787 唐突ですがジェフ・ベック・グループ(第二期)

TV放送用のステューディオ(スタジオ)・ライヴだと思われる、いわゆる第二期ジェフ・ベック・グループのパフォーマンス!

 1972年らしい。

GOT THE FEELING

jeff beck group got the feeling

SITUATION
 イントロ・ブレイクのベックの「やる気の無さ」が笑える。
 同じ事を続ける趣味の無い彼のこと、もう「次」を考えていたのだろうか。

jeff beck group Situation

TONIGHT I’LL BE STAYING HERE WITH YOU
 美しい!

Jeff Beck Group – Tonight I'll be Staying Here With You

GOING DOWN
 ピアノのイントロが引っ張る引っ張る(笑)。

Jeff Beck Group – Going Down

DEFINITELY MAYBE
 二本のギター、音も映像も合成というのは素直というか画期的というか(笑)。

Jeff Beck Group – Definitely Maybe

MORNING DEW
 これは第一期からのレパートリー。

Jeff Beck Group – Morning Dew

 ジェフ・ベックの長いキャリアの中で、僕が一番好きなのがこの第二期ベック・グループ(※)。

gu.: Jeff Beck
ba.: Clive Chaman
key.: Max Middleton
dr.: Cozy Powell
vo.: Bob Tench

 アルバムは
1971 ROUGH AND READY
1972 JEFF BECK GROUP

 こんなライヴ映像が残っていたとは。
 「ICE CREAM CAKES 」もこの時に演ってるのかなあ? 残ってるのかなあ?

 レインボウ加入前のコーズィ(コージー)・パウェル!
 これを見ると、彼はこの頃から既にコーズィである(笑)。鋲つきリスト・バンドも既に装着されている。ハイ・ハットの位置は「叩きにくいだろう?」という程に遠く、見た目のオーヴァー・アクションを演出する為の(動きが自然と派手になる様な)配置を考えていたのではないかと想像してしまう。「自分を格好良く見せる・魅せる」事にとても自覚的なドラマーだった。そしてその発想はとても大事。

 この後、ベックはベック、ボガート、アピース(BBA)。パウエルは(数年後に)レインボウ。テンチ、チェイマン、ミドルトンはハミングバード。又、ミドルトンは BBA 後のベックの『ブロウ・バイ・ブロウ』『ワイアード』にも要として関わる。
 どれも素晴らしいが、この五人による二枚のアルバムには敵わない気がする。

 所で、何故背景が青いのか?
 これは、特撮ファンならば解る。

 ブルー・バックである。

 合成の技術で、青色の部分が除去され、其処に別の画像をミックスするというものがある。それがブルー・バック。
 「ザ・ベストテン」にピンク・レディーが「透明人間」で出た時にも採用されていたものだ。

 背景が青いままであるという事は、つまり、これらの画像はまだ編集前の段階であると考えられる。但し曲名のスーパーは入っているけれど。
 関係者による流出なのだろうか?

こちらが、そのブルーバック合成がされた後の、つまり編集後の「DEFINITELY MAYBE」。何故か曲名が違っているけれど。
 司会と思しき女性が少し出て来る。
 因みにこのインストゥルメンタル・ナンバーの評判が良かった事が、『ブロウ・バイ・ブロウ』以降の彼を生む事になったという。

 いやぁ、それにしても堪らん。格好良い。

 僕がこの時期の二枚を最初に聴いたのは高校生の時。多分二年。だから1983年かな?
 放送委員だった僕は、フォーク部員だった同期生(それ程親しくはなかった)からこの二枚の LP→カセットのコピーを頼まれ、放送室で録音したのだ。
 「僕も(録って)良い?」「良いよ」という訳で聴いて、カセットで手に入れたのが最初。

 正直な所、第一期や BBA 程の派手さを感じなかったので、最初はピンと来なかった。とは言ってもカセットを消さなかったのだから気に入っていたのだけれど(※2)。

 彼等の音楽を聴いていると、’71年と ’72年の時点で、既に英国ファンク・ロックの頂点を生み出していたのでは?と思う事もしばしば。
 Ian Dury & The Blockheads イアン・ジューリー(デューリー)&ザ・ブロックヘッズも Average White Band アヴァリッジュ・ワイト・バンド(アヴェレイジ[アベレージ]・ホワイト・バンド)も敵わないのでは?

 パウェルのプレイを「ファンク」というものさしではかった場合に許せる(含められる・高く評価する)かどうかが評価の分かれ目だろう。

(※)いくらナイル・ロジャーズ好きの僕でも、『フラッシュ』がベストとは流石に言えない(笑)。
 嫌いじゃないけど。
 でも、少なくともロジャーズ制作楽曲に関しては、別にベックのギターが入っていなくても(いない方が)良いかな?という気はする。「ジェフ・ベック」名義じゃないアルバムでこの音だったらば、もっと歓迎されたのではないか、と。

(※2)カセットを買える本数もとても限られていた高校生当時、「カセットに録音したものを保存するか否か」は毎日の悩みの種だった。新旧の、気に入る音楽が目の前に次々と出現する年頃だったから。
 六十分カセットが三巻で九百円前後って、今の CD-R を考えると高かったよなあ。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’10. (音楽紹介業)

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. BOOTLEGGERS_ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    動くBob Tench 初めて見ました。Favorite Musician の中のひとりだったのですけれど、このバンド以降はハミングバードっていうバンドですか。聴いてみまーす。ありがとうございます。 …Cozy カッコいい…。 Like

  2. hit2japan より:

    SECRET: 0
    PASS:
    Bootleggers さん
     コメント有難う御座居ます。というより、Bootleggers さんのトウィッターでの呟きから知った画像の数々です。感謝します。
     ハミングバード、良いですよ。アルバムは三枚出ています。ジェフとコーズィが居ない分、地味ですが(笑)、ドラマーはバナード・パーディの時があったりして、よりクロスオーヴァー指向です。数年前に日本で CD 化された際はアッという間に売り切れたらしいですが、その前に一度出た CD (ファーストのみ、こちらも日本盤のみ)や LP も含めて探せば、気長に待てば見付けられると思いますよ。因みに原盤は A&M です。
     ボブ・テンチは僕も大好きです。ハミングバードと同時期に Streetwalkers、八十年頃には再結成 Humble Pie なんてのにも参加。そのず〜っと後のハンブル・パイ再結成にも参加しました。ベック・グループ前には Gass というバンドにも(その名前はどうなんでしょ?)。
     でも矢張り最高なのはヘック・グループからハミングバード(Hummingbird)だと思います。
    人見 Like

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