327 「サンタ・クロースは存在する」派の男。

 ジオでも、普段の会話でも、僕もよくする話題。

 「貴方はサンタ・クロースを何歳迄信じていたか?」

 つまらない答で本当に申し訳無いけれど、僕は信じた事自体が無かった

 僕の両親はとても正直なので、
「クリスマスっていうのは、キリスト様の誕生日で、『子供にはサンタ・クロースがプレゼントを持ってくる』
という言い伝えにちなんで、
お父さんがプレゼントを買ってくる日
なんだけど、何がいい?」
という、極めて現実的な説明を僕に最初からした。
 で、僕は、単純にプレゼントを貰えるのを喜んだ。
 良い言い伝えだなぁ、良い風習だなぁ、と。
 それだけの話。

 それよりも、僕にとって、クリスマス・イヴ或いはクリスマスは、家族で鳥ももを食べる日だった。

 昭和四十年代の県営団地の子供(※)は、「ロースト・チキン」なんて、言葉さえ知らなかったと思う。それとも僕だけだったのかな?
 その後、何度か、「姿焼き」である(笑)ロースト・チキンがクリスマスの食卓に上がったが、そのグロテスクな姿に、少々食欲が失せた。ま、結局は食べちゃった訳だけれど。いやはや。
 ファンキー・チキン。
 ディクシー・チキン。
 チキン・シャック(英)。
 チキン・シャック(日本)。
 ザ・チキン(=「スターライト・クルージン」エンディング・テーマ)。
 チキン(スライ)。

 て、サンタ・クロース。

 勿論、存在するさ。僕は信じている。
 「実在」と書いていないのがミソ(笑)。
 つまり、この時期、「誰かに何かをしてあげよう」「何かを贈ろう」としている人には、サンタ・クロースが降りて来ているのだと思う。具体的なモノのプレゼントというだけでなく。

 でも、本当にそう思うなぁ。
 きっと僕にも降りて来ているもの。だからこういう歯が浮く文章を書ける。
 評論家ではなく、詩人(※※)やエッセイストになっている(?)。
 まぁ、もとより服装(含帽子)でも緑と赤という組みあわせは好きだし、髭有りだし、体形もサンタ気味だしね(笑)。ホウホウホウ。サンタというよりもZZトップ(七十年代)のダスティ・ヒルという感じだけど。

 ではでは、どうか素敵なホリディ・シーズン(※※※)を。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’08. (音楽紹介業)

(※)父が時たま買って来てくれるシュー・クリームが御馳走だった。確か五個入りだと割安で、四人家族だった我が家では、残る一個を、・・・あれ?どうしたんだったかな? 半分は僕が食べてたんだったっけ? 忘れちゃった。
 美味しかったんだ、これが。
 コンヴィニエンス・ストアでシュー・クリームを見ると無性に食べたくなるけれど、自分へのある種の褒美という何がしかの理由を見付けないと買えないのはそんな過去があるからだ(笑)。

(※※)「『おお海よ海よ どうしてお前は海なのさ』・・・出来ない・・・」
 by シジン(ガンバの冒険)

(※※※)キリスト教文化圏以外にも配慮した言葉として、世界的にはじわりじわりとこの言い方が浸透しているそうな。

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. Rei より:

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    人見さん
    メリークリスマス☆

    鳥もも食べましたか?ちなみに私は実家に行ったらあったので食べました(笑)
    やはり鳥ももだけはクリスマスの食べ物ですね。 Like

  2. tomi より:

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    今朝、僕の靴下には、読んでいる僕までホットな気分になる、友人からのメールが届いていました。
    ゆえにサンタは存在している。黒髭のサンタさんがね!
     
    人見さんの文章につられて、さらに歯の浮く表現をしてしまいました(笑)
    書いてて、照れますが・・・。
    でも、良かったですね~。
    ご本人からコメントいただけるように祈っています。

    我が家では息子ももう高3なので、さすがに派手なクリスマスはしませんでした。
    僕自身は家族が寝静まったあと、夜中にひとりでウィリアム・ベルの「Everyday Will Be Like A Holiday」にシビれていました。
     
    メリークリスマス!
      Like

  3. hit2japan より:

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    Reiさん
     コメント有難う御座居ます。
     今年はフライドチキン、シュー・クリーム付きという贅沢をしました(笑)。
     そうそう! 明日の「イシイ ポップス・イン・ザ・ボックス」、是非、御聴き下さいね!
    人見 Like

  4. hit2japan より:

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    tomiさん
     わはは! ウィリアム・ベル! イカす!
     アフリカ系アメリカ人による、祈る様なクリスマス・ソングってシビれますよね。
    This Christmas /Donny Hathaway
    Remember Why (It's Christmas) /Alexander O'Neal
    Merry Christmas Baby /Charles Brown (James Brown版も沁みる)
    The Christmas Song (featuring Doc Powell)
     /The Isley Brothers featuring Ronald Isley
    同じスピリットを持つ
    Christmas Tree /吉田美奈子
    など。
    人見
    Like

  5. Rei より:

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    人見さん
    どうやって聴いたら・・・(泣)聴きたいけど、4時から5時は仕事中、PCからは音が出せず、残念無念です><。 Like

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