52 田中’s selection
M8 WHERE THE BOYS GO
The Rolling Stones, ’80.
20:56 ending BGM: OL’ CHATANOOGA by Ronnie Barron, ’71.
東京ローカル・ホンクは、今年九月に新作『生きものについて』を発表、現在そのプロモーションとなるトゥアーを行っている。このアルバムは二枚目、その前身である「うずまき」時代の一枚を含めれば三枚目となる。
事前に(実は前日・・・)選曲リストを頂き、当日その場の雰囲気で選んで頂くという形で番組を進行した。
折角なのでそのリストを。
木下弦二さん:
The Great Intoxication /David Byrne
Guilty /Randy Newman
Just One Victory /Todd Rundgren
Blessed Relief /Frank Zappa
Bluebird /Leon Russell
Sou Seu Sabia /Caetano Veloro
田中邦雄さん:
Neighborhood Bully /Bob Dylan
Ol’ Chatanooga /Ronnie Barron
In a Station /Karen Dalton
I Wanna Be Loved /Elvis Costello & The Attractions
Where the Boys Go /The Rolling Stones
The Saga of Cyrus and Mulgrew /Garth Hudson
M1、今週のJB「マザー・ポップコーン」は、『生きものについて』収録曲「社会のワレメちゃん」で、この曲に近いリズム・パターンが演奏されている事から人見が選曲した。ウェルカム・ドリンクならぬウェルカム・ソングのつもり。
非常に腰の低い方々で、おそらくビッグになりたいとか、偉くなりたいとかいうよりも先ず「音楽が好き」で楽器を手にし、それを二十年以上続けている、そんな方々なのだろうと感じた。何の事は無い、「演奏する」「それを聴く」という最終的なアウトプットが違うだけで、生意気な表現を許して頂ければ「同志」なのだと勝手に感じた。
ちなみにイエスの「同志」は連想しなくても宜しい(笑)。僕は今、頭の中で始まっちゃったけどね。(という事は十分後に「サイビリアン・カートゥル」だ!)
年齢も近く(僕よりも数年先輩)、オフ・マイク中も話がはずんだ。
オン・マイク、オフ・マイクないまぜの、スタジオで飛び出した名言の数々の一部を以下に。
「最近のレコーディング現場は、アナログっぽい音を、しかしディジタルの便利且つ低予算な技術で作るという、倒錯した状態になっている」
「僕がアメリカに目覚めたのはイーグルズではなくザ・バンド」
「ザ・バンドが只のアメリカン・ロック(そういうのも好きだけど)じゃないのはガース・ハドスンのおかげ」
「そう言えばザ・ビートルズを選んでない」(名言?)
「アメリカで好きなのはフランク・ザッパとジェリー・ガルシア(ザ・グレイトフル・デッド)。両極端かも知れないけど、どちらもアメリカを皮肉っぽく取り上げ、でも愛が感じられる。そして笑えるっていうのが大事だよね」
「ランディ・ニューマンもそう。皮肉と絶望とユーモアと、美しさと光と影が全部有る様なね。アーリー・アメリカンのフォスターとかの匂いもする。マイクル・モー(マイケル・ムーア、映画監督)の先を行ってる」
「デッドが(よく彼等のフォロワーとされる)後のジャム・バンドと違うのは、後者が結局はソロ・プレイヤー数名とそのバックみたいな形に落ち着いているのに対して、飽くまでもバンドが一体となっての自由な演奏になっている所。原始共産制的な共同体をファンも含めて作っているのが凄い。そしてライヴの録音をOKしたのも素晴らしい」
「『いつもいっしょ』の抜けの悪いスネア・ドラムの音色はサザーン・ソウルのハイ・サウンド狙い、曲自体はフィラデルフィア・ソウルっぽい狙い。でもホーンもストリングスも入れずに、敢えてロック・バンド編成で演ってみた」
等など。(文責:人見)
うなずくことしきり。
デッドとザッパ。
ブートレガーへの姿勢も、
「録音を許可しちゃえばそれを商売にはしにくい」というのと
「どうしたって出てしまうのなら、それと同じものをそっくり複製して自分で正規盤として出し直し、ちゃんと儲けは自分に来る様にする」という、
両極端でしたね。
どちらも正しい! そして矢張りどちらも痛快な姿勢で笑える、という。これは大事。
と、そこ迄番組中に発言出来れば、もうちょっと僕の評価が上がったかな(笑)。なんて嫌だね、そういう小さな小さな功名心は。
人見「木下弦二さんの名前はギターとかの『二弦』を逆さにした字ですね」
木下「高校の頃とかに弦を持って『お前だお前だ』とかくだらない事を言ってくる奴が居ましたねぇホントに。どう答えろってんだみたいなね(笑)」
田中「すみません二十歳過ぎても言ってました(笑)」
・・・済みません、今夜は四十になった僕も言ってしまいました・・・。
尚、今回のゲスト出演は、
洋楽マニアの間では有名なレコード店「ペット・サウンズ」店長の森氏
音楽の先輩である「しまむー」氏
の発案により実現している。この場を借りて御礼を申し上げる次第だ。
人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’07.
コメント
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録音して、今日の通勤電車で聞きました。
いや、あっという間の90分。
木下さんと田中さんの音楽への熱い思いにぐっときました。
一曲しか聴けなかったけど、東京ローカル・ホンキー・トンクのファンになりました。
いま、「生き物について」Amazonで注文しちゃいましたよ。
音の感触と、メロディーラインが素晴らしい!
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Taro
御有難う御座居ます! って、僕には一銭も入らないけどさ(笑)。嬉しいよ、でも。
東京ローカル・ホンキー・トンク・ウィメン
東京ローカル・ホンキー・キャット・トンク・ウィメン
とかいう風にどんどん名前が長くなっちゃうと可笑しいね。
一曲のみのオンエアというのは、局のコンセプト上の都合です。ミュージシャン側にはその点を了解して頂いて出演を御願いしているのです。という事で洋楽よもやま話になり、話止まらず、という訳です。
ストーンズの「Emotional Rescue」を久々に通して聴きました。良いねぇ。全米のチャート・データを調べたら、「Sticky Fingers」から「Tattoo You」迄のオリジナル・スタジオ盤は全てナンバー1だった。気付いてなかったなぁ。改めて流石!
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